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【クイズ】リンデロンシリーズのアルファベット、全部説明できますか?
ステロイド外用薬としてよく使われるリンデロン(betamethasone:ベタメタゾン)ですが、
後ろについている「V」「VG」「A」「DP」などのアルファベットの意味、説明できますか?
「なんとなく使い分けている」という新人・若手薬剤師の方も多いはず!
クイズ形式で楽しく学んで、現場で自信をもって説明できるようになりましょう!
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📝 Q1:リンデロンVの「V」って何の略?
A. Very(とても強い)
B. Valerate(吉草酸エステル)
C. Various(いろんな症状に使える)
▶ 正解は…「B. Valerate(吉草酸エステル)」!
V = Valerate(吉草酸エステル) の略で、「強さⅢ群(強い)」のステロイド。
一般的な湿疹・皮膚炎の治療に広く使われる標準的なタイプです!
💡 ワンポイント!
「V」は脂溶性が高く、皮膚へのなじみが良いのが特徴です。
そのため、体幹や四肢の湿疹・皮膚炎によく使われます!
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📝 Q2:リンデロンAの「A」は何の略?
A. Acetate(酢酸エステル)
B. Antibiotic(抗生物質)
C. Average(普通の強さ)
▶ 正解は…「Antibiotic(抗生物質)」!
抗生物質フラジオマイシンを含んでいることによる由来と考えられます。
明確にランク分けはされていませんが、眼などにも使用できることから「強さⅤ群(弱い)」相当と考えられます!
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📝 Q3:リンデロンVGの「G」って何の略?
A. Gentamicin(ゲンタマイシン)
B. Growth(細菌の増殖を抑える)
C. Germ(細菌)
▶ 正解は…「A. Gentamicin(ゲンタマイシン)」!
VG = Valerate(吉草酸エステル) + Gentamicin(ゲンタマイシン)
つまり、抗菌薬(アミノグリコシド系)入りのリンデロン!
💡 ワンポイント!
「VG」は、細菌感染を伴う皮膚炎 に適しています。
たとえば、湿疹のほか火傷などの二次感染予防で使われることが多いですね!
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📝 Q4:リンデロンDPは、なぜ「V」より強いの?
A. 吸収率が高い「ジプロピオン酸エステル」だから
B. ステロイド濃度が2倍だから
C. DPは「ダブルパワー」の略だから
▶ 正解は…「A. 吸収率が高い『ジプロピオン酸エステル』だから」!
DP = Dipropionate(ジプロピオン酸エステル)の略で、「強さⅡ群(非常に強い)」のステロイド。
「V(吉草酸エステル)」よりも 皮膚への吸収率が高く、より強力に作用 します!
💡 ワンポイント!
「DP」は非常に強力なので、乾癬(かんせん) や 難治性の皮膚炎 に使われます。
しかし、医師の指示もなく長期使用すると副作用が出やすいため、注意が必要です!
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🔍 クイズを解いたあなたは…
✅ アルファベットの意味を説明できる!
✅ 各タイプの特徴や適応を理解できる!
✅ 「V」「A」「DP」の違いをすぐに説明できる!
「何気なく使っている薬」を深掘りすると、知識の幅が広がりますね!