2023.08.04「ジャニーズ性加害問題当事者の会」記者会見
・7名(ハヤシさん、志賀さん、中村さん、平本さん、石丸さん、二本樹さん、イズミさん)記者会見出席
・7名は国連人権理事会の作業部会のヒアリング出席者
・平本さん:(国連の記者会見について感極まって涙されていたと司会から発言あり)
・石丸さん:「疑惑」でないと強調したい。数百人という数についてはもっと多いかと思っているが、声をあげられない人が多数。ジミー・サヴィルの事件を遥かに上回る、人類史上最悪の性加害問題である。被害に遭った方は当事者の会にアクセスください、守って救済することを約束します
・石丸さん:今ここにいるメディアの方々もその点含み、過去に起こったことでなく、心に病を抱え生活に苦しんでいる人がいます。喜んでこの場に来ているわけではない。命を削りながらようやく辿り着きました、その思いをこの場でお伝えできれば
・中村さん:政府やジャニーズ事務所は起きた事実に目を背けず向き合ってほしい。この問題はすべての児童虐待防止に繋がります。
・二本樹さん:当初いち個人の声が届くのか不安だったが、国連の動きをもって声が集まれば届くことを実感。ジャニーズ事務所が被害者にどういった対応をしてくれるのか注視
・志賀さん:国連の記者会見を見ていて、真摯に受けてくれた印象。真実を伝えた結果だと思っている。この当事者の会に参加するのは、ひとりでは限界があると感じた。組織に参加することで自身ができることをやっていくことで伝えたいことが日本社会に伝わるのでは。
・志賀さん:性被害者の声をよく聞くようになった。弱者がSNSで叩かれ、吊し上げられる社会はあってはならない。未来ある子ども達のために真実を伝えることで透明性を持った社会になり、性加害に遭った方が正しい意見をはっきり言える環境づくりになっていけばと思っている。
・志賀さん:「被害の疑い」と言われているが、1999年の文春裁判で性加害は事実認定されている、黙殺され握りつぶされてきた経緯がある。我々が伝えているのは事実である。
・イズミさん:40年程度前にジャニーズ事務所に訴えたが、その場で話がなかったことにされたのを思い出す。あの時夢を諦めたが、これからは夢だけを考えて芸能界を目指せる社会になることを願っている
・ハヤシさん:過去に告発本を出したが、その当時はメディアはスルー。BBCの方に日本のマスコミは世界から信用度が低いと聞いた。35年間おかしいと思っていたことが表に出ず、今となっては国連の記者会見を聞いていると、少しは社会に貢献できているのかなと誇りを持っていく。同性愛でなく、子どもに対する性虐待である。伏せてきたメディアやジャニーズ事務所についてきちんと報道してほしい。
・平本さん:現状、再発防止特別チームからの調査は3名対象。オンラインで二本樹さん、直接は平本さん、石丸さん
・二本樹さん:再発防止特別チームは被害者救済のために動いていると個人的には全く感じなかった(あくまでジャニーズ事務所への提言のため)根掘り葉掘り細かく1時間半に渡って聞かれた
・二本樹さん:それに対して国連のヒアリングでは目を見て話してくれるなど(対照的である)当初数少ない日程を再発防止特別チームから提示されたが、仕事の都合で合わずzoomでヒアリングとなった。
・石丸さん:メディアという括りでなくエンタメ業界を担う方々、事実として報じ続けましょう。ストレートニュースだけでなく報じましょう。国際社会で問題となっている、正確に報じ続ける姿勢が必要。政府に対しては、勿論現状は刑事事件としては時効があったり被疑者死亡である、本人から聞き取りができない。ただし、2004年の段階で事実認定は下っている。
被害者に対してきめ細やかな救済に当たる、国家プロジェクトとしてあたらなければならないぐらいの事案だと感じている。ステークホルダーには責任があると思って頂かなければならない。過去、噂も裁判も告発者もいたのに、報じてこなかった事実をきちんと受け止めてほしい。
・平本さん:現役OBともにリスペクトする気持ちはある。リスクを犯して茨の道を進むとは思えない。身を投じる、簡単にはできない。できないことに対して理解している。だから逆に告発してきた人達は大変な勇気もあり、告発しなければ分からなかったこともある。ステージに上がっている人達に求めない。
話すことで苦しみから解放されるなら、話せる相手に話して過去を清算する意味でも話しても良いとは思うが。
・志賀さん:OBでジャニーズ事務所から離れて一般の仕事をしている方の声も貴重な意見になる。ただ、生活が安泰な方にとってはリスクでしかない。社会問題化している中でデビュー組の中で話せる人は話してもらいたい。本来、経営層が会見すべき問題、所属タレントが番組を通して事務所の代弁者のように語るのか、違和感を覚える。タレントを守らないのか。一般常識からは考えられない状態である。誹謗中傷は止まるところを知らない。ジャニーズ事務所としては誹謗中傷を求めていない、告発した元Jr.への誹謗中傷をやめてほしい、注意喚起の役目を果たしてほしい。
・石丸さん:我々の活動がやっとストレートニュースで報じられるようになったが、ネット等の広がりとは異なる。皆様(マスメディア)が報じてほしい、できれば論説委員やコメンテーターで議論を交わしてほしい。良識を持った日本を守るために、この問題について報道継続を希望します。
Jr.になった当時は契約書など交わしておらず、ギャラが出ない仕事もあり、明確でなかった。レコードデビューで初めて「デビュー」であると認識。ただし、Jr.でもドラマやバラエティに出演している。当時どういった立場なのかと疑問に思い事務所に問い合わせが、当時の部長に10年早いと
A.国連の記者会見ではメンタルケアが不十分とあったが具体的には?
Q.平本さん:全くない、なので評価しようがない。ご希望でしたらカウンセラーを紹介しますとあってから、2ヶ月経っても返答なし。貶されている気がする。国連の方々へはその点を伝えた。
A.国連の記者会見ではメンタルケアが不十分とあったが具体的には?
Q.中村さん:心のケア相談窓口しかなかったのでそちらに駆け込んだが、弁護士事務所宛であり、そもそも違和感しかなかった。
・石丸さん:BBCやカウアン君の告発を見て黙っていてはいけないと思いブログに書き込んだ。「再発防止特別チームの事務局です」とブログにアクセスがあった。仲間の中で既にコンタクトを取った人がいたので、それが本物の事務局であることが分かった。
・石丸さん:録音をお互いに取って、再発防止特別チームのヒアリング。3人揃うのは1ヶ月待つと言われた。ここまでの話の中で「心のケア」という言葉は出てこない、それが現実である。
・平本さん:訴訟については、現時点でお話できる段階ではありません。
・二本樹さん:会を結成した理由、ひとりでは揉み消されてしまうのではと思った。集まった方が力になると感じたため。
・平本さん:二本樹、中村2名が発起人で参加させてもらっている立場。性加害について認めてもらうことが第一。次に謝罪をするという、すごく簡単なことであるのにもどかしさを感じる
・平本さん:メンバーは志がひとつ、一致団結している
・二本樹さん:人間は過去の反省がなければ未来に進んでいけない、性加害問題をなかったことにせず向き合ってもらいたい。人類史上に残る性加害として歴史に刻んでいきたい。
・石丸さん:これは国際問題、イチ芸能事務所のゴシップでは済まされない。日本が外国から見た時に野蛮な人種と思われかれない、人権蹂躙がまかり通る国と思われる。
・平本さん:不意にマイクを向けられたときどう反応するのかは興味がある。近藤さんについてはそうでないかと、正直に話された。
・平本さん:状況を探ることができない状態かと思うが、現役先輩や後輩は気持ちの整理を含めて、そこまでリスクは負えないと言われる。彼らには彼らの人生がある。それ故に、(デビュー組である)志賀さんに対して「なんで?」と思った。告発することは苦しいことであるので、タレントに強要しない。
・志賀さん:タレントとして立場があるので、膿を出し切る意味で正直に向き合ってほしいと感じる。スポンサー企業として、より良いクリーンな日本を作っていってほしいので、一緒に頑張っていきたい。逆の意味で勇気を与えられる。
・石丸さん:楽になるのなら話してみるのをひとつの手だと発信したい。再発防止特別チームにどうこうしてほしいとも、してもらえるとも思っていない。
・平本さん:そもそも何のための再発防止特別チームなのか?何がしたいのか?せっかく話を聞いてくださるので、写真でも撮ってこようかな程度の期待(期待を全くしていない)
・平本さん:自分が受けたのは不思議な性被害、自分は後から(15歳程度)でやっとホモセクシャルや少年愛を認識し始めた。Jr.の中ではお互いを労わるような関係もあったが、家族や学校の友達へ伝えるのは考えられない。カメラの前で自分の受けた性被害を喋るか…?(普通喋らないだろ)とも思う。
自分の性被害を語るのは実におかしいが、語れる場(BBC)があったから語った、とも言える。男性や男の子の被害背景については、昔に比べたら理解されるようになった。まず、ないと思われていたこと、警察などでも証拠があるのかと言われてしまう。
思い出すだけでも苦しい方々はジャニーズに関わらず沢山いる。でも声を上げられない人が殆どであり、声を上げることがそういった人達にとって心が落ち着く側面もあるのではないかと感じている。
・ハヤシさん:ホットライン、自分の被害当時にあったとしても自分からかけるのは難しいと感じる。
・志賀さん:事務所に所属していて退所したら…というのはもうやめて、実力社会であってほしい。韓国については法整備されているが、日本は遅れている。世界進出が難しい状態にあるのではないかと感じる
こういった活動に参加することで自分の所属する法人の職員全員、また生活地域の方々に知られてしまったが、性被害を受けたと相談を受けるようにもなった。自分ができることをできる限りしたいと感じる。
性被害について自身で分からない年齢だったが、人に伝えていいものなのか、きっと言っちゃいけないことなんだと思っていた。CDを出す前から体調が悪く、精神的にダメージを負っていた。
・中村さん:ジャニー喜多川氏は好き嫌いがハッキリしていた。好きな子だけ(合宿所に)持ち帰る
・志賀さん:日常的にジャニー喜多川氏の膝の上に乗っていたりした。逆にそんなに驚かれることだったのかと思った。少なくとも2社のテレビ局のレッスン場でジャニー喜多川氏の性的加害はあった。新幹線(JR)や飛行機(JAL)やホテルもある 。ハワイのホテル、海外でも被害があった
・石丸さん:自分が被害に遭うか遭わないかの瀬戸際で生きている、今日は遭った、今日はなかったと
・イズミさん:合宿所から車の中でボディタッチがあった、車が止まるたびに…
・平本さん:メールは毎日40,50通届く(支援者側)
・平本さん:ジャニーズ事務所が問題を認めるのは難しいと感じている。知らないと言って嘘を引っ込められない状況、認めて謝った方が楽だと思うが…。少なくとも、そういった会社とメディアやスポンサーの方々はできるのか?契約更新しない流れになるのではないかとは思う。
・平本さん:目の前で謝ってもらえれば納得感がある。だが、どうしてこんなにもズルズル難しくなっているのか、難しい面はあると一定理解はしているが…。まず「認める」と「謝る」を求めたい。
・石丸さん:救済と言われて、何を求めるか?この会見に来ている方々はこの答えを持っているか問いたい