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死に戦慄はないけれど、生に執着はある。「死にたくないから生きている」/夢追翔

皆さんはなんで生きてますか?

自分なんかは死にたくないからです。

自分は割とネガティブで、人生ってのはカルピスみたいなもんで、たまにくる幸せがカルピスの原液で、つまらない日々は水みたいなもので、このカルピスを少しずつ薄めながら生きて、薄くなりすぎたらカルピスを足して、みたいな繰り返しのようなものだと思ってたりします。

そんなに期待してないならなんで生きてるのって感じだと思うんですけど、答えはさっきもいたように死にたくないからです。

死ぬのってなんか痛そうで嫌なんですよね。

自傷行為をしたこともあったけど、あれはぐちゃぐちゃになった頭の中が、もうどうしようもなく感情の濁流に支配された頭の中を痛みっていうので塗り替えるためにやってただけで、本気で死のうと思ったことなんて一度もないんですよ。

せいぜい悲しいことがあった日の夜寝る前に、このまま眠ってそのまま二度と起きることがなかったらいいのにと思うばかりなもんです。

だからなんというか自分は死に戦慄はあるけれど、生に執着はないんですよ。

そんな私にぴったりかと思えば、歌詞は真逆で超エモい!そんな楽曲がこちら。

「死にたくないから生きている」/夢追 翔

若干の背景説明

この曲は、にじさんじ所属のVtuber、夢追翔さんが作詞作曲をし、ご自身でお歌も歌われているという、、、いや、すごいな。

ご存知ない方のために
にじさんじ→企業名みたいなもの
Vtuber→職業
夢追 翔(ゆめおい かける)→人名
てな感じです。

夢追さんはシンガーソングライターを目指していて、でも司会業がめちゃめちゃうまいみたいな、面白お兄さんです。
(ここに熱がこもりすぎてもあれだと思うので、ぜひ自分の目で確かめてみてください)

この「死にたくないから生きている」ってのはそんな夢追さんのオリジナルソングです。

あんまり前置きが長くなってもなと思うので、歌詞を見ていきましょうか。

僕は明日が来ることを拒んだー1番の歌詞と解釈

いつか見た夢の続きを知りたくて
僕は明日が来ることを拒んだ
通り過ぎていく同じ色の日々に
生きる意味を見いだせなくて

どうか
見たことない未来に
辿り着けるように

いつか見た「」というのは夜見る夢ではなく、将来の「」のことだと思います。

明日がくることを拒んだのは、生きる意味の見いだせない代わり映えしない毎日に嫌気がさして。

どんなに素晴らしい夢を見ても朝が来て目覚めれば続きを見ることができないように

いつかは現実が押し寄せて、現実に目を向けなければならない時が来る。

だから明日を、だからそんな現実が来ることを拒む。

そうすれば、きっとまだ見たことのない夢の続きを見れるから。

抗うんだ世界のルールに
スタートダッシュなんて
君がこの手を握ってくれたら
それで良いんだ生きる意味など
ベタな理由はいらねえ
僕がやりたいようにやるだけさ
差し出した手を握る握らないは
君次第だって

生きる意味を見出す必要なんてあるのか

人生ってのは与えられた役割をこなすものじゃない。

僕がやりたいようにやるだけ

生きる意味を見出してそれに沿う必要なんてない。

自分のやりたいようにやる、手を差し出すだけ

それを握るかどうかは君次第だけれど

君がこの手を握ってくれたらそれでいい


僕はただ死にたくないと叫んだー2番の歌詞と解釈

大それた言葉など一つも言えなくて
僕はただ死にたくないと叫んだ
月日経つごとに崩れ行く足場に
合わせ形変えられなくて

こんな僕も生きて良いかな
自分で決めていけ

かっこもつけられないし説明もうまくできないけれど死にたくないと叫んだ

変化していく環境にうまく適当できなくて

今いるこの場所さえも不安定なものになっていって

もしかしたら自分はこのまま死んでしまうんじゃないか

だから叫んだ、叫ばずにはいられなかった

ここに居ていいのかどうしようもなくて誰かにすがりたくなるけれど

結局は自分で決めるしかない

クソみたいな世界だけども
タイムリミットなんて
どうせあって無いようなもんだろ
それなら好きなことだけ
翔けていくんだずっと
それで死ぬならそこまでなんだ
覚悟決めろよ
自分で決めたんだ
笑われんだって

生きてる限りタイムリミットはなんてない

受験、就職、結婚、社会の型にあてはまる必要はない

好きなことだけを翔けていく

好きなことに賭けていく

覚悟を決めろ、自分で決めろ

死んだらそれまでだ

夢に殺されないようにー3番の歌詞と解釈

たった一度きりの人生
しぶとく燃えてやれ

生きてるんだ世界のどっかで
バーチャルだってきっと
君の心の中にいるから
夢に殺されないように
追い翔けてゆくんだ
背中押すのはいつも自分だ
それで良いんだ生きる意味など
ベタな理由はいらねえ
僕がやりたいようにやるさ
だから見ててよ
駆け出した僕が鳴らす音楽を

生きてるんだ世界のどっかで

一度きりの人生なんだからくじけそうになってもしぶとく生きていこう

それは見えないものかもしれないけどきっと生きてる

例えば君の心の中とか。

継続より諦めることの方が容易くて

幸せなんかより不幸の方がずっと居心地がいい。

けれど夢に一度背を向けたら一生後悔する。

だから夢を追い翔けるんだ。

生きる意味なんか関係ない

自分のやりたいようにやるだけ

だから、いつか僕がかき鳴らす音楽を見てて

きっと世界のどこかで生きているから。

最後に というか メタ的な解釈

この曲にはキーワードがいくつかあると思うんですけど

」「見る」「君と僕」「生きる」とか。

要は夢追翔と言う存在の証明みたいなところだと思うんですよ

」ってのは応援してくれるファンで

」ってのは彼自身。

」は彼が「夢追翔」として追いかけるシンガーソングライターという夢と、彼がVtuberとして成功するという夢。

一人でもファンがいいと言ってくれたなら、それは彼にとって立派なモチベーションになるし、そんな彼が出した音楽を木にいるかどうかもファン次第

ファンの数は残酷にもチャンネル登録者数として表れ、活動を続けてもなかなか増えない=認められていない

そんな自分に生きる意味=Vtuberを続けていく意味があるんだろうか

そうじゃない、一度きりの人生、自分で決めたんだから続けていこう

全力で駆け抜けていこう

背中を押すのはいつも自分だ

当たり前だろう、だって自分は「夢追翔」なんだから

夢を追い翔けなくちゃ。

引っかかるのは「見る」と言うキーワード

彼が目指すのは一流のシンガソングライターなら「見る」じゃなくて、音楽から連想する「聞く」ではないのか

いつか見た夢の続きを知りたくて
通り過ぎていく同じ色(視覚で捉えている)の日々に
生きる意味を見いだせなくて
見たことない未来に 辿り着けるように
だから見ててよ 駆け出した僕が鳴らす音楽を

なぜ「聞く」ではなく「見る」なのか

私はこれを「夢追翔がVtuberだから」だと考えています。

彼が生み出す音楽を聞くことはできる

でそれは夢追翔が生み出したものとは限らない

だって彼はVtuberだから。

彼の中身と動画上に出てくるあのアバターが合わさって

初めて「夢追翔」となる。

私たちは「見る」ことで初めて「夢追翔」を認識できるのだ。

だから「聞く」じゃなくて「見る」なんだと


P.S 

にじロック最高だった。邦ロックが好きで音楽にはいつだって元気付けられてきた。元々ある良さとは別に、私の好きな人がその曲を歌うからこそ溢れ出る良さってのが絶対にあって、そういうのが全面に感じられるのが良かった。でもだからこそ自分自身の歌を歌う夢追翔がめちゃめちゃかっこよかったです。それだけ。

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