"ポケ盛り"と"私"と"人生と"
ども、ORC(おろち)です!
いきなりの更新で申し訳ないのですが、流石にこの出来事はどこかに記録として残しておきたいと思ったのでnoteに書きました。
これは2020年の12月の平日の夜、僕自身に起きた出来事の話です。
自分は仕事を終えてから、家に帰るためにいつものようにバスに乗って駅にむかいました。
仕事の疲れのせいか
ひどくお腹が空いていました
会社で2時間ほど残業していたので
当然でしょう。
駅の電光掲示板を見たら
自分が乗って帰る電車が
あと1分で発車するとの事。
今から急いで階段を上がってホームまで走る気力は自分にはなく、「んー、次の電車でいいかな〜」と思いながらテクテク歩いていました。
次の電車が来るまで
20分くらいあったと思います。(田舎)
「20分かぁ、腹減ったな。なんか食うか。」
と思い、駅の目の前にある『吉野家』へ入る事を決めました。
吉野家は個人的に牛丼チェーン店の中でも
自分は1番好きでこの"駅前の吉野家さん"にはそこそこお世話になっています。
そして
いつも通りに いつものように
吉野家の目の前まで歩いて行き
いざ店内に入ろうとした時、
自分の目に 眩い光が差し込んできたのです。
!!!!?
ファッッ!!????
"やってんじゃんッッ!!"
めちゃくちゃテンション上がったんすよね、ええ、とても。
流石にポケ盛り知らん人はおらんと思いますけど、知らん人のために一応説明しておきますね。
『ポケ盛』とは『吉野家』の期間限定のメニューであり
それを頼むと牛丼とセットにランダムでポケモンのフィギュアがおまけで付いてくる!
って感じのやつです。(画像参照
どうやら今回は「ポケ盛りシリーズ第3弾!」みたいで初めてポケ盛りがリリースされた第1弾は大人気過ぎて光の速さで完売したと言われています。(リザードンやグラードンといった人気ポケモンのラインナップでフィギュアの出来もかなり好評で一時期高値で転売すらされていた)
話が少し脱線しましたが、吉野家でこのポケ盛りの第3弾が繰り広げられていたワケです。
これには自分はかなりテンション上がってしまいました。
ポケモンのフィギュアごときで?と思う人もいるかもしれませんが
"期間限定でなかなか手に入らない"
しかも"ポケモン"の"フィギュア"って欲しくなりませんか?男の子なら
自分は小学生の頃ゴリゴリの初代ポケモン世代でしたし、なにより最近
ポケモンの最新作である"ポケモンソード"を購入してプレイしはじめていところなんです。
まさに運命の巡り合わせですよね。
自分は精悍な顔つきで店内に入り
絶対
『ポケ盛頼もう、いや絶対ポケ盛頼もう!』
と心に誓いながらカウンター席へと座りました。
メニューを刮目
ふむふむ。今回は1弾と2弾のラインナップが合体したってワケね。当たり多いな。ヤドンかわいいな。ヤドンはずれ枠やろうけどいっそヤドンでもいいな。許せる。
とか心の中で早口で呟いていたと思います。
うし、とりあえず頼むか。サラダもついてくるのね。ポケ盛セット。ヘリシーじゃん。子どもの事ちゃんと考えてるね。うんうん。
とか思いつつ、店員さんのほうにむかって手を挙げてこちらへ呼ぼうとしたその瞬間、強烈な感情が自分を襲ったのです。
あかんッッッッ!!
めっちゃ恥ずかしいやんッ!!
ポケ盛て。
ええ歳こいたおっさんがポケ盛て。
どうするん?これ なんて言うの?
笑顔で「ポケ盛で!」って言うの?
キツない?
てか店員さん若い女の子来たらどうするん?言えんの?店員さんは?若い子1人とおばちゃん1人か…これおばちゃんやったら言い易い?後でおばちゃん裏で若い子にチクったりせん?
いやぁぉぁぁぁああああああ!!
って1人で悶えてました。
もういっそ諦めて普通の牛丼並盛りでええかなって。
思ったりもしたんです。
でも僕、思ったですよね。
ここでポケ盛を諦める理由ってなんなん?って。自問自答したワケですよ。
ん、恥ずかしいからや。
こんな恥ずかしい思いするくらいならポケ盛なんて頼まんでもええ。そう思った。
でもさらに思ったんすよね。
恥ずかしいからってここで諦めて帰りの電車乗った時に「なんであの時諦めたんやろ」って後悔するやろ自分って。
これあれやな。人生と同じやなって。LIFEやなって。
恥ずかしいからって将来の夢とか、今やりたい事とか隠して自分を騙して生きてる人ってたくさんおるやろなって。
ここで恥ずかしい思いしたとしても、自分の思いを押し通す事で"見えてくる景色"があるんちゃうかって。
だから
俺はいくよシャングリラ。
もう迷わない。決めたんだ。
『あ、すんませーん』🙋♂️
(あ、若い子ほうの店員きた、やべ)
(メニューに指を差しながら)
『あの、これ、ポケ盛セットお願いします。あとトッピングにチーズ…(もうどうにでもなれ!!)』
店員さん『あ…はい』
(謎の間があったけど、なに?)
店員さん
『ポケ盛り一丁お願いしまーす!』
(店内に響きわたる)
ぎゃぁあああ、、
やめれえええええええ!!!!
でけぇ声で俺の醜態を晒さんでくれぇい!
注文しただけで僕のライフは0ですよええ
傷口に塩を塗るってこの事なんですね。キツイよぁじで。
とまぁなんやかんやで頑張って注文してきました!ポケ盛!んっ、ポケもり!
ほんで2分もしたらやってきたよ。ポケ盛。
持ってた来た若い女の子の店員さんの目が痛かった。すんごい。
デデーン!
んん、器がモンスターボール!
こりゃまた恥ずかしい。
これのサラダの下にフィギュアが入ってる袋が置かれて持って来られるですが、恥ずかし過ぎたためにフィギュアの袋は即回収してから写真を撮らせていただきました。
フィギュアの袋はこんなんです
↓
なんとまぁワクワク感がくすぐられる事でしょうか😏
まぁそんなこんなで心にダメージを負いながらも
『ポケ盛り 完食』
まぁ牛丼自体は普通の吉野家の牛丼なので美味しくいただきました😋
決死の想いで頼み
FIN
食べた牛丼の味、プライスレス!
完食した後はどんぶりの底にカバルドン君🦛がひょっこり顔を出していましたよ。なかなかいい顔してやがる。。
カバルドンとは…第四世代の厨ポケだそうです。じめんタイプです。
とまぁそんなこんなで念願の吉野家のポケ盛を無事に食べることが出来ました!
今となってはやっぱあの時逃げずにちゃんと勇気を出して前に進んで良かったなって心の底から思っています。
皆さんもこの先きっと長い人生の中で恥ずかしいだとか、逃げ出したい気持ちになって言いたいことも言えない、やりたい事もできない瞬間が来ると思います。
そんな時は「ポケ盛」を求めて"吉野家"という舞台で戦ったこの儚くも甘酸っぱい1人の男のエピソードを思い出して
前に進んでみてはいかがでしょうか。
僕は今帰りの電車で満足気にこの文章を書いています。勇気を出して前に進んだこの日の事を決して忘れる事はないでしょう。
かなりの長文となってしまいましたが、読んでくださってありがとうございました。
え、
なん
肝心のフィギュアは何が入ってたかって?
ああ、よくわからんやつでした
なんぞこれwwwww
fin.