英検1級二次試験で二回落ちて三回目に合格した話 その1
私が、英検1級の受検を通じて体験したことをシェアしようと思います。
1 自己紹介
中高の英語教員をしています。教員歴はだいたい15年です。地元の国立大学を卒業後、すぐに私立学校で勤務しはじめました。長期留学経験はなく、特別な英語教育も受けていないので、いわゆる「純ジャパ」(この言葉は嫌い)です。教師生活4年目に生徒が全員長期留学をする留学コースの担当をすることになり、それをきっかけに英語学習に熱を入れるようになりました(開始時点で英検準1級、TOEIC730点程度)。今から11年前、2009年度の第3回英検で、1級に合格をしました。TOEICも当時975点までスコアアップしました。留学コースの担当から外れてからは、モチベーションが下がりあまり熱心には英語学習に取り組んでいませんでした。去年の冬に、思い付きで英検1級にもう一度取り組んでみようと思い、再度挑戦しました。
2 2020年度第3回英検(第1ラウンド)
一次試験は一回で合格することができました。スコアは以下の通りです。
R 34/41点
L 22/27点
W 27/32点
一次試験に関しては、過去に勉強した貯金があり、スムーズに合格できました。第一問が苦手だったので、ジャパンタイムズ出版の「英検一級語彙問題完全制覇」をやりました。トータルの勉強時間はせいぜい50時間くらいかと思います。あとは過去6回全問題集をやりました。
問題は、二次試験です。二次試験に向けては、10月頃から隔週で30分間の対面の英会話に通い、一次試験終了後からレアジョブを毎日やり、あと英語スクールで対面の面接指導を一回受けました。この時は一級の面接対策本は買いませんでした。レベル的にちょうど良さそうだったので英検分野別ターゲット英検準1級ライティング問題 のシャドウイングをやりました。スピーチは40本くらい練習しました。当日、面接では、練習でやったことのあるインターネットのトピックが出て、スピーチもインタラクションも「割とできた」、という感触だったのですが、結果は以下の通りで、不合格でした。
スピーチ 6点
インタラクション 6点
文法語彙 6点
発音 7点
合計 25点
(合格点26点)
練習通りやれた、という状態で、あと一点足らず落ちてしまいました。
3 私のスピーキングの実力 — 他の資格試験のスコアは?
私は正直スピーキングは四技能の中で最も苦手とするところです。TOEFL(ibt)を10年前に受けたとき91点でしたが、スピーキングが30点中18点で、圧倒的に足を引っ張っていました。最近受けた他の試験ではTEAPCBTでは200点中155点、GTECCBTでは350点中283点で、どららもCEFRでB1レベル(英検2級程度)という点数です。つまりスピーキングは【大したことない】ということです。特に表現の幅が狭いことと、考えながらとぎれとぎれに話してしまうことが、悩みでした。発音に関しては、まったくのジャパニーズイングリッシュというほどではないですが、自信を持って私の発音を真似しなさい、というような感じでもありません。つまり【微妙に下手】なのです。あまり上手くないというのはわかってはいたのですが、実際ベストを尽くしたつもりで落ちてしまうとかなりショックでした。凹みました。
・まとめ
元々スピーキングは苦手分野ではあったけど、【まあまあ】対策をして二次を受けて、まとまりのあるスピーチをした【つもり】で、流暢に面接官とやり取りをした【つもり】で、発音もそんなに悪くない【つもり】で、「たぶん受かったわ~」と周りにも言って、合格の文字を期待してポチっと合否結果を見たのに、全然不合格で(あの灰色の画面ね)発狂したということです。
→英検1級二次試験で二回落ちて三回目に合格した話 その2に続く