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dローカル(DLO) 2024年3Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:dLocal Limited ($DLO)
業界:フィンテック
本社:モンテビデオ、ウルグアイ

概要:
dLocalは、2016年に設立されたウルグアイのフィンテック企業で、世界の商業者と新興市場をつなぐクロスボーダー決済を提供しています。会社は迅速に成長し、ウルグアイ初のユニコーン企業となりました。
2021年にはNASDAQに上場し、9.5億ドルの市場評価を達成しました。

事業内容:
dLocalは、グローバルな企業が新興市場での決済を安全かつ効率的に行えるようにするワンプラットフォームのAPIを提供しています。
このプラットフォームは、29カ国以上でクロスボーダーおよびローカル・トゥ・ローカルの取引をサポートし、600以上のローカル支払い方法を通じて顧客の市場参入を支援しています。
また、小売、ストリーミング、ライドシェア、金融機関、広告、SaaS、旅行、eラーニング、ゲームなどの様々な業界でサービスを展開しています。

前回決算

決算

❌EPS:実際$0.09 予想$0.10
⭕️売上高:実際$185.8M 予想$181.46M
前年同期比売上高成長率:13%

Memo:
総支払額(TPV)は第3四半期に過去最高の65億ドルに達し、2023年第3四半期の46億米ドルから41%増、2024年第2四半期の60億米ドルから8%増。
TPVに対する粗利益は1.2%で、2023年第3四半期の1.6%から減少したが、2024年第2四半期と比較すると横ばい。

粗利益は7,820万ドルで、2023年第3四半期の7,450万ドルから5%増、2024年第2四半期の6,980万ドルから12%増。
粗利益率は42%となり、2023年第3四半期は45%、2024年第2四半期は41%。

営業利益は4110万ドルで、2023年第3四半期の5150万ドルから20%減、2024年第2四半期の3020万ドルから36%増。
調整後EBITDAは5,240万ドルとなり、2023年第3四半期の5,560万ドルから6%減、2024年第2四半期の4,270万ドルから23%増。
調整後 EBITDA 利益率は 28% となり、2023年第3四半期の 34%、2024年第2四半期の 25% から上昇。

現金および現金同等物の残高は5億6,050万ドルで、そのうち自己資金は2億800万ドル、加盟店の資金は3億5,250万ドル。
連結キャッシュポジションは、2023年9月30日時点の4億9,820万ドル。


カンファレンスコール

要約

1. 冒頭のコメント

CEOペドロ・アーンは、困難な第1四半期を経て、業績が回復傾向にあることを強調している。
2024年第3四半期ではTPVと粗利益の両方で過去最高を記録し、利益率や現金化率の改善が続いていると述べた。


2. 戦略と取り組み

dLocalは「スマートリクエスト」機能を導入し、加盟店の収益を向上させ、AIを活用した機械学習モデルでコンバージョン率を1.22%向上させた。
また、ブラジルのNupayとの統合により代替決済手段を拡充し、オーケストレーション機能を導入して競争力を強化した。


3. 市場の動向とマクロ経済要因

ペドロ・アーンは、新興市場が複雑で不安定であるものの、多様化と事業の規模拡大により、その変動を管理していると述べた。
特に、ブラジル市場の規制環境に適応していることを説明した。


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