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ゴールドマンサックス(GS) 2024年4Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:
Goldman Sachs Group, Inc.($GS)

業界:
金融サービス

本社:
ニューヨーク市、アメリカ

上場年:
1896年(NYSE)

概要:
ゴールドマン・サックスは、1869年に設立された世界有数の金融機関であり、投資銀行、証券、資産運用を提供しています。
同社は、世界中の主要な金融センターにオフィスを構え、企業、金融機関、政府、個人をクライアントとしています。

事業内容:
投資銀行業務:
企業の合併・買収(M&A)、資本再編、資金調達(株式・債券の引受)などのアドバイザリーサービス。

グローバルマーケッツ:
顧客向けおよび自己勘定での株式、債券、商品、通貨の取引。

資産運用・富裕層向けサービス:
個人および機関投資家向けの資産運用サービス。

消費者向け銀行サービス:
ゴールドマン・サックス銀行を通じたオンライン銀行業務や消費者向け融資。

類似企業:
モルガン・スタンレー(アメリカ)、三菱UFJフィナンシャル・グループ(日本)

公式HP:
https://www.goldmansachs.com

前回決算

決算

⭕️GAAP EPS:実際$1.95 予想$8.35
⭕️売上高:実際$13.87B 予想$12.46B
前年同期比売上高成長率:22.5%

Memo:

  • Annualized ROE(年間化株主資本利益率):
    14.60%

  • Annualized ROTE(年間化有形普通株主資本利益率):
    15.50%

  • Book Value per Common Share(普通株1株当たり簿価):
    336.77ドル

  • Net Interest Income(純金利収入):
    実績23.5億ドル、予想21.1億ドル

  • Total AUM(運用資産総額):
    実績3.14兆ドル、予想3.16兆ドル

  • Provision for Credit Losses(信用損失引当金):
    実績3.51億ドル、予想3.823億ドル

  • 信用損失引当金は3億5,100万ドル。

  • 営業費用は82億6,000万ドル。

  • 人件費および福利厚生費は37億6,000万ドル。

  • 貸付金残高は2024年12月31日時点で1,960億ドル。

  • 預金残高は4,330億ドル。

  • 2024年度のグローバルコア流動資産の平均は4,290億ドル(前年の4,070億ドルと比較)。

  • 2024年度中、株主へ118億ドルを還元(内訳:普通株式の自社株買い80億ドル、普通株式配当38億ドル)。

  • 従業員数は46,500人。

  • グローバルバンキング&マーケット部門の純収益は84億8,000万ドル、前年同期比33%増。

  • 投資銀行手数料は20億5,000万ドル、前年同期比24%増。主に株式および債券引受業務の増加が寄与。

  • FICC(債券・為替・商品)収益は27億4,000万ドル、前年同期比35%増。

  • 株式収益は34億5,000万ドル、前年同期比32%増。

  • 資産および富裕層管理部門の純収益は47億2,000万ドル、前年同期比8%増。

  • 管理手数料およびその他の収益は28億2,000万ドル、前年同期比15%増。

  • プラットフォームソリューション部門の純収益は5億9,700万ドルで、前年同期比18%増。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント

CEOのデビッド・ソロモン氏(以下、ソロモンCEO)は、冒頭でロサンゼルスの火災被害について述べ、被害を受けた方々や消防士の活動を称えました。
その後、ゴールドマン・サックス(以下、GS)の2024年第4四半期実績が力強いものであったことを強調し、収益・EPS・ROEなど主要指標が好調だった点をアピールしました。
さらに、コロナ以降も継続的に戦略目標を達成または上回っていることを説明し、今後のさらなる成長に自信を示しました。


2.戦略と取り組み

顧客基盤拡大と多様化
「One Goldman Sachs」を経営理念とし、グローバル・バンキング&マーケッツ部門とアセット・アンド・ウェルス・マネジメント部門の連携を強化しています。

キャピタル・ソリューション・グループ新設
公開・非公開の両市場における資本調達能力を統合し、顧客に対してより包括的な資金調達・ストラクチャリングサービスを提供する狙いです。

プライベート・クレジットへの注力
オルタナティブ運用の拡大を図り、プライベート・クレジット市場における組成能力を強化することで収益源の多様化を進めています。

効率化プログラムの推進
組織構造の最適化や拠点戦略の見直し、ベンダー費用の削減、AIを活用したテクノロジーの近代化などでコストを削減しつつ、成長への再投資を可能にする取り組みを続けています。


3. 市場の動向とマクロ経済要因

CEOの自信回復
アメリカ大統領選挙など政策面の不透明感は残るものの、スポンサー企業や経営者の信頼度は高まっており、M&AやIPOの活性化にプラス要因があるとしています。

金利上昇リスク
10年債利回りなど金利が急騰すると、市場環境が変化し、ディール意欲や資本市場が一時的に停滞する可能性があります。
しかし、現状は概ねポジティブな見方を示しています。

地政学リスクやサイバーリスク
世界情勢の不透明感は常にあり、GSもリスク管理を強化していると強調しました。


4. 競合他社との比較

M&Aアドバイザリ―で世界首位を維持
投資銀行部門(アドバイザリー、引受部門など)で複数のリーグテーブルで上位を確保しており、特にM&Aアドバイザリーでは1位を獲得した実績を強調しています。

プライベート・クレジットとオルタナティブ投資でのリーダーシップ
競合他社に対しても優位性があると述べ、世界トップ5のオルタナティブ・フランチャイズという立場をさらに強めたい方針です。


5. 業績報告

第4四半期(2024年Q4)の実績
収益:139億ドル
1株当たり利益(EPS):11.95ドル
ROE:14.6%
ROTE:15.5%

通期(2024年)の実績
収益:535億ドル(前年比16%増)
EPS:40.54ドル(前年比77%増)
ROE:12.7%(500bp以上改善)


6. セグメント別業績

グローバル・バンキング&マーケッツ(GBM)
通期収益:350億ドル(前年比16%増)
投資銀行手数料:第4四半期は21億ドル(アドバイザリー、株式引受ともに好調)
FICC:通貨・モーゲージ好調、ファイナンス収益も最高水準
株式部門:第4四半期35億ドル、通期では134億ドルと過去最高

アセット・アンド・ウェルス・マネジメント(AWM)
通期収益:161億ドル(前年比16%増)
管理手数料・その他の手数料:第4四半期は28億ドルと過去最高
運用資産総額:3.1兆ドル(長期手数料ベースで28四半期連続の純流入)
代替投資:運用資産残高は3,360億ドル、年間の第三者資金調達は720億ドル


7. 財務状況

貸出ポートフォリオ
1,960億ドルまで拡大(前年同期比増加)。
クレジットカード・ポートフォリオの貸倒引当金繰入額の増加が一部見られたものの、ホールセール部門での引当金戻入により一部相殺。

資本還元
第4四半期に約30億ドルを株主に還元(株式買い戻し20億ドルと配当9.65億ドル)。

資本比率
普通株式Tier1比率は15%となり、必要水準13.7%を130bp上回っています。2025年にかけても必要水準以上を維持する見通しです。


8. 将来の見通し(ガイダンス)

業績予測や市場環境
M&AやIPOを中心に資本市場が2025年にかけて活発化すると強く見込んでいます。

成長見通し
GBM:投資銀行手数料や証券ファイナンス、M&AおよびIPOの正常化・拡大
AWM:運用資産のさらなる流入、プライベート・クレジット・オルタナティブ投資の拡大

プラットフォーム・ソリューションズ
2025年までに税引前損益の損益分岐点(ブレイクイーブン)を達成見込み。Appleカードとの契約などを踏まえつつ、長期的には撤退・売却も視野に入れています。


9. 質疑応答(Q&A)セッション

質問者1:エブラヒム・プナワラ(バンク・オブ・アメリカ)
質問:

規制について。ストレステストやバーゼルIII、G-SIBに関する不透明感があるが、どのように見ているか?
回答(ソロモンCEO):
規制改革については透明性の欠如を懸念しているが、FRBは調整案を示唆している。
今後の展開を見守るが、透明性を高める議論が進むことを期待している。

質問:
スポンサーのバックログ増により、M&AやIPOの活発化はいつ頃本格化するか?
回答 (ソロモンCEO):
2025年を通じて取引量が増加すると予想。特にCEOの信頼感が高まり、案件数が大きく増えつつある。

質問者2:クリスチャン・ボルー(オートノミック・リサーチ)
質問:

AWMなどのセグメントがROE10数%へ向かうにあたって、どのくらい資本を還元できるか?
回答 (ソロモンCEO、コールマンCFO):
グローバル・バンキング&マーケッツで10%台半ば、AWMで10数%台半ば、プラットフォーム・ソリューションの損失解消により全社ROEのさらなる向上を見込む。余剰資本は積極的な配当や自社株買いを通じて還元予定。

質問:
オルタナティブ投資やプライベート・ウェルス・マネジメントの成長を加速するためのM&Aはあるか?
回答 (ソロモンCEO):
大規模買収のハードルは高いが、選択肢は常に検討している。現状は有機的成長と実行に注力している。

質問者3:ベッツィ・グラセック(モルガン・スタンレー)
質問:

プラットフォーム・ソリューションズがROEを75〜100bp押し下げているが、2025年以降にどう改善するのか?
回答 (ソロモンCEO):
Appleカードの収益性改善を通じた損失圧縮が主なシナリオ。
中期的には撤退も見据え、資本を返還する可能性がある。

質問:
キャピタル・ソリューション・グループ新設による収益拡大の見込みは?
回答 (ソロモンCEO、コールマンCFO):
公開・非公開の資本市場を組み合わせ、資金調達からトレーディングまで一貫して顧客をサポートできる体制。
スポンサー顧客などのシェア拡大を狙い、総合的なディール創出を加速する。


10. AIに関連したコメント

組織の効率化プログラムでAIを活用し、エンジニアリングと自動化を推進すると述べています。
AIの具体的活用例としては、生産性向上やテクノロジー・スタックの近代化、手作業の削減などが挙げられ、さらなるコスト削減とサービス強化を狙っています。
現時点でどれくらいの費用効率改善が見込めるかは明言されませんでしたが、長期的に重要な施策と位置づけています。


11. まとめと今後の注目ポイント

まとめ:
2024年第4四半期は収益・EPS・ROEともに過去最高水準に近い業績を達成しました。
「One Goldman Sachs」戦略のもと、グローバル・バンキング&マーケッツ、アセット・アンド・ウェルス・マネジメントを中心にリーダーシップを堅持しています。
プライベート・クレジットやオルタナティブ投資の成長を重視し、キャピタル・ソリューション・グループ新設など組織面でも変革を進めています。
プラットフォーム・ソリューションズの損益改善を通じ、長期目標のROE10数%台半ばを目指しています。

今後の注目ポイント:

資本市場の活発化
スポンサー主導のM&AやIPOなど、ディールメーキングがどの程度加速するかに注目。

AWMの収益拡大
オルタナティブ投資やプライベート・ウェルス・マネジメントでの運用資産増加と手数料成長に注目。

プラットフォーム・ソリューションズの進捗
Appleカードの収益性改善と損益分岐点到達のタイミングに注視。

AI活用による効率化
大規模な組織再編やコスト削減が業績にどこまで寄与するか。

規制動向
ストレステスト(CCAR)、バーゼルIII、G-SIBなどの変更が資本比率・株主還元にどう影響するか。


全文

会社参加者:
デビッド・ソロモン - 会長兼最高経営責任者(CEO
デニス・コールマン - CFO

電話会議参加者:
エブラヒム・プナワラ - バンク・オブ・アメリカ
クリスチャン・ボルー - オートノミック・リサーチ
ベッツィ・グラセック - モルガン・スタンレー
ブレナン・ホーケン - UBS
マイク・メイヨ - ウェルズ・ファーゴ証券
デビン・ライアン - シティズンズJMP
ダン・ファノン - ジェフリーズ
ジェラルド・キャシディ - RBC

オペレーター

おはようございます。
本日、司会を務めますケイティです。
ゴールドマン・サックスの2024年第4四半期決算カンファレンスコールへようこそ。
ゴールドマン・サックスを代表し、免責事項を以下に記載いたします。

決算説明資料はゴールドマン・サックスのウェブサイト、投資家向け情報ページでご覧いただけます。
この音声配信は、ゴールドマン・サックス・グループ・インクの著作権で保護されたものであり、許可なく複製、再生、再配信することはできません。
本日の電話会議は、2025年1月15日に録音されています。

それでは、会長兼最高経営責任者のデビッド・ソロモンと最高財務責任者のデニス・コールマンに電話を代わります。
ありがとうございます。
ソロモンさん、会議を開始してください。

デビッド・ソロモン

オペレーターの方、ありがとうございます。
そして、皆さん、おはようございます。
本日はお集まりいただきありがとうございます。
用意した原稿を読み上げる前に、ロサンゼルスを襲った壊滅的な火災について触れたいと思います。
当社の同僚や顧客を含め、ロサンゼルス市民の皆さまのことを考えております。
地域社会を守るために昼夜を問わず懸命に働いている勇敢な5人の消防士と救急隊員に感謝いたします。

それでは、当社の業績についてご報告いたします。
当社は、ダイナミックな環境の中でお客様へのサービスを継続する中で、力強い業績を達成することができ、大変嬉しく思います。
第4四半期の収益は139億ドル、1株当たり利益は11.95ドル、ROEは14.6%、ROTEは15.5%となりました。
通年では、収益は16%増の535億ドルとなりました。
EPSは77%増の40.54ドル、ROEは500ベーシス・ポイント以上改善して12.7%となり、強力な営業レバレッジを示しました。

財務状況の詳細を検討する前に、本日は戦略の最新情報から始めたいと思います。
1ページ目から、ゴールドマン・サックスには明確な目的があります。
顧客サービス、パートナーシップ、誠実さ、卓越性という共通の価値観で結ばれた、世界で最も卓越した金融機関となることを目指しています。
これらの価値観は、当社の戦略の基盤であり、顧客と株主のために価値を提供することを可能にしています。

2ページに示されているように、相互に連携する顧客基盤は、当社の成長戦略の中核をなしています。
当社のグローバル・バンキングおよびマーケット事業は、その規模、収益性、リーダーとしての地位により際立っています。
投資銀行業務では、当社は再びM&Aアドバイザーとして第1位となりました。
マーケット部門では、株式業務で第1位、フィット・フランチャイズでもトップの地位を占めています。
これらのリーダーとしての地位は、数十年にわたる投資により築き上げられたものであり、当社に対するお客様の信頼と信用を反映したものです。

当社の資産およびウェルスマネジメント事業は、世界有数のアクティブ・アセット・マネージャー、オルタナティブ・フランチャイズのトップ5、そして最高水準の超富裕層向けウェルスマネジメント事業で構成されています。
この規模の事業は、商品やソリューションの面でグローバルな広がりと深さを備え、3兆1000億ドルを超える運用資産残高を有しています。
重要なのは、当社の「One Goldman Sachs」という経営理念が、これら2つの世界トップクラスの事業間の相互関連性を推進し、当社が顧客に対してさまざまな独自のソリューションと執行能力をシームレスに提供することを可能にしていることです。

3ページをご覧ください。
お客様に卓越したサービスを提供できるのは、当社の最大の資産である社員のおかげです。
当社の社員は、当社の企業文化である協調性と卓越性を支える並外れた集中力と献身により、お客様の最も重要な問題の解決に貢献しています。
当社の社員、歴史、企業文化は、ゴールドマン・サックスを世界中で憧れのブランドにしています。
これにより、インターンからパートナーに至るまで、組織全体で優秀な人材を惹きつけることができ、当社は社員に多額の投資を行っています。

当社のパートナーの40%以上が新卒採用で入社しているという事実が示すように、当社の社員の多くは当社で長期間にわたってキャリアを築いています。
もちろん、当社の社員全員がゴールドマン・サックスでキャリアを全うするわけではありません。
多くの社員は、他の企業や投資会社を率いる機会を求めます。
そして、これらの企業は、しばしばゴールドマン・サックスの重要な顧客となります。

現在、当社の卒業生のうち275人以上が、時価総額10億ドル以上または運用資産50億ドル以上の企業の経営陣を務めています。
また、何百人もの卒業生が、ブーメラン採用として当社に戻ってきています。
昨年だけでも、パートナーおよびマネージング・ディレクターが約25人含まれており、当社のブランドと企業文化が長年にわたって支持されていることを証明しています。
つまり、当社は、業界トップクラスの人材と企業文化に支えられた卓越した顧客基盤を有しており、それによって戦略を推進することが可能となっています。
そして、人材への投資を継続することが極めて重要です。

4ページをご覧ください。
2020年の最初のインベスター・デイで、当社は、当社を強化し成長させるための包括的な戦略を提示しました。
また、当社の進捗状況について説明責任を果たすことのできる目標をいくつか提示しました。
現在、その証拠は明白です。
当社は、これらの目標のほぼすべてを達成または上回っています。
当社は、収益を370億ドルから540億ドルへと、ほぼ50%増加させると同時に、収益源の耐久性を向上させています。

グローバル・バンキング&マーケッツ部門では、投資銀行業務におけるM&Aアドバイザーのトップとしての地位を維持し、過去5年間で上位150社のお客様との取引を拡大し、株式資本を厚くしてきました。
同時に、より持続性のあるFICCおよび株式ファイナンス収益を大幅に増加させ、それらを合わせた収益は年平均成長率15%で成長し、今年、過去最高となる91億ドルに達しました。

アセット・アンド・ウェルス・マネジメント部門では、プライベート・バンキングおよび貸付収益におけるより持続性のある管理手数料およびその他の手数料を着実に成長させ、いずれも2024年に過去最高を記録しました。
特に、管理手数料およびその他の手数料は100億ドルを超え、2024年の目標を上回りました。
さらに、代替資金調達は700億ドルを超えました。
この成功は、新たな戦略を開発する継続的なイノベーションと、長年にわたる投資実績の直接的な結果です。

さらに、戦略的フォーカスをさらに絞り込みました。
GreenSkyの売却を完了し、ゼネラル・モーターズと提携し、同社のクレジットカードプログラムの移行に合意し、販売者向け融資のポートフォリオを売却しました。

5ページをご覧ください。
グローバル・バンキング&マーケッツ部門は、過去5年間、さまざまな市場環境の中で平均330億ドルの収益と平均16%のROEを達成しており、この事業の多様性と強さを示しています。
水晶玉を持っている人はいませんが、活動を継続的に推進すると思われる要因はいくつかあります。

特に米国大統領選の結果を受けて、CEOの自信に著しい変化が見られました。
また、スポンサーからの案件のバックログが大幅に積み上がっていること、規制環境の改善を背景にディールメーキングに対する意欲が全体的に高まっていることも要因です。
これらの状況が組み合わさることで、2025年にはさらなる活動の活発化が促されるはずです。

特に注目している大きな戦略的機会のひとつは、資金調達に関連するものです。
ゴールドマン・サックスは、現在金融業界で起こっている最も重要な構造的トレンドのひとつの中核を担っています。
私たちのプライベート・クレジットやその他の非公開で運用可能な資産クラスの出現と成長です。
当社独自の組成能力により、当社は、企業の信頼できる資本と投資家を結びつけ、優れたリターンを生み出す資産に投資家を結びつけることができます。

今週初め、当社は「キャピタル・ソリューション・グループ」の設立を発表しました。
このグループは「One Goldman Sachs」の力を活用し、公開市場と非公開市場の両方において、当社の資金調達、組成、ストラクチャリング、リスク管理に関する包括的なサービスを顧客に提供します。
当社は、現在のファイナンス・グループの能力を活かし、フィナンシャル・スポンサーやオルタナティブ・アセット・マネジメント企業への対応を加えることで、顧客へのサービスの提供をより革新的に、より迅速にします。

また、プライベート・クレジットおよびプライベート・エクイティのお客様にシームレスなサービスを提供するため、ソーシングに重点を置いたオルタナティブ・オリジネーション・グループも創設しています。
差別化されたソーシングおよび投資能力をお客様に提供できることを嬉しく思います。
これにより、当行のフランチャイズ全体の成長を加速させることができるでしょう。

次に、6ページの資産およびウェルス・マネジメントについて説明します。
預かり資産残高は、28四半期連続で長期手数料ベースの純流入が続いていることを反映し、またも記録を更新しました。
ウェルス・マネジメント部門では、顧客資産総額は1兆6000億ドルに増加しました。
また、より持続可能な収益源も強化しました。
管理手数料およびその他の手数料、プライベート・バンキングおよび貸付収益を合わせた収益は、2019年以降、年平均成長率12%で成長しており、今後も引き続き、一桁台後半の年間成長率を達成できると見込んでいます。

7ページをご覧ください。
2024年には、当社はAWMの税引前利益率を大幅に改善し、中期目標を達成しました。
当社は、当社の収益性をさらに向上させる取り組みにおいて、この事業を10数%台の収益率に引き上げることを目指しています。
ウェルス・マネジメント、オルタナティブ、ソリューションの各分野において、大きな成長機会があると考えています。

ウェルス・マネジメント部門では、営業担当者の増員とコンテンツ専門家の配置により、この事業の成長を図っています。
ローン商品の品揃えを拡充するとともに、デジタル機能へのさらなる投資により、顧客体験全体の向上を目指しています。

オルタナティブ投資では、当社の主力ファンドプログラムの規模を拡大し、新たな戦略を展開しています。
引き続き機関投資家顧客基盤への浸透とウェルス・チャネルの拡大に注力しています。
また、機関投資家および第三者のウェルス顧客向けに、SMA、ダイレクト・インデックス、ETFの構造化など、カスタマイズされたソリューションへの投資も行っています。

8ページでは、当社全体の収益の耐久性を示しています。
この情報を提示するのは初めてではありませんが、良いリマインダーとなります。
ベースラインの収益は灰色で示されており、これは、より循環的なアドバイザリー、引受、仲介と見なされる各事業の過去10年間の最低値の合計を表しています。
昨年も申し上げましたが、これは非常に保守的な測定方法だと考えています。
なぜなら、これらの事業すべてが同時に最低水準に達することはまずありえないからです。
当社は株式公開企業となってから25年間、一度もそのような事態に陥ったことはありません。

濃い青色の部分は、ファイナンス、マネジメント、その他の手数料、プライベートバンキングおよび貸付による、より持続性のある収益を表しており、2023年と比較して13%増加しました。
これら2つの要素を合わせると、2024年の総収益の約70%を占めています。
さらに、当社の多角的なフランチャイズを考慮すると、当社は常に、さまざまな市場環境において収益を増加させる能力を示しており、これは当社の収益創出力をさらに際立たせるものです。

9ページへ移動 業務効率の向上は、当社の主要な戦略目標のひとつであり、これまでも進展は見られていますが、当社の事業全体でさらなる効率化を推進する余地はまだ十分にあると考えています。
当社の事業計画の一環として、3年間のプログラムを策定し、経費の管理、テクノロジーと自動化の活用、事業への再投資をダイナミックに行うことを目指しています。

まず、戦略的な拠点での存在感を拡大し、ピラミッド構造を調整することで、組織の最適化を図ります。
次に、支出管理については、取引ベースの経費を最適化し、ベンダーやコンサルタントとの関係をより効率的に管理することを目指します。
また、統合投資事業体に関連する営業費用を削減し、それらの資産をさらに売却していきます。

最後に、AIソリューションを活用してエンジニアリング能力の拡大と変革を図り、テクノロジー・スタックの簡素化と近代化、生産性の向上を目指します。
これらの効率化により、成長に向けたさらなる投資と顧客体験の改善が可能になります。

10ページへ移動します。
目標とする利益率への道筋は明白であると考えています。
第一に、当社は、世界屈指の銀行および市場フランチャイズにおいて、10%台半ばの利益率を実現する能力があることを実証してきました。
次に、資産運用管理を10数%台半ば以上に引き上げるという計画に対して、順調な進捗を見せています。
最後に、プラットフォーム・ソリューションを2025年に税引前損益分岐点まで引き上げることを目指しています。
これらを総合すると、目標とするリターンを生み出すための明確な道筋が見えており、株主価値のさらなる開放につながるでしょう。

デニスに交代する前に、規制について少しお話したいと思います。
先月、ゴールドマン・サックスを含む米国の大手銀行を代表する業界団体が、連邦準備制度に対して訴訟を起こしました。
私たちは以前から、透明性の欠如と連邦準備制度のストレステストが不確実性を生み出し、時には理解できない結果をもたらし、業界全体の借入コストの上昇、市場流動性の低下、非効率的な資本配分につながる可能性があることを懸念していました。

業界にとって、この措置を取るハードルは非常に高いものでした。
FRBはストレステストの改善を目指していると発表していますが、我々の権利を守るために訴訟を起こしました。
米国経済の成長と競争力を支える、より効率的な金融システムを育成するためにも、より透明性の高い規制プロセスを求めて働きかけていくことが我々の責任であると考えています。

最後に、ゴールドマン・サックスの将来性については、私は非常に自信を持っています。
顧客サービス、パートナーシップ、誠実さ、卓越性を重視し、それを徹底的に実行していくことで、当社は顧客にサービスを提供し、株主に対して高い利益率を維持し続けるための絶好の位置につけているのです。

それでは、デニスにバトンタッチして、当社の財務実績についてより詳しく説明してもらいます。

デニス・コールマン

デビッド、ありがとうございます。
おはようございます。
それでは、プレゼンテーションの11ページから、当社の業績について説明します。
第4四半期の純収益は139億ドル、EPSは11.95ドル、ROEは14.6%、ROTEは15.5%となり、通期のEPSは40.54ドル、ROEは12.7%となりました。
デビッドが強調したように、当社は今年、戦略的優先事項の遂行において大きな進展を遂げました。
これらの選択項目は全体として、当社の通期業績にほとんど影響を与えませんでした。

次に、セグメント別の業績について説明します。
14ページをご覧ください。
グローバル・バンキング&マーケッツ部門の通期収益は350億ドルとなり、幅広い分野で堅調な業績を達成し、前年から16%増加しました。
第4四半期には、投資銀行手数料が21億ドルとなり、前年同期比で24%増加しました。
アドバイザリー収益は9億6000万ドル、株式引受収益は前年同期比で大幅に増加し4億9900万ドルとなりました。
これは、株式市場が堅調に推移したことで、発行活動が活発化したためです。

レバレッジド・ファイナンスの活発化を背景に、純引受収益は51%増の5億9500万ドルとなりました。
これは、選挙後の融資条件の改善を反映したものです。
2024年については、発表および完了したM&Aのリーグテーブルで首位を維持し、株式引受では3位、レバレッジド・レンディングでは2位となりました。
第4四半期に収益が大幅に増加したにもかかわらず、投資銀行業務の受注残は順次増加し、特にアドバイザリー業務では堅調を維持しています。

顧客との対話の頻度は高まっており、スポンサーからは取引に対するCEOの自信と意欲が再び見られます。
政策面での不透明感は依然として残っていますが、規制負担が軽減されるとの期待があり、これはリスク資産と資本配分にとって追い風となるはずです。
2025年の見通しについては楽観的であり、M&AとIPO活動のさらなる活発化を予想しています。

FICCの純収益は、前年同期比35%増の27億ドルとなりました。
仲介業務では、通貨およびモーゲージが好調でした。
FICCの融資収益は過去最高を記録し、前年比34%増となりました。
これは主に、モーゲージおよびストラクチャード・レンディングの業績が改善したことによるものです。
当四半期の株式部門の純収入は35億ドルでした。
株式仲介業務による収入は20億ドルで、前年同期比30%増となりました。
これは主に現物商品の好調な業績によるものです。

プライムの平均残高の増加とポートフォリオ・ファイナンスの好調な業績を背景に、過去最高の15億ドルの株式ファイナンス収益は前年比で36%増加しました。
通年では、顧客との取引が活発で顧客残高も増加したことを受け、株式の純収益は過去最高の134億ドルとなりました。
FICCおよび株式全体では、ファイナンス収益は2024年に17%増加し、過去最高の91億ドルとなりました。

15ページの「アセット・アンド・ウェルス・マネジメント」へ移動。
2024年度の収益は161億ドルとなり、前年比で16%増加しました。
これは、当社のより持続的な収益が新たな記録を達成したことを意味します。
当四半期の管理手数料およびその他の手数料は、前期比8%増、前年同期比15%増の28億ドルと過去最高を記録しました。
プライベート・バンキングおよび融資業務による収益は、前年同期比11%増の7億3,600万ドルとなりました。

当四半期のインセンティブ報酬は1億7400万ドルとなり、通年のインセンティブ報酬は3億9300万ドルとなりました。
2025年には年間目標である10億ドルに向けてさらなる進展を遂げられるものと期待しています。
株式および債券投資収益は、プライベートおよびパブリックポートフォリオ全体での値上がり益と、債券ポートフォリオにおけるNIIを反映し、当四半期は9億9300万ドルとなりました。
通年では、これらの合計収益は24億ドルとなりました。

16ページをご覧ください。
当四半期の運用資産総額は、流動性商品への700億ドルの純流入と、資産クラス全体における長期手数料ベースの220億ドルの純流入により、過去最高の3兆1000億ドルとなりました。

代替投資のページ17をご覧ください。
第4四半期末の代替投資の運用資産残高は3,360億ドルとなり、6億2,100万ドルの管理手数料およびその他の手数料収入につながりました。
第4四半期の第三者からの総資金調達額は200億ドル、年間では720億ドルでした。
2025年については、資金調達額はここ数年の水準と一致するものと予想しています。

19ページをご覧ください。
当四半期末時点の総貸出ポートフォリオは1,960億ドルで、前年同期比で増加しました。
これは、その他の担保付融資の増加を反映したものです。
当四半期の貸倒引当金繰入額は3億5,100万ドルでした。
これは主に、クレジットカード・ポートフォリオの純貸倒償却と残高の増加によるもので、ホールセール・ポートフォリオの引当金戻入により一部相殺されました。

20ページの費用について説明します。
当期の営業費用は338億ドルでした。
引当金控除後の2024年報酬比率は32%でした。
非報酬費用は45億ドルで、前年同期比で8%減少しました。

デビッドが述べたように、私たちは組織構造、支出管理、自動化の取り組み全体にわたって効率化を推進しており、これにより、顧客フランチャイズ全体にさらに投資できるようになります。
これらの取り組みは、生産性を向上させ、事業運営の効率化を推進することを目的としており、サイクル全体を通じた目標の達成を目指しています。
2024年の実効税率は22.4%でした。
2025年については、税率は約20%になると予想しています。

次に、スライド21の資本についてです。
第4四半期末時点の標準的手法に基づく普通株式Tier1比率は15%で、現在の必要資本比率13.7%を130ベーシスポイント上回っています。
第4四半期には、普通株式の買い戻し20億ドルと配当金9億6,500万ドルを含め、普通株主に対して約30億ドルを還元しました。

結論として、当行の今年度の好業績は、顧客フランチャイズの強さ、業務遂行への徹底した注力、および事業環境の改善を反映したものです。
当行はグローバル・バンキング&マーケッツ部門全体で引き続きリーダーとしての地位を維持し、資産およびウェルスマネジメント部門全体で長期的な成長機会を追求していきます。
2025年に向けて、当行は引き続き、顧客へのサービス提供と株主への高い利益還元を実現する能力に自信を持っています。

それでは、質疑応答の時間とさせていただきます。

質疑応答

オペレーター

ありがとうございます。
[オペレーターの指示] それでは、バンク・オブ・アメリカ、エブラヒム・プーナワラさんからお願いします。

エブラヒム・プーナワラ

おはようございます。
規制に関するご発言について、デイビッドが追加で質問したいと思います。
投資家と話をする際、つまり、昨年、SCBで何が起こったかを見ました。
そして、多くの正当な理由から、金融危機以降、資本市場に対してより厳しくなることに焦点が当てられていると思います。

しかし、規制の見通しについて考える際には、ぜひ当社に相談してください。
政策立案者が新しい情報を提供してくれるのを待っているわけですが、それがどのような結果をもたらすと思いますか?特に、資本市場事業や投資銀行事業を取り巻く事業環境について、今後2~3年で、過去5年、あるいは10年と比べてどのように変化する可能性があると考えたらよいでしょうか?

デビッド・ソロモン

そうですね、難しい質問ですね。
現状を踏まえて推測するのは難しいですし、質問していただいたことに感謝しています。
もちろん、私たちはこのことについて多くの時間を費やして考えていますが、資本についてお話になるのであれば、明らかに3つの方法があると思います。
まず、CCARがあります。
業界は、CCARの運営方法や透明性の欠如が適切であるとは考えていませんし、率直に言って合法的であるとも考えていません。
そのため、業界は行動を起こしました。

FRBは調整の変更を計画しているとコメントしています。
しかし、明らかに政権交代に伴う変化が起こっています。
FRBにも変化が起こっています。
そして、業界全体として、また業界の一員として、私たちは強く信じており、長年そう信じてきましたが、より透明性が高く一貫性のある資本で計画を立てられるシステムでは、より効率的で生産性の高いシステムが適切に機能していない、と申し上げる以外に、今後どうなるかを推測するのは難しいです。
ですから、私たちはそれについて何らかの進展があることを期待しています。

2つ目は、言うまでもなくバーゼルIIIです。
政権交代とFRB内部の指導者の交代を踏まえ、私たちはこれまでのアプローチとは異なるものが出てくるのではないかと期待しています。
しかし、やはり私たちは様子を見守り、待たなければなりません。
最後に、G-SIBとG-SIBの調整についてです。
G-SIBは、時価総額経済の成長に合わせて調整されるはずでしたが、実際には調整されていません。
そのため、これも対話の余地がある分野です。

結論から言えば、予測不能です。
私は予測も憶測もしたくありません。
しかし、確かに、この問題に関する透明性、明瞭性、一貫性を改善するための建設的な議論ができる環境にあると感じています。
そして、それはシステムにとっても、広く資本市場にとっても非常に良いことだと思います。

エブラヒム・ポナワラ

その通りです。
スライド5について、もう少し補足していただけますか。
前向きな触媒、スポンサーの活動の活発化についてお話されました。
私たちはそれを待ち望んでいます。
兆しは見えています。
M&Aは10年間の平均を下回る水準にあるというお話でしたが、どの程度の速さで...つまり、司法省や連邦取引委員会の背景がディールメーキングを促進することは分かっていますが、ディールやIPOがどの程度の速さでより大幅に増加すると考えられますか? それは下半期の出来事でしょうか? 早ければ今後数ヶ月のうちにそれを見ることができるでしょうか?

デビッド・ソロモン

2025年を通して、その傾向が続くと思います。
10年間の平均と比較して、どこで落ち着くかは予想できませんが、より建設的で堅調な展開になることは確かです。
それを明確に示せるデータセットとして、私たちは明らかにバックログを追跡できますが、増加する活動や社内での対話も追跡できます。
大型株のM&Aに関する対話や問い合わせが大幅に増加していると言えるでしょう。
スポンサーからの問い合わせや対話も大幅に増加しており、デニスが強調したように、バックログの傾向は引き続き好調です。

オペレーター

次の質問は、Autonomous Researchのクリスチャン・ボリューさんにお願いします。

クリスチャン・ボリュー

おはようございます、デビッドとデニス。
追加の質問になるかもしれませんが、こちらで質問させてください。
スライドを正しく理解しているとすれば、注釈11と12は、ROEギャップを15%に縮めるのに役立つものです。
あなたはHPIプラットフォームソリューションから株主への資本還元として、およそ90億ドルを想定しているのでしょうか?もしそうであれば、その資本還元のレベルでSLR制約のようなものにどう影響するのかについてお話いただけますか? また、資本についてより広く、ここに示されている改善された機会セットを踏まえて、株主への資本還元と事業への投資をどのようにバランスさせていくおつもりでしょうか?

デビッド・ソロモン

わかりました。
では、私から始めます。
特に資本還元についてはデニスが補足します。
しかし、10数%台半ばという目標は、あなたが提示したものよりも単純な分析に基づいています。
当社は2つの基本的な事業基盤の構築を目指しており、その点については、グローバル・バンキング&マーケッツとアセット・アンド・ウェルス・マネジメントに焦点を絞ることで明確にしています。
当社は依然として従来の事業基盤も抱えていますが、それについては引き続き進展させています。
グローバル・バンキング&マーケッツは、過去5年間にわたり、この事業はサイクル全体を通じて10%台半ばの利益を上げられることを示してきたと思います。

アセット&ウェルス・マネジメントについては、中期目標の利益率を達成したと申し上げましたが、この事業のリターンを、当社が達成可能と考える水準まで引き上げるには至っていません。
今後2、3年の間に、オルタナティブ・プラットフォームの規模拡大と収益性を維持し、同時に管理手数料の成長を継続する能力と、レガシーのプリンシパル・インベストメントからの資本解放を組み合わせることで、アセット&ウェルス・マネジメントの利益率を10数パーセント以上に引き上げることができると考えています。

さらに、プラットフォーム・ソリューションでは、今年、アップルカード・プラットフォームをまだ保有していますが、見方によっては、ざっくりとした数字ですが、当社のROE全体に75ベーシス・ポイントから100ベーシス・ポイントの足かせとなりました。
これは2025年と2026年に改善されるでしょう。
つまり、これは単なる算数です。
グローバル・バンキング&マーケッツ事業が10数%台半ば、アセット&ウェルス・マネジメント事業が10数%台後半、そして、プラットフォームから10数%台半ばの事業への足かせを取り除けば、10数%台後半のROEを実現できるでしょう。
私たちは、それを実行する能力に高い自信を持っています。
デニスがコメントします。
私たちは明らかに多くの資本を創出しています。
資本の活用の機会があることは認識しています。
デニスが、資本配分とリターンについて、当社がどのように考えているかについて、いくつかコメントするでしょう。

デニス・コールマン

もちろんです。
ありがとうございます、デビッド。
それから、クリスチャン、あなたは資本放出の数値について言及していると思います。
HPIのポートフォリオ全体の中で、留保可能な帰属持分は約40億ドルです。
そして、当然ながら、プラットフォームソリューションの税引き前損失は徐々に縮小していかなければなりません。
最終的には、いつの日か、この事業に関連する持分もすべて放出できるかもしれません。
これらは、明らかに、当社の長期的な利益目標達成に貢献するものです。

資本還元に関して、2025年に向けて、レギュレーション・ミニ(ph)に対して130ベーシス・ポイントの余裕があると考えています。
デビッドがコメントしたように、当社は顧客の機会が大幅に増加すると考えています。
従来通り、当社は優先事項として、その需要を可能な限り満たすよう努めています。
当社は持続的な配当成長に引き続き取り組んでおり、そして当然ながら、余剰資本の還元を目指しています。

皆さんもご存じのように、昨年はゴールドマン・サックスによる資本還元の記録的な年となりました。
当社は事業を成長させ、会社を成長させると同時に、株主の皆様に記録的な水準の資本を還元することができました。
2025年に向けて、当社は顧客をサポートし、持続可能な配当の成長に投資し、余剰資本がある限り株主の皆様に還元し、同時に進行中の規制の不透明性があることを踏まえ、適切なバッファーを管理していきます。

クリスチャン・ボルー

わかりました。
よくわかりました。
デビッド、あなたの会社は素晴らしい業績を上げていますね。
市場であれオルタナティブ投資であれ、プライベート・ウェルス・マネジメントであれ、あらゆる事業でシェアを拡大しています。
しかし、あなたの指摘の通り、ここでの機会のセットは改善され、規制環境もより友好的になっているかもしれません。
オルタナティブ投資やプライベート・ウェルス・マネジメントにおける成長見通しを加速させる戦略的取引について、何か考えはありますか?

デビッド・ソロモン

ええ、クリスチャンの質問はありがたいと思います。
当社では、特にアセット&ウェルス・プラットフォームに関して、当社の成長と事業展開、そして当社全体の構成を加速させる可能性のあるものについて常に考えています。
以前にも申し上げたとおり、何かを行うためのハードルは高いです。
また、これらの事業は販売されるものであり、買収されるものではないとも言えます。
そして現在、市場はこれらの事業に非常に大きな将来の成長性を見込んでいます。
しかし、もちろん私たちは注意深く見守っています。

そして、将来的にはチャンスがあるのでしょうか?はい。
しかし、現時点では、私たちは実行に非常に重点を置いています。
私たちがこの会社に対して非常に期待していることのひとつは、皆さんの前で提示したことを有機的に実行し続け、会社の収益を継続的に改善する能力があるということです。
さらに、ご指摘の通り、当社のエコシステムに流入する活動や、ビジネス全体、規制環境の改善という点で、環境面からも追い風が吹いています。
ですから、今も引き続き、実行が当社の最優先事項であると考えています。

オペレーター

次の質問は、モルガン・スタンレーのベッツィ・グラゼックさんにお願いします。

ベッツィ・グラゼック

おはようございます。

デビッド・ソロモン

おはようございます、ベッツィ。

ベッツィ・グラセック

おはようございます。
プラットフォーム・ソリューションについておっしゃっていた点について、1つだけ確認させてください。
ROEは現在、75ベーシスポイントから100ベーシスポイントの足かせとなっていますが、2025年と2026年には改善するということですね。
では、順を追って説明していただけますか。
つまり、プラットフォームソリューションに関する計画は理解しています。
しかし、2025年と2026年に何が起こるのか、それが今年と来年の足かせを解消する原動力になるのか、その点についてお話いただけますか。

デビッド・ソロモン

ええ。
ベッツィ、大まかに言えば、プラットフォームソリューションにおける最も重要なことは、Appleとの提携です。
ご存知のように、当社はApple社と2030年まで提携を継続する契約を結んでいますが、その期間まで継続しない可能性もあります。
最も重要なことは、カードが引き続き改善され、そのパフォーマンスが向上し、カードが収益性に向かって進んでいることです。
したがって、カードの収益性の改善は短期的な足かせに影響を与えます。

最終的には、それが中期的なものであれ、契約期間を通じてのものであれ、それは当社にとって長期的な事業にはなりません。
そして、最終的には、当社が撤退し、資本を返還することが可能になります。
しかし、私は、あなたがご存知の方向性以外に、これ以上具体的にコメントできる立場にはありません。

ベッツィ・グラセック

わかりました。
素晴らしいです。
それと、投資銀行内のファイナンスチームの編成に関して議論された変更について、もし私の理解が正しければ、個別にお伺いしたいと思います。
この経営陣の編成変更が、御社の収益成長見通しにどのような影響を与えるのか、ご説明いただけますか?なぜこの変更により成長率が向上したのでしょうか?

デビッド・ソロモン

もちろんです。
ええと、まず、グローバル・バンキング&マーケッツ部門です。
ですから、ベッツィ、グローバル・バンキング&マーケッツについて考えるべきだと思います。
私たちは、伝統的な投資銀行業務、つまり、ファイナンスまたはキャピタル・マーケッツ業務と、トレーディング業務であるグローバル・マーケッツ業務の間に存在するすべての効率性を真剣に考える旅を続けてきました。
そして、それらすべてをグローバル・バンキング&マーケッツに統合しました。

この350億ドルという大きなビジネスを、3つの大きなプラットフォームを持つものと考えてみてください。
1つは、従来の投資銀行業務、2つ目は、キャピタル・ソリューション、3つ目は、グローバル・マーケットまたはトレーディングです。
私たちが構築している組織構造は、ゴールドマン・サックスが非常にユニークな位置づけにあるものを活用できると考えています。
その要となるのは、公開市場と非公開市場の交差点であり、資本と発行者を結びつける方法、また、発行者と資本ニーズをあらゆる種類の投資家と結びつける方法です。

そして、当社が非常にユニークな立場にあると思うのは、1つには、世界中の1万2千社と素晴らしい関係を築いていることです。
2つ目として、私が「公開市場での資金調達能力」と呼んでいる素晴らしい能力があります。
しかし、3つ目として、当社のバランスシートを通じて、あるいは機関投資家のお客様向けの伝統的な流通チャネルを通じて、あるいは当社の資産運用プラットフォームを通じて、当社独自の資産運用商品を通じて、発行者に最適な商品サービスと結果を提供できるさまざまな選択肢を提供できる能力も備えています。
このように、当社は、OneGS方式で、これらすべてを全社的に調整しています。

そこで、従来のファイナンス業務と資本市場業務、そして金融スポンサーのすべてを取り入れました。
また、トレーディング業務における代替企業のすべてを取り入れ、それらを統合し、当社のバランスシートと資本配分を理解し、これらの商品を一緒に販売できる能力を持つ人材を投入し、その能力を最大限に活用しようとしています。
そして、資本市場において実際に成長が見込めるのはここだと考えています。
そして、そのシェアをより多く獲得する当社の能力は、相対的なパフォーマンスの観点から、より良い結果をもたらす体制にあると考えています。

デニス・コールマン

ベッツィー、財務全体について付け加えることが一つあります。
当社のセグメントは明らかに変わりません。
当社が報告するサブセグメントも変わりません。
このような合理化された総合的な組成能力により、顧客へのサービスをより効率的に行うことで収益の成長を加速できると考えています。
しかし、これらの組成担当者や講師が担当する一連の業務については、現在と同じ財務項目を使用していきます。
これは、顧客のニーズに合わせた人材配置と、デビッドが先ほど列挙したその他のすべてを行う上で、より良い方法だと考えています。

デビッド・ソロモン

それと、歴史を振り返ってみると、ベッツィ、もう少し詳しく説明します。
つまり、数年前、資本市場業務は25年前、資本市場業務はトレーディング業務の一部でした。
そして20年前、それらを投資銀行業務に組み込むことは劇的なことでした。
ですから、当社の考え方は常に、当社の人材とリソースをどのように組織化し、OneGSの理念を創出し、当社の顧客とつながり、当社の顧客の経験を可能な限りシームレスで簡素化され、かつ効率的なものにするかということです。

オペレーター

次の質問は、UBSのブレナン・ホーケンさんにお願いします。

ブレナン・ホーケン

おはようございます。
質問を受け付けていただきありがとうございます。
先ほど、AWMのROEの改善に伴う資本規制の解除についてお話されていましたね。
しかし、よりビジネス志向の要素が、富裕層向け融資ソリューションや主力商品の拡大を推進していると思います。
これは興味深い点です。
貸付の浸透率についてお話いただけるとありがたいのですが、富裕層向けビジネスにおける目標値と比較して、その位置づけはどうなっているのでしょうか。
また、最近の市場動向を踏まえて、需要が増加しているかどうか、そして、主力商品のランク付けや、それらのフランチャイズの一部を強調することによって、どのような貢献が期待できるとお考えでしょうか。
ありがとうございました。

デニス・コールマン

もちろんです、ブレナン。
ご質問ありがとうございます。
感謝いたします。
ウェルス事業を成長させる戦略は、主にウェルスマネジメント、オルタナティブ投資、ソリューションの3つの分野に重点を置いています。
ウェルスマネジメントの分野では、特に魅力的な機会として貸付業務を挙げています。
以前にも申し上げましたが、当社はウェルスプラットフォーム全体において、競合他社と比較して相対的に浸透度が低いと考えています。

そして、人材への投資を行い、融資業務を通じてお客様をサポートする能力と意欲があることを、お客様と直接関わるプロフェッショナルに教育しています。
プライベート・ウェルス・レンディングの残高は、年間で約50億ドル増加しました。
私たちは、浸透率を高めるための複数年にわたる取り組みに尽力しています。
相対的に見ると、私たちはまだ非常に低い水準にあると思います。
ですから、私たちは前進しています。
楽観的ではありますが、改善の余地はまだたくさんあると思います。

オルタナティブ投資事業に関しては、当社のオルタナティブ投資事業を成長させ、前進させるための方法はいくつかあります。
オルタナティブ投資事業は、当社の富裕層向けポートフォリオの魅力的かつ適切な構成要素であり続けています。
当社は企業として非常に優れた製造能力を有しており、また、顧客が当社が提供するオルタナティブ投資商品のポートフォリオ内で活用できる強固な第三者富裕層チャネルも有しています。

当社にはいくつかの主力ファンドがあり、随時募集しています。
これは、運用資金を確保する上で魅力的な機会であり、また、当社が資本の運用者として信頼できる存在であることを示すものでもあります。
ですから、今後も引き続きこれらのファンドを募集していく予定です。
また、運用戦略ごとの運用資産が増えれば、より深い専門性を発揮できるようになり、アセット&ウェルスマネジメント事業のその部分の全体的な事業効率を改善できるでしょう。

ブレナン・ホーケン

素晴らしい。
詳しく説明していただきありがとうございます。
デビッドは、戦略の最新情報を提供する際に、いくつかの業務効率について触れました。
2025年に向けて、資本市場活動のかなり堅調な改善という期待や、あなたが示した兆候を踏まえて、費用と効率のプッシュとプルをどのように考えるかという点が興味深いと思います。
あるいは、より簡単に答えられるかもしれませんが、収益成長の増分利益率をどのように考えるのが正しいかという点について、私たちが前進していく中で。

デニス・コールマン

もちろんです、ブレナン。
感謝します。
実際、私たちは同時に多くのことを試みており、それがあなたの質問につながっているのです。
まず第一に、当社は引き続き成長の好機があると考えており、成長を続けることで、引き続き営業レバレッジの増加を実現できると期待しています。
昨年、当社の効率性比率が1,200ベーシスポイント改善したことはご存知でしょう。
現在は63%程度であり、目標の60%に近づいています。
このように、事業の拡大と、追加的な営業レバレッジの推進は、引き続きこの経営陣の最大の関心事です。

また、企業規模の拡大、顧客体験の向上、従業員の生産性向上のための投資を行う非常に魅力的な機会があることも事実です。
そして、その投資の一部を賄うことができるようになりたいと考えています。
その多くは、企業全体の効率性を向上させることで、エンジニアリング分野で発生するものです。
そして、デビッドが説明した私たちの組織形態、専門家の配置、支出プロセスの管理、そしてデビッドが言及したこのプログラムの説明責任について考えてみると、このプログラムの説明責任は、当社の経営委員会にまで及んでいます。

これは、当社が効率的に事業を運営することに重点的に取り組む上で重要な要素であり、当社が考える最善の方法で事業を拡大し、より強靭なものとし、顧客と従業員の経験を全体的に改善するための投資資金を調達する能力を与えるように設計されたものであると考えています。

オペレーター

ありがとうございます。
次の質問は、ウェルズ・ファーゴ証券のマイク・メイヨさんからお願いします。

マイク・メイヨ

こんにちは、デビッド。
ウォールストリートのCEOで、25年間で最も楽観的だと発言した人物がいました。
規制環境、経済環境、未処理案件の増加について言及し、業界のモデルを構築するとしたら、21年のパンデミック時の高値まで戻る可能性があると述べています。

一方、スライド9で強調されているように、皆さんは費用に注目しています。
また、金利が上昇しすぎた場合、10年物利回りがどの水準まで上昇すると、ここで提示されている強気な見通しに皺寄せが来ると思いますか?10年物利回りが5%、6%、7%です。
皆さんの高い期待を裏切る可能性が最も高い要因は何でしょうか?

デビッド・ソロモン

マイク、ご質問に感謝します。
大まかに言えば、私の発言で強調したことに疑いの余地はありません。
選挙以来、CEOの方々と話していると、全般的に感情の変化が見られます。
しかし、ゴールドマン・サックスでは、リスク管理を本質とする思考を絶えず行い、環境がどのように変化し、どのように進化するかを考えています。
現時点では、特に資本市場業務など、当社の事業と事業構成については、追い風が吹いているように感じます。

そして、過去の平均を下回っていた水準は、最低でも正常化し、おそらくそれ以上の水準になるだろうと考えています。
2021年までに資本市場活動が元に戻る、異常な状態がすぐに正常化する、などとはもちろん言いませんが、より建設的な環境であることは確かです。
そして、もちろん、これはリソースの配備や事業への投資を考える際に考慮すべきことです。
とはいえ、環境を予測することはできません。
環境は変化し、当社は中長期的な視点で事業を運営しています。

ですから、中期的な成長と収益、中期的な企業成長、そして顧客へのサービス提供と優れた業績達成能力に非常に重点を置いています。
そして、世界が私たちに何を投げかけようとも、ゴールドマン・サックスは長期的に、優れた業績を上げ、企業収益を成長させ、卓越したサービスで顧客に貢献するという道を歩み続けると、私は非常に、非常に確信しています。
私は、環境は良好だと感じていますが、3か月後に目を覚ましたら、世界で何かが起こり、その見方が変わる可能性があることにまったく困惑していません。
そして、私たちは常にそのことを考え、常に先を見通そうとし、常に中長期的な視点で会社を経営していくつもりです。

マイク・メイヨ

それから、具体的に、なぜプラットフォーム・ソリューションはまだ存在しているのでしょうか?つまり、ディールメーキングではナンバーワンですが、それをうまく処理できていないということですね。
一方、オーガニックな成長のための資金調達ですが、現在の規模はどのくらいで、5年後にはどのくらいになるとお考えでしょうか。
また、それに関連する信用リスクについてはどうでしょうか。
ありがとうございます。

デビッド・ソロモン

最初の質問については、特に申し上げることはありません。
消費者向けプラットフォームに関するこれまでの説明とは異なりますが、ご質問には感謝いたします。
2つ目の点については、当社の融資事業には成長の余地があると考えています。
当社の融資事業は世界の成長とともに拡大します。

もちろん、リスク管理や信用リスク、当社の自己資本や貸借対照表などに対する事業の規模には細心の注意を払っています。
しかし、世界が成長するにつれ、当社も成長し、その事業を拡大する機会があると考えています。
そして、当社は時間をかけてそれを証明してきたと思います。
デニス、何か付け加えることはありますか?

デニス・コールマン

ええ。
マイク、先ほどデビッドが言ったコメントについて、少し補足させてください。
つまり、顧客のためにこれらの活動を推進する秘訣が、オリジネーション、差別化、差異化にあるとすれば、です。
キャピタル・ソリューション・グループの設立により、それらすべてを一元的に管理できるようになりました。
そして、そのオリジネーションから、適切なリスク調整後手法でFICCの財務バランスシートを成長させ続けることができます。

また、その一部を当社のフランチャイズを通じて他の投資家に引き受け、販売することもできます。
さらに、AWMの顧客に魅力的なリスク調整後リターンをもたらす投資先をAWMに紹介することもできます。
このように、これまで報告してきた融資能力の拡大に引き続き投資する機会がある一方で、市場のさまざまなタイプの投資家から寄せられる需要に応えるため、優れた組成案件の販路をさらに拡大していくことも可能です。

オペレーター

ありがとうございます。
次の質問は、シチズンズJMPのデヴィン・ライアンさんにお願いします。

デヴィン・ライアン

ありがとうございます。
おはようございます、デビッドとデニス。
最初の質問は、銀行業務と市場についてです。
市場シェア、財布のシェアは、ここ数年の間、明らかに非常に素晴らしい成果を上げています。
これは、まさに実行の証であると思います。
このような新しい資本ソリューション組織を見ると、スポンサーの顧客に対してより良い位置づけにあるように見えます。

スポンサーとの現在の市場シェアについてどのようにお考えでしょうか。
また、その枠組みや数値をお示しできるかどうかはわかりませんが、そのグループでシェアを獲得する能力についてどのようにお考えでしょうか。
また、これまで同様、ここからさらにウォレットシェアの拡大を推進する上で、それがどの程度重要になるとお考えでしょうか。
ありがとうございます。

デビッド・ソロモン

ええ、我々は...つまり、我々は...過去20年間、我々は関係構築やカバレッジ、スポンサーコミュニティに多大な投資をしてきました。
我々はスポンサーとのシェアでトップを走っています。
それを具体的に数値化しているわけではありませんが。
しかし、スポンサーコミュニティではトップシェアを誇っていると言って差し支えないでしょう。
彼らは私たちの正当なシェアを獲得しようと積極的に動いており、時には私たちの正当なシェア以上のシェアを獲得しようとしているため、私たちは非常に有利な立場にあると思います。

私が申し上げたいのは、展開の観点でも収益化の観点でも、彼らは非常に静観している環境が続いており、それは一貫性のあるものではありません。
私は一貫して、スポンサーは次の2つのことを行うことで収益を上げると申し上げてきました。
新しいものを購入すること、古いものを販売することです。
そして、彼らがそのどちらもあまり行ってこなかった時期を経て、いずれは正常化するでしょう。

その一部は、評価に対する期待値の再設定でした。
一部は、やや先走り気味の評価期待値へと成長しましたが、私は、今後24ヶ月間は、活動への対応がより建設的な環境になるだろうと強く信じています。
当社の彼らとのシェアポジショニングは非常に良好です。
これらの組織変更は、そのポジションをさらに強化するでしょう。

デヴィン・ライアン

素晴らしい。
ありがとうございます。
それから、オルタナティブ資産運用ファンドの資金調達は素晴らしい成果を上げています。
この記録的な資金調達の配分ペースについて、また、成功報酬の加速の軌跡について、どのように考えればよいでしょうか。
成功報酬はかなり大きなステップ関数的に上昇する可能性があるように思われますが、まずその資本を配分する必要があります。
その道筋を考えるための時間軸について、教えてください。
ありがとうございます。

デニス・コールマン

もちろんです、デヴィン。
その点にも注目しています。
多くのトピックに触れる良い質問ですね。
アルトファンドの調達には明らかに成功しており、繰り返し設定した様々な目標をすべて上回っていますが、今こそ配備を行う好機です。
ここ数年のディールメーキング環境と取引量は市場に影響を与えており、取引への投資能力にも影響を与えています。
全体的な背景が改善するにつれ、調達した資金を投資し、AUSを推進する上で、より魅力的な機会となるはずです。

同時に、取引活動がやや低迷しているため、収益化活動も減少しています。
ですから、私たちが再び、より支援的な環境に入ることができれば、私たちのファンド構造全体で投資を収益化し続けるためのより良い機会が得られるでしょう。
投資サイクルの終わりに達し、収益化を完全に実現し、投資家に資本を還元し始めることができる立場になれば、成功報酬が財務報告にも反映されるようになるでしょう。

当社の成功報酬は前年比で大幅に増加しましたが、年間目標の10億ドルにはまだ達していません。
当社の見通しでは、2025年にかけて、この目標に向けて引き続き進展していくものと考えています。
進展の度合いは、もちろん環境によって左右されますが、当社の見通しを踏まえると、10億ドルの目標に向けて引き続き進展していくはずです。

オペレーター

ありがとうございます。
次の質問は、ジェフリーズのダン・ファノンさんにお願いします。

ダン・ファノン

ありがとうございます。
おはようございます。
代替案についてもう少し詳しくお聞きしたいと思います。
2025年を見据えた一貫した資金調達水準についてお話いただきましたが、今後成長を牽引すると思われる資産クラスやファンドについてお話いただけますか。
また、手数料は現在と異なるのでしょうか、それとも既存のオルタナティブ投資のポートフォリオと同じでしょうか?

デニス・コールマン

もちろん。
当社のオルタナティブ投資プラットフォームの広範性から、資金調達はさまざまなチャネルから非常に多様化して来ています。
そして、それが当社のプラットフォームの強みのひとつであり、市場でトップ5のオルタナティブ投資会社としての地位を確立するひとつの方法であると考えています。
ですから、今後も当社のオルタナティブ投資プラットフォームを通じて、さまざまな資産クラスで資金調達を継続的に行っていきたいと考えています。
大幅な手数料の圧縮は見られません。
オルタナティブ投資の分野ではよくある質問です。

ですから、ほぼ同じ手数料体系で同種のファンドを募集していくことになるでしょう。
もちろん、組み合わせによって違いは出てくるでしょう。
異なるチャネルを通じて調達されたオルタナティブ投資商品の種類によって、手数料は異なります。
そのため、オルタナティブ投資商品の平均実効手数料は変化する可能性があります。
しかし、当社の戦略としては、引き続き多様なファンドを募集し、適度な一貫した募集金額を見込んでおり、募集活動の種類ごとの手数料が大幅に変化することはないと予想しています。

ダン・ファノン

了解しました。
それに関連して、アセットマネジメントとウェルスマネジメントの管理手数料収入は、年間および第4四半期ともに、前年比で良好な成長を見せました。
ウェルスマネジメントは、第4四半期および年間ともに、やや高い成長率を示しました。
これらの事業について今後を展望すると、いずれかのセグメントで乖離が生じると予想されますか、それとも、両セグメントとも同程度の水準で成長を続けると思われますか?

デニス・コールマン

資産運用およびウェルスマネジメントの両セグメントには、それぞれ特有の要因が存在することは明らかです。
当社は、両サブセグメントの管理手数料を引き上げ、成長を続けるという選択肢を当然ながら好んでいます。
そして、今後数年間は、AWM管理手数料やその他の手数料が1桁台後半で成長し続けるという見通しを再確認しています。
最近、その成長ペースは明らかにそれを上回っていますが、今後も1桁台後半の成長を維持できると再確認しています。

オペレーター

ありがとうございます。
次に、RBCキャピタル・マーケッツのジェラルド・キャシディ氏に交代します。

ジェラルド・キャシディ

こんにちは、デビッド。
こんにちは、デニス。
デビッドまたはデニス、教えていただけますか。
つまり、見通しについてです。
多くの人々、つまりあなた方を含め、資本市場事業、経済などについて非常に前向きに考えています。
地政学上のリスクは誰もが認識しているものとして、さておき。
この事業の見通しについて共有されている楽観的な見方を覆す可能性のあるリスクを2つまたは3つ挙げていただけますか?

デビッド・ソロモン

つまり、世界のことです。
質問はありがたいと思います。
世界は複雑な場所であり、世界では多くのことが起こっています。
市場の反応は、非常に急速にセンチメントを変える可能性があります。
私たちは明らかに、その変化とともに新政権を迎えています。
ビジネス環境、規制緩和環境など、人々を興奮させるような話題が数多くあります。
しかし同時に、市場のセンチメントや方向性に影響を与える可能性のある政策イニシアティブが数多くあります。

現時点では、不確実性があると言えるでしょう。
移民政策、貿易政策、税制、エネルギー政策など、幅広い分野に目を向けると、これらのすべてについてより明確になりますが、さまざまな結果が考えられます。
センチメントの変化もあり得ますし、世界では多くのことが起こっています。
そして、私たちはさまざまな重大なリスクについて、多くの時間を費やして考えています。
サイバーリスクについては、この電話会議ではしばらく話題にしていませんでした。
世界は複雑な場所なのです。

基本的には、当社のリスク管理部門では、これらのことを考え、当社がそれらにうまく対処できるような強靭性を備えていることを確認しようとしています。
そして、現時点では、環境はかなり建設的であると言えます。
米国経済は依然としてかなり堅調です。
しかし、世界は複雑です。
ですから、私たちは常に気を引き締めて、予期せぬ事態に備えておくべきだと思います。
なぜなら、毎年1月に人々が私に語るコンセンサスは、その年がコンセンサスとは異なるものになるからです。
そして、今年も、上昇局面ではいくつかの驚きがあり、下降局面ではいくつかの驚きがあるでしょう。

ジェラルド・キャシディ

ええ、その通りだと思います。
ありがとうございます、デビッド。
それでは、話を戻しますが、御社は長年にわたり、業務効率化のためにテクノロジーに多額の投資をされています。
スライド9では、特に自動化についてお話されています。
また、AIソリューションの活用についてもお話されています。
外部の人間として、AIで成功を収めるのはいつ頃になると思われますか。
おそらくすでに初期の成功は収めていると思いますが、AI導入の成功により収益が実際にX%好影響を受けたと言えるようになる時期が来るのでしょうか?

デビッド・ソロモン

初期の成功は収めています。
当社は経費ベースに熱心に焦点を当て、効率性を高めることで、当社のフランチャイズに投資し、顧客フランチャイズを成長させる能力を獲得しています。
このパーセントの影響を受けていると言える段階にまで到達できるでしょうか?必ずしもそう考える必要はないと思います。
当社は今後もテクノロジーを活用して、より生産性の高い企業を目指します。
また、リソースを配置できるプラットフォームの規模を拡大し、自動化を進めることで、より良い顧客サービスを提供し、フランチャイズを成長させていく所存です。
そして、これは当社が今後も業務上、非常に重視していく分野です。

私たちはこれに関してかなりの進展を遂げてきましたが、デニスもコメントの中で説明し、私もほのめかしました。
今後数年間も、この取り組みを継続する多くの機会があると考えています。
投資家の方々には、この取り組みに注目し、考えていただきたいと思います。
この取り組みに集中し、その取り組みによって生み出される能力によって、フランチャイズを強化し続けるための投資規模を拡大できるのです。
それが私たちの考え方であり、私たちが目指す運営方法です。

オペレーター

ありがとうございました。
現時点では、これ以上の質問はありません。
皆さん、以上を持ちまして、ゴールドマン・サックスの2024年第4四半期の決算説明カンファレンスコールを終了させていただきます。
ご参加いただきありがとうございました。
これで電話を切っていただいて結構です。


お読みいただきありがとうございました!
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