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【クイズ】”CR”錠などのアルファベット の意味
💊 薬の名前につく「CR・SR・HD・LD・XR・LA・HA」って何?
薬の名前の後に「CR」「SR」「HD」「LD」などのアルファベットがついているのを見たことがありますか?
これらは 薬の放出設計や用量に関する記号で、それぞれ意味が異なります!
今回もクイズ形式で、よく使われる略語を学んでいきましょう!
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📝Q1:「CR」って何の略?
A. Continuous Reaction
B. Controlled Release
C. Central Regulation
▶ 正解は…「B. Controlled Release」!
CR=Controlled Release(制御放出)の略!
有効成分がゆっくり溶け出して、効果が持続します。
1日3回、ないしは2回の製剤を使用していてコンプライアンスが不良の患者さんとかには勧められそうですね!
ニフェジピンCR錠:1日1回
ニフェジピンL錠:1日2回
ニフェジピン錠:1日3回
※実際には患者さんの血圧の程度に合わせてCR錠でも1日2回で使うことが多いです!
💡 ワンポイント!
✅ 薬の放出が一定の速度でコントロールされている製剤
✅ 例:ニフェジピンCRなど
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📝Q2:「SR」って何の略?
A. Slow Release
B. Sustained Release
C. Strong Reaction
▶ 正解は…「B. Sustained Release(持続放出型)」!
「SR」は 「Sustained Release」=持続放出型を意味します。
CR錠よりは作用が短めで、1日2回がメインです。
ジクロフェナク錠(1錠25㎎):1日3回
ジクロフェナクSR(1カプ37.5mg):1日2回
1日量は同じですね!
💡 ワンポイント!
✅ 血中濃度を一定に保ち、副作用を減らせる
✅ 1日2回服用が多い(CRよりやや短めの効果)
✅ 例:ジクロフェナクSRカプセル、ベザフィブラートSR錠
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📝 Q3:「HD」「LD」って何を示している?
A. 服用回数の違い
B. 成分の量の違い
C. 効果の発現速度の違い
▶ 正解は…「B. 成分の量の違い」!
「HD」と「LD」は、それぞれ 「High Dose(高用量)」と「Low Dose(低用量)」 を意味します。
例:ザクラス配合錠
HD:アジルサルタン20mg+アムロジピン5mg
LD:アジルサルタン20mg+アムロジピン2.5mg
💡 ワンポイント!
✅ 同じ成分でも、患者の状態に合わせて用量を調整できる!
✅例:ザクラス配合錠HD/LD、レザルタス配合錠HD/LDなど
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📝 Q4:「LA」って何の略?
A. Long Acting(長時間作用)
B. Large Amount(大量投与)
C. Light Absorption(光吸収)
▶ 正解は…「A. Long Acting(長時間作用)」!
「LA」は 「Long Acting」=作用時間が長い ことを示します。
例:ユニフィルLA錠(テオフィリン)
※テオフィリン徐放錠12~24時間持続、とは別物!この先発品はテオドールなので処方監査時に注意が必要です。
💡 ワンポイント!
✅ 1日1回の服用で済むことが多い
✅ ユニフィルLA 錠、ミラペックスLA錠(プラミペキソール)
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📝 Q5:「HA」って何の略?
A. High Activity
B. Hyper Absorption
C. Half
▶ 正解は…「C. Half 」!
「HA」は 「Half 」=半量を意味します。
グリミクロンHAはグリクラジドが20㎎に対して、グリミクロン錠は40㎎です
💡 ワンポイント!
✅半量を意味します!
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🔍 まとめ
✔ CR(Controlled Release)= 徐放性でゆっくり放出
✔ SR(Sustained Release)= 持続放出型
✔ HD / LD= 高用量 / 低用量
✔ LA(Long Acting)= 長時間作用
✔ HA(Half)= 半量
🧐 薬剤師なら知っておきたい!
患者さんに「CRって何?」「このHDってどういう意味?」と聞かれたら、
「ゆっくり効くように作られた製剤ですよ!」「高用量バージョンです!」 と自信をもって説明できるようにしましょう!