幸せを学ぶ【4月10日の日記】
・まちにまったドンブラザーズのリアタイ。自然と9時半に起きて、みた。一見わかりやすいストーリーに見えて、案外複雑だ。キャラクターそれぞれ、「人と相容れない部分」があり、それを他者に見せるものもいれば、ぐっと心に閉ざすものもいる。これ、もうヒューマンドラマだ。
・作中、主人公である桃井タロウは「俺は幸せがわからない。だから人を幸せにして、幸せを学ぶ」と言った。幸せの器量がわからない人間(?)が、誰かを幸せにすることができるのか、それは正しさの押し付けか。そもそも正義なんてものはなく、生きている人それぞれのエゴで世の中が動いているのかもしれない…。壮大なテーマにも思える。でも私は、ドンブラザーズに、桃井タロウにおける幸せは「誰かに必要とされること」なのかと思った。
・タロウは幼少期、アパートの住人に「この洗濯の仕方はダメだ」「これは違う」みたいな感じで大人・子供関わらずに指摘をする。中には、こんなこと言っていいのか?と思うものもある。けれどタロウは子供の時からなんでもできた。まさしく全能の彼に何か言われたら、凡人は鬱陶しいを超えて、その指摘に無視できなくなる。その結果どうなるかというと、タロウの住むアパート(団地?)は退去者が続出し、タロウの誕生日パーティーには誰一人来なかった。そんな巨人の星スタイルが今時あるのかと思うが(あれ、巨人の星であってたっけ?)、映像に落とし込まれるとなかなかつらい。そのエピソードが、大人になった桃井の人格を形成している。「他人にとっての幸せとは、間違っていることを指摘することではない」「では、幸せとはなんなのか?」と。
・タロウは誰かを「違う」と指摘し続けた結果、誰にも必要とされなくなってしまった。時がたち、戦士となった現在も、タロウの中の正義が揺らぐ。寂しい顔をする。ただ、同じ戦士(作中では暴太郎、お供と呼ばれる)もなかなか曲者で、タロウが指摘をしても無視する・反論する・聞いてない・そんなことより戦えと言う。結果はタロウがボコボコにして終わるのだが(仲間をボコボコにする主人公って何?)、タロウが求めていたのはこういう話を聞かない仲間なのかもしれないなと思った。
・ドンブラザーズのエンディングテーマ「Don't Boo!」の歌詞にはこう書かれている。
・Don't boo(ブーイングをしない)。違いを指摘するのではなく、受け入れよう、そして楽しもうというメッセージだと捉えた。誰かに指摘してしまうタロウ、すぐ影響される(そして漫画を盗作する)はるか、平凡であることがコンプレックスな雉野、落ち着いているのに無職の(そして俳句を唐突に詠む)猿原、ぶっきらぼうだが心優しい青年(無実なのに指名手配されている)犬塚。チガイだらけのチグハグメンバーだとしても、一人一人必ずいいところがある。胸を張って生きれば、HAPPYが待っている。誰かと関わり、誰かに必要とされること。利用されたり、嫌われたり…悲しいこともあるけれど、他者と関わることでしか得られない喜びもある。タロウと一緒に、その幸せを探していきたい。
・特撮好きと名乗るには履修が追いつかなくて、あまりにも作品を知らないのだけど、ドンブラザーズはリアルタイムで追っているので胸を張って語れる。情報量もみんな同じだからだ(戦隊モノあるあるとかは、まだわからない)。リアルタイムで追えるコンテンツがあると、自分が今を生きているとわかって嬉しい。これからもドンドンいいところを見つけて、胸を張ってドンブラザーズをオススメしていくゾ。
・佐々木朗希君が完全試合を達成したとか、他にも色々言いたいことがあったんだけどもう力尽きてしまったので終わる。これ日記なのか。朝に書くことが集中しすぎじゃないか?
・いいんだ。書いてるのは私だから。
・それでは〜
サポートの意味があまりわかっていませんが、もしサポートしていただいたら、詩集をだすためにつかったり、写真のフィルム代にとんでゆきます。