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ジェイビル(JBL) 2025年1Q 決算&カンファレンスコールまとめ

会社概要

会社名:
Jabil Inc. ($JBL)

業界:
電子機器製造受託サービス(EMS)

本社:
フロリダ州、アメリカ

上場年:
1993年 (NYSE)

概要:Jabil Inc.は、グローバルな電子機器製造受託サービス(EMS)プロバイダーとして、さまざまな業界に対して製品の設計、製造、供給チェーン管理、およびテクノロジーソリューションを提供しています。
1993年にニューヨーク証券取引所に上場し、世界中に100以上の拠点を持ち、幅広い製品とサービスを提供しています。

事業内容:
電子機器の設計、製造、供給チェーン管理を中心に、医療、通信、自動車、エネルギー、消費者向け製品、工業製品など多岐にわたる業界向けにサービスを提供しています。
これにより、顧客は製品の市場投入までの時間を短縮し、コストを削減し、品質を向上させることができます。
また、持続可能なソリューションを提供することで環境への影響を最小限に抑えることも目指しています。

類似企業:
日立製作所 (日本), フレックス (シンガポール)

公式HP:
https://www.jabil.com

前回決算

決算

⭕️EPS:実際$2.00 予想$1.88
⭕️売上高:実際$6.99B 予想$6.61B
前年同期比売上高成長率:-16.7%
ガイダンス:
(IN-LINE)来四半期EPS:実際$1.60-$2.00 予想$1.80
⭕️来四半期売上高:実際$6.10-$6.70B 予想$6.28B
⭕️2025年通期EPS:実際$8.75 予想$8.69
⭕️2025年通期売上高:実際$27.3B 予想$27.04B


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント
CEO(マイク・ダストゥアー)およびCFO(グレッグ・ヘバード)は、2025年度第1四半期が堅調な滑り出しだったと総括している。
インテリジェントインフラストラクチャ部門が予想以上の好調な業績を牽引し、EPS、利益率、キャッシュフローのすべてで目標を上回った。フロリダやノースカロライナ拠点におけるハリケーン被害からの迅速な復旧も強調され、企業文化や実行力に対する自信を示している。

2.戦略と取り組み
グローバルな製造ネットワークを強みとし、顧客ニーズの変化(地政学的緊張や需給バランスの変化)に合わせた迅速な生産拠点移転を可能としている。
特にデータセンター向け液冷技術開発企業(Mikros Technologies)の買収により、AI対応型データセンターインフラ市場など、成長分野でのエンジニアリング能力を強化している。
また、クロアチアで自動車・ヘルスケア向けの新拠点を開設し、地域的なバリューチェーン強化も進めている。

3.市場の動向とマクロ経済要因
再生可能エネルギー(太陽光発電)およびEV市場は北米・欧州を含めて低迷する一方、AIに牽引されるクラウドインフラや半導体製造設備分野が成長の主軸となっている。
地政学的な緊張や関税政策の変更リスクについては注視しているが、米国・メキシコ間や各地域の製造拠点再配置能力を活用することで対応可能としている。

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