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「数字力」を高めれば「言語化力」も向上する

先日、弊社の「ビジネス数学研修」や「社会人の数字力向上サロン」での学びを通じて、「言語化力が高まった」という感想をいただきました。
 
「なぜビジネス数学で言語化力が高まるんだ?」と疑問に思われるかもしれませんが、ビジネス数学で身につく「数字力」がどのようなスキルなのかを知れば、決しておかしなことではないとご理解いただけるはずです。
 
今回は、数字力と言語化力をテーマにお話していきたいと思います。

言語化力の鍛え方を知っていますか?


そもそも言語化力とは、形になっていない思いや意見などを誰かにわかりやすく伝えるスキルのことです。この力は、大きく分けて「語彙力」「伝達力」「イメージ力」によって構成されるといわれています。
 
言語化力は職種や業界を問わず求められるスキルであり、とくに経営層や管理職にとっては、部下とビジョンを共有するために欠かせないスキルとなります。
 
ただ、その重要性の一方で、言語化力の鍛え方を知っている人は多くありません。漠然と「本を読んだら言語化力も伸びるのでは」と思っている人が大半です。もちろん、読書も言語化力の向上に欠かせない習慣ですが、一朝一夕で言語化力が高まる方法ではありません。
 
そんな身近なようで難解な言語化力の向上につながるのが「数字力」なのです。


言語化力と数字力の共通点

では改めて、数字力がどのようなスキルなのかをお伝えしていきましょう。数字力は数学についての知識量などを示すものではなく、複数のスキルによって構成されています。
 
弊社では数字力を構成する要素として「把握力、分析力、選択力、予測力、表現力」の5つを挙げており、これらの要素が言語化力を構成する「伝達力」「イメージ力」と重なるわけです。
 
例えば、いくら豊富な語彙力があったとしても、相手の背景や理解度などを「イメージ」し、情報をわかりやすく「伝達」する力がなければ、言語化力が高いとはいえません。
 
この「イメージ力」を伸ばすために必要となるのが、相手にとって最適な手段を選ぶための「選択力」であり、「伝達力」を伸ばすために必要となるのが、物事をわかりやすく伝えるための「表現力」です。このように数字力を学ぶことは、言語化力の語彙以外の部分を効率よく伸ばす訓練になるのです。


言語化力も数字力も「わかりやすく伝えるための力」


最後に、弊社が実際に行なっている研修内容を少しご紹介しましょう。例えば表現力については、「データをグラフに変換して、わかりやすくする」という課題を出題しています。この課題のポイントは「なぜそのグラフを選んだのか」を突き詰めて考えることです。
 
グラフには棒グラフや円グラフ、折れ線グラフなど様々な種類があり、それぞれ特徴があります。ですから相手にわかりやすくデータの内容を伝えたいのであれば、そのデータの性質に見合ったグラフを選び出す必要があるわけです。
 
ビジネススキル研修やExcel研修などでもデータからグラフを作成する課題が出題されますが、そのほとんどは「グラフの作り方(操作手順)」を教えてくれるだけで「なぜそのグラフを選ぶべきなのか」までは教えてくれません。
 
弊社の研修やオンラインサロンの特徴は、まさにこの「なぜそのグラフを選ぶことで、わかりやすく伝わるのか」に焦点を当てている点にあり、これが言語化力の向上につながる部分でもあります。一見すると正反対に思える言語化力と数字力ですが、実は同じ「人にわかりやすく伝えるための力」なのです。
 
弊社の事業や「ビジネス数学」について、少し興味を持っていただけたのではないでしょうか。研修の内容やオンラインサロンについて「もう少し知りたい!」と思った方は、ぜひお気軽に以下のリンクからお問い合わせください。

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