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今年の誕生日プレゼントはコトルの旧市街、絶景を独り占め。
2023/11/22 モンテネグロ コトル 🇲🇪
本日も生憎の雨。なんなら昨日よりも降っていた。
しかし、私は今日再び街を出る。城壁を登るなら今日しかない。
登山用のレインウェアに全信頼を置いて街に繰り出す事にした。今日は敢えて城壁には登らずマルシェを見た壁の外側を歩いてみる事にした。
壁の外側は割と近代的な要素も強く、ガラス張りの建物などもあって新鮮だった。橋を渡って城壁内に入り込む。橋では観光からの団体観光客と鉢合わせた。ヨーロッパ旅行では中国や韓国の旅行者はよく目にするものの、日本人は殆ど見なかったなと思い出す。そういえば、唯一日本人の団体を見かけたのはカターニアのギリシャ劇場の遺跡があるところだった。日本人はやはり休暇がとりにくいのだろうか。いる事にはいると思うのだが、私はまだ旅先のドミトリーでも日本人に会ったことがない。私としてはどちらでもいいのだが、もっと旅がしやすい環境で生きたいなと思った。まあその人の選択なのでしようと思えば日本の環境でも旅をしながら働くことができるとは思うのだが。
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話を戻すと、城壁内に入った後は入り口付近にあるこれまたホステルのお勧めのお店でご飯をいただく事にした。
時間帯もブランチに丁度いいくらいでレストラン的にはあまり混雑しない時間帯だった。店主のお勧めをいただく事にする。彼も日本からの観光客に興味津々で旅の様子等を聞いてくれた。イカを使用したその料理は美味しくて、久々の海鮮にも舌が嬉しい。
これまたご飯は美味しかった。少し冷めていたのでもう少しあったかければより美味しかった様な気がする。それでも彼らの優しさに心が温まり、これからの城壁登りに精が出る。
店主はまた来てねと言ってくれた。お別れをして城壁登りの旅に出る事にした。
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実は、この城壁に登るにはお金がかかる。しかし、ルートによっては無料で登れるという情報をインターネットで見つけていたので、そのルートに従って登る事にした。
一度城壁を出てから発電所の様な場所の横を通り過ぎて山を登るこのルート。ヤギが沢山いて驚く。ヤギは私を見ると逃げていく様にして先を行くのだが、こんなにもたくさんのヤギがいると人間の私の方が流石にビビってしまう。それでも羊飼いならぬ山羊飼いはこのような気分なのかなと考えると、その疑似体験が出来たのは面白かった。
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なんとか山を歩き、城壁にたどり着いた。この城壁がなかなかの鬼門だった。私が見ていたサイトではもう少し登りやすそうだったのだが、おそらく修築されていたらしく昨年時点では私の目線程の高さくらいの城壁だった。下には石が積まれていた形跡があったのだが、それでも私の身長には不十分だった為に不安定ながら石を積み足して城壁を越えようと試みた。この城壁を見るに流石に不正ルート過ぎないかと何度か挑戦の末に諦めようと思ったのだが、ここまでの登山を思って最終的には登る事に成功した。これを雨の中やったのだから自分でも相当な執着なのだなと思う。
城壁内に入っても流石の雨で観光客は誰もいなかった。コトルの街並みを遠くまで見渡せる。この景色を独り占めできるのはなんという贅沢なのか。実はこの日、11月22日は私の誕生日だったのだが、この景色を自分へのプレゼントとして享受する事にした。
また、いつも貰ってばかりだと思いながらこの旅含め色んな人にお世話になったなと思いに耽る。去年友人に周りから愛されていないとあなたのような人にはならないよねと言われたことを思い出す。自分の生まれた環境と今の生活がとても幸せだと思っている。しかしいつも人から何かを貰ってばかりだ。常にテイカーでいていいのだろうかと、これからは与える側の人にもなっていきたいとあの日に思ったことを思い出す。1年経っても変わらずテイカーで残念なことに周りにもらった以上のお返しは何もできていないと反省する身。これから先、ちゃんと周りに恩返しをしていけたらいいなと今年もまた、思うのであった。
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先ほどの城壁から思うにやはりここは不正期ルートなのではと思い、帰りは正規ルートで下山する事にした。正規ルートでは最後ゲートがったのだが、まさかの休業中。結果無賃で登ってしまったのは申し訳なく思ってしまう。そう言えば流石に整備されてなさすぎるなという様な城壁の上の建造物の状態を思い出す。
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流石に雨に濡れ過ぎて寒かったはずなのだが、城壁の上に登れたことが嬉し過ぎて気分は最高であった。上は雨具により守られたのだが、ジーンズはびしょ濡れ。1着しかないジーンズをこんなにしてしまう後先考えない行動は22歳じゃないよなと思いながらもそれでいいやともう少し少年でいる事にした。先程の与える人になる宣言はどこへやら。
宿に戻ると、ホステルの宿泊者と昨夜街の案内をしてくれたお姉さんがロビーでボードゲームを囲って談笑していた。私を見てその女性が目を丸くしている。この雨の中どこに行ってきたのだと。私は城壁を登ってきたと言うと、さらに驚いて勇気があるね!と褒め称えてくれた。また、コーヒーを淹れてくれたのでありがたくいただく。お供はスーパーで購入したパンだ。
流石にびしょ濡れで大変だったが、優しさも加わって温まる。
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しかし、ほっとしたのも束の間、移動時刻が迫っていた。
今日はバスでクロアチアのドュブロブニクを目指すことにしていた。チケットは現地購入。ちゃんと成功するのかと少し不安だったのもの普通に購入できた。ただ、私がチケットを購入している最中に横から他の人が割り込んできてチケットを買おうとしてきた事には驚いてしまう。海外って割と列に並ばない人多いんだよなと、日本人としてはなかなかの衝撃を覚えた。こうした点にきっと海外の人はイライラしないのだと思うのだが、多少のイラつきを覚えるのは私が日本人であるというアイデンティティを感じるに十分な要素であるなとも感じている。
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そう言ってもこの時は山登りで気分爽快。そこまでの不快感を引きずる事なくむしろ面白い現象として享受する。チケット購入後には昨日バスで一緒だったと思われるモロッコ出身スペイン在住の旅行者と再開した。ヨーロッパの旅行者は時間をとって観光することが殆どなのだが、彼は珍しく時間がないタイプの人なのでこの後も私と同様の工程が多かった。ゆえに何度も再開する事になる。東ヨーロッパの観光ルートは割と決まっているので必然でもあるのだが、各地での観光は共にしなかった謎の関係性が面白かった。それに、交通手段は同じでも彼との水準は違うので泊まるホステルはきっともっといい所だったのだと思う。
ところで私はなぜかモロッコに縁があるようで、5年程前に渡航したことがあるのだが、その後も色んなところでモロッコとの関わりが生まれている。この旅でもモロッコ出身の方にお世話になるのは2回目だ。そして最近、今年の話としてはバイト先で知り合ったモロッコ大使館の方とランチをするという。また昨年にはモロッコで会った人が岐阜県に引っ越してきたという一報を受けた。極め付けは北アフリカのベルベル人に間違われたことがあるという謎の経歴。とにかくまたここでもモロッコとの関わりが生まれるのかと面白く思っていた。
再び街にお別れを言って旅立つ。コトルの街は可愛くてお別れをいうのが悲しかった。しかし、次の街も最高の場所であることは間違いがない。
別れを惜しみつつも期待に胸を膨らませてバスに揺られる。ジーンズは相変わらず辞書濡れだったが楽しみの代償としては仕方ないしむしろ勲章なのではと思うほどだ。
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バスに揺られて再び国境を越える。同じスタンプだとしてもパスポートにスタンプが増えていくのは嬉しい。コロナ禍でずっとできなかった旅が今やっとできているという実感がとにかく嬉しかった。
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2023/11/22 クロアチア ドゥブロブニク 🇭🇷
3時間ほどの道のりを経て18時くらいにドゥブロブニクのバス停に到着した。バスで知り合ったモロッコ人の人が私が電波がないことを知って一緒にホステルを探して送り届けてくれた。これまた人に助けられてしまった。
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ホステルに到着すると、門を入ってすぐ階段がある。この階段を登るのかとキャリーを持つ手に気合を入れる。すると階段の上方から、「ニーハオ」という声が聞こえてきた。ノットチャイニーズ、アイムジャパニーズ的なニュアンスの返しをしたのだが、今思うとあれは差別発言だったのかもしれない。後から知ったことなのだが、ニーハオは差別用語として認識されているらしい。一つの言語の挨拶が差別用語として認識されているというのは悲しいなと思った。
幸いにも特に絡まれることもなく、チェックインカウンターに辿り着く。カウンターにいたスタッフは感じがよく、施設内を案内してくれた。
夜ご飯を求めて夜の街に繰り出す。今日も見つけたお店も旧ユーゴスラビアお馴染みのソーセージが売りのお店だった。また、足の長い椅子で、日本にある高い椅子よりもはるかに高い。自分の身長の小ささを自覚せざるを得ない悲しさを覚えた。
もちろんこのソーゼージは美味しかった。なかなかにジャンキーな食事が続いていたのはきつかったが。
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ホステルに戻る道中で本屋と雑貨屋に立ち寄ってみた。コトルに引き続きこの町でも水球が有名なようで嬉しくなる。
また、本を購入しようか迷ったのだが、荷物になるしと今回は断念した。アジアを旅していた際は言語異なるのでコレクションとして購入する意味があったのだが、英語圏だとどの国で購入しても一緒になってしまうと思うとまあいいかなという側面もあった。クロアチア語はそれはそれであるようではあるのだが。
また、日本の話で非常に美しい装飾がされているのもあり気になったのだがやはり今回はパスである。お店で目を潤して帰路についた。
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ところで、ドゥブロブニクはクロチアなのだが、以前訪れた首都のザグレブへはボスニアヘルツェゴビナを通ってしか行き来することが出来ない。即ち、クロアチアの飛び地なのである。珍しいこの国境事情にはきっと複雑な歴史があるのだろうと呑気に考えていたら、もともとこの地はイタリア語でラグーサと呼ばれる一つの国であったことが判明した。ドゥブロブニク自体がそもそもクロアチア語なので、この名で呼ばれる様になったのはクロアチアに統合されて以降らしい。既に複雑な予感を感じてしまう。そもそもこの港町なのに入り口が分かりずらいドゥブロブニクの外壁に囲われた不思議な街は、中世の時に外敵から国を守るためにこの様な形となっているらしい。
100年前に遡ると、クロアチアは第一次世界大戦まではオーストリアの国土で、その後にユーゴスラビアとして6つの国がまとめられた状態でオーストリアから独立した国々のうちの一つである。宗教も民族も異なる人々が同じ国で暮らすというのは大変であったらしく、旧ユーゴスラビアの国々は結局それぞれに分離独立した。全撤去される2013年までクロアチア国内には地雷が埋められていたらしい。
ちなみにそれぞれスロヴェニア、クロアチアがカトリック、モンテネグロ、セルビア、マケドニアがギリシャ正教、ボスニアヘルツェゴヴィナがイスラム教の国家となっている。確かに一つ一つの国の国土が小さいにしても、こうも多様な宗教や民族が一つの国としてやっていくのは大変なのだろうなと思った。
ドゥブロブニクの街並みは綺麗なのだが、建物も実は戦後の建て替え跡を見ることが出来るなど、人間の醜さも同時に感じることができる場所となっている。
ただ、実際の観光に関してはやはり純粋に綺麗な街並みだなと興奮して楽しむことができる場所だとも思う。それに、ここはジブリの『魔女の宅急便』の舞台にもなった街として日本でも認知度のある場所だと思うのだが、旅行後に魔女の宅急便を見た時にオープニングのシーンにそれらしい場所が描かれていて興奮したことを覚えている。台湾の九份は『千と千尋の神隠し』のモデルと言われている程には約見る写真の場所のそこだけであったので余計に期待を上回った結果になった。
ホステルは同年代くらいの青年や少女で溢れていたが、やはりヨーロッパの人々が多い。バックパッカーをしている人が沢山いるのだなと感じる。特に話し込むでもなくシャワーを浴びてドライヤーをする。ドライヤーがあるホステルというのは珍しく、髪を乾かすことが出来るというだけで幸せなのだが、この日はコトルに引き続きドライヤーにありつけてラッキーだなと改めて思った。ただ、ドライヤーの使用場所が廊下という、とてつもなくドライヤーの騒音が気になってしまう。しかしちゃんと許可もとったので悪くない精神でしっかりと乾かした。
まだホステルは宿泊者同士で楽しくおしゃべりをしている人も多かったのだが、ドゥブロブニクの観光を明日、思いっきりやろうと就寝する事にした。誕生日にコトルとドゥブロブニクとは贅沢だなと改めて思いながら目を閉じた。
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