見出し画像

クラビヨ(KVYO)

おらうの米国株

どうも、おらうです！
クラビヨ(KVYO)について調べてみました。
こちらは最後まで無料でご覧いただけます。
もし、良いねと思ったら、最後にご支援いただけますと非常に嬉しいです🥹

それではどうぞ！


概要

Klaviyo（クラビヨ）は、マーケティング自動化プラットフォームを提供する企業であり、主にEメールやSMSを通じて顧客とのデジタルな関係を強化することに注力しています。
企業は、消費者の購買行動や興味に基づいて、パーソナライズされたメッセージをリアルタイムで送信できるようにすることで、収益の向上を図っています。
Klaviyo（クラビヨ）は、人工知能（AI）や機械学習（ML）を活用して、マーケティング活動を自動化し、顧客の生涯価値（LTV）の最大化を支援しています。
また、Klaviyoは、簡単に操作できるユーザーインターフェースと強力なデータ分析機能を提供しており、テクニカルスキルが少ないユーザーでも利用可能です。
あた、米国、欧州、中東、アジア太平洋地域において急速に成長しており、今後も新たな市場や顧客層への拡大を目指しています。

インターフェースのイメージ

顧客の生涯価値(LTV)とは？
顧客の生涯価値(LTV)とは、顧客が一生の間に企業にもたらす総利益のことを指します。
企業はLTVを算出することで、マーケティングや顧客獲得のコストに対して、どれだけの価値を得られるかを判断します。
長期的な収益性を評価する指標として、顧客維持戦略にも深く関連しています。

企業概要

  • 会社名:
    Klaviyo, Inc. 

  • 設立年:
    2012年

  • 本社所在地:
    マサチューセッツ州、アメリカ

  • 業界:
     マーケティングオートメーション、SaaS

  • CEO:
    Andrew Bialecki

  • 従業員数: 
    2,035人

  • ミッション:
     顧客とのスマートなデジタル関係を強化し、企業の収益成長をサポートすること

  • 目指すビジョン:
    顧客データを活用したパーソナライズされたマーケティングを通じて、企業が顧客と深い関係を築ける世界を実現する

Klaviyo 本社(6F)

創業について

背景

Klaviyoは、2012年にAndrew BialeckiとEd Hallenによって設立されました。
創業メンバーは、企業が顧客データを活用してよりパーソナライズされたマーケティングを行えるよう支援したいという思いからこの会社を立ち上げました。
従来のマーケティングプラットフォームでは、消費者行動に基づいたリアルタイムの対応が難しいことが課題とされていました。
Klaviyoは、AIとデータ分析を活用することで、企業がより精度の高いターゲティングと効果的なメッセージ配信を行えるソリューションを提供し、瞬く間に成長を遂げました。

創業メンバー

Andrew Bialecki（CEO）:
Bialeckiは、Klaviyoの共同創業者であり、現CEOを務めています。
彼は以前、AmazonやHubSpotでソフトウェアエンジニアとして活躍し、データ駆動型のマーケティングの重要性に気づき、Klaviyoを設立しました。
彼は現在、顧客データを活用したAIベースのマーケティング自動化に注力しており、Klaviyoをグローバル企業に成長させました。

Andrew Bialecki（CEO）


Ed Hallen（Chief Product Officer）:
Hallenは、Klaviyoのもう一人の共同創業者であり、製品開発を担当しています。
彼は、データを活用したマーケティング戦略を可能にするためのプラットフォームを作るために、Bialeckiと共に会社を立ち上げました。Hallanは、ユーザー体験の向上と技術革新を通じて、Klaviyoのプロダクト戦略をリードしています。

Ed Hallen（Chief Product Officer）

沿革

  • 2012年:
    KlaviyoがAndrew BialeckiとEd Hallenによって創業。
    企業のデジタルマーケティングを強化するためのデータ活用プラットフォームの開発を開始。

  • 2015年:
    初期バージョンのプラットフォームが公開され、特に中小企業向けにEメールマーケティングの自動化機能を提供し、急速に支持を集める。

  • 2017年:
     大規模アップデートを実施し、顧客の購買行動に基づくリアルタイムのパーソナライズ機能を導入。
    これにより、多くの企業が顧客ロイヤルティを向上させるためのツールとして採用する。

  • 2019年:
    顧客基盤が10万以上に拡大し、特にeコマース分野でのシェアが拡大。
    AIと機械学習を活用した新たなマーケティングオートメーション機能を導入。

  • 2020年:
    新型コロナウイルスの影響によりデジタルマーケティングの重要性が増し、Klaviyoの収益が急成長。
    導入企業が急増し、年間売上が大幅に伸びる。

  • 2023年:
    ニューヨーク証券取引所（NYSE）に「KVYO」として上場。
    新たな市場や産業に向けたサービス拡充と国際展開を強化​。

企業の独自性

  • リアルタイムデータの活用:
    顧客の行動や購買履歴に基づいてリアルタイムでデータを活用し、適切なマーケティング戦略を提供することが可能です。

  • シームレスな統合:
    ShopifyといったeコマースプラットフォームやCRMシステムとシームレスに統合されており、操作が簡単で素早く導入可能な点が多くの企業に評価されています。

  • パーソナライズ:
    Eメール、SMS、モバイルプッシュ通知など複数のチャネルをまたいだパーソナライズされたマーケティングを提供しています。
    顧客ごとに異なる体験を提供できる強力な機能を備えています。

  • AIベースのマーケティング: 
    AIと機械学習を活用して、顧客ごとに最適なタイミングでパーソナライズされたメッセージを送信できる点で他社との差別化を図っています。

ビジネスモデル

特徴

Klaviyoのビジネスモデルは、サブスクリプションベースで企業にマーケティング自動化プラットフォームを提供するSaaS（Software as a Service）です。
主にEメール、SMS、モバイルプッシュ通知を通じた顧客とのコミュニケーションを管理し、パーソナライズされたメッセージをリアルタイムで配信する機能を備えています。
ユーザーは、月額課金制でKlaviyoのプラットフォームにアクセスし、使いやすいUIを通じて簡単に高度なマーケティングキャンペーンを実施できます。
また、企業の規模に応じた柔軟な料金プランが特徴です​。

Klaviyoの強みである垂直統合型のプラットフォーム：
データ層とアプリケーション層を統合し、データを使った高度なパーソナライゼーションとメッセージング機能を提供しています。
使いやすいUI(ユーザインターフェース)により、専門的な知識・技術がなくても、高度なマーケティングキャンペーンが可能になります。
アクティブなプロファイル(顧客データ)数に応じて、Klaviyoのサービス利用料金が変わる仕組みになっています。


競争優位性

Klaviyoの最大の強みは、データ駆動型のパーソナライゼーションとリアルタイムでのマーケティング自動化にあります。
顧客の購買履歴や行動データを活用することで、企業は的確なタイミングで適切なメッセージを届けることが可能です。
また、AIや機械学習を活用して顧客の行動を予測し、最適なマーケティング戦略を提供します。
さらに、主要なeコマースプラットフォームとの統合がスムーズで、導入のハードルが低いため、中小企業から大企業まで幅広い層に支持されています​

主な製品やサービス

Eメールマーケティング

顧客の行動データに基づいて、パーソナライズされたEメールを自動的に送信する機能。

  • 顧客の購買履歴やウェブサイトの閲覧データを活用して、適切なメッセージを送ることができます。

  • 簡単なUIでマーケティングキャンペーンを作成し、A/Bテストや送信時間の最適化を行うことが可能です。


SMSマーケティング

短時間で顧客と直接コミュニケーションをとることができるSMSを活用したマーケティング。

  • AIを活用して、最適なタイミングでメッセージを送信します。

  • セグメンテーションとパーソナライズにより、特定のターゲット層に最も効果的なメッセージを届けることができます。


モバイルプッシュ通知

モバイルデバイスを通じたプッシュ通知により、リアルタイムで顧客にアプローチする機能。

  • 特にリテンション強化に効果的です。

  • 顧客の行動に応じたトリガー通知を自動化することで、顧客エンゲージメントを向上させます。

ターゲット顧客

Klaviyoのターゲット顧客は、主に中小企業や成長中のeコマース企業です。
特にデジタルマーケティングにおけるリソースが限られている企業が、Klaviyoの手軽な導入プロセスと高いROIに魅力を感じています。
また、B2C企業に向けて、個別の顧客体験を提供することが重要視される市場での需要が高まっています。
最近では、より大規模な企業への導入も進んでおり、特にリテンションマーケティングやクロスセル戦略の強化に役立つツールとして注目されています。

顧客企業の一例
Barstool Sports / Herschel Supply Co. / Le Petit Ballon
Juicy Couture / ABEO / Olive & June
Sharper Image / Swanson / Skullcandy  
Samsonite / Hanky Panky / Nature Made

顧客にとっての投資対効果（ROI）

Klaviyoは、顧客ごとのパーソナライズされた体験を通じて、リテンションやコンバージョン率を向上させる点で、非常に高いROIを提供します。
多くの企業がKlaviyoを使用することで、既存顧客からの収益を向上させ、新規顧客獲得のコストを削減しています。

事例

  • Leonisa:
    下着やアクティブウェアブランドのLeonisaは、Klaviyoに切り替えたことで、45.6倍のROIを達成しました。
    2022年の第4四半期には、Klaviyoを通じて得た収益の66%が自動化されたフローによるものであり、メールやSMSを通じて顧客との関わりを深めることに成功しています​。

  • Nomad:
    テクノロジーガジェット企業のNomadは、Klaviyoを活用してメールマーケティングの収益を18%増加させ、14.6倍のROIを実現しました。
    特に、高度なセグメンテーションとフォローアップメールが非常に効果的で、フォローアップメールによって製品リリース時の販売の35%を占めました​。

  • 2xist:
    ファッションブランド2xistでは、Klaviyoを導入した初年度に56.1倍のROIを達成しました。
    Klaviyoのプラットフォームは、EメールやSMS、顧客データプラットフォーム（CDP）を統合し、データ駆動型のマーケティングにより顧客のエンゲージメントを向上させました​

成長戦略

潜在マーケット

各市場規模とKlaviyoの年間収益を比較すると、成長拡大の余地が残されていることがわかります。

  • Klaviyoの年間収益(TTM)：
    8億1,000万ドル

  • SAM:
    160億ドル(市場浸透率 5%未満)

  • TAM(アメリカ):
    340億ドル(市場浸透率 2%未満)

  • TAM(世界):
    680億ドル(市場浸透率 1%未満)

TTM（Trailing Twelve Months）:
ある時点から過去12か月間の業績を基に企業のパフォーマンスを評価する指標。

SAM（Serviceable Available Market）:
SAMはサービス可能市場規模を指し、特定の製品やサービスがターゲットとすることができる市場全体のうち、現実的に提供可能な部分を示します。
これは、企業がターゲットにできる実際の顧客ベースの規模を評価するために使用されます。

TAM (Total Addressable Market)：
TAMは、総潜在市場を指し、製品やサービスが全ての顧客に浸透した場合に達成可能な最大市場規模を示します。
企業がどれだけの成長可能性を持っているかを測るために使用されます。


成長ドライバー

短期

  • 新規顧客の獲得：
    15万1,000人の顧客（前年比16%の成長）。

  • 既存顧客への販売拡大：
    プラットフォームの利用を促進し、既存顧客内での販売を拡大。
    クロスセル・コミュニケーションチャンネルを活用。

  • 国際的な販売拡大：
    EMEA（ヨーロッパ、中東、アフリカ）およびAPAC（アジア太平洋地域）からの収益が32%。
    追加の言語と通貨に対応。

  • 中堅市場およびエンタープライズ顧客の拡大：
    50,000ドル以上のARRを生み出す2,386の顧客。(前年比：64%の成長率)


長期

  • プラットフォームへの投資：
    レビュー、カスタマーデータプラットフォーム（CDP）、AIなどの機能を強化。
    新たなマーケティングアプリケーション、チャネル、機能を追加。

  • 新しい業種への展開：
    Mindbody、Toast、Olo、Punchh、Squareとの統合eコマース以外の業種でも有機的に採用。

  • 新たなユースケース：
    カスタマーサービス、アプリ内のパーソナライゼーション、レポート・分析機能など。

  • 開発者主導のアプリ：
    幅広いプラットフォーム適用性オープンアーキテクチャとデータ優先のアプローチにより、開発者エコシステムが強化され、開発者が作成したアプリが提供。

2024/6/30時点のデータ


AI戦略

KlaviyoはAIを成長ロードマップの中核とし、強力な競争優位性を保っています。
また、AI戦略は、データプライバシーと信頼の基盤に基づいて構築されています。

  • AIは現在のプラットフォームの中心的な要素：
    Klaviyoは、AIをすでにプラットフォームに統合しており、これがイノベーションの推進力となっており、今後もさらなる開発が見込まれます。

  • 数十億のデータポイントの統合による優位性：
    Klaviyoは、日々プロフィールやイベント、結果に基づいた数十億のデータポイントを統合し、他社と差別化された強力な優位性を持っています。

  • コンテンツ生成を超えたAIの拡張：
    KlaviyoのAIは、単なるコンテンツ生成だけでなく、データ活用やアプリケーション機能、エコシステムの機能強化にまで拡張されていきます。

  • 自然言語アプリケーションと開発者向けインターフェース：
    Klaviyoは、高度な技術を全てのユーザーに提供し、開発者が自由に技術を活用できるインターフェースを提供することで、技術の民主化を目指しています。

カラーレイヤーの解説：
黒: 生成AIと予測AI
紫: アイデアの生成と実行
黄: コンテンツ生成
緑: 意思決定ツール
赤: 完全なガイド付きソフトウェア

Klaviyo AI

2024年2月にはKlaviyo AIが発表されました。
Klaviyo AIは、予測分析から生成機能までを含み、AIが自動で学習し最適な結果を出すことに注力しています。

主な機能:

  • Segments AI： 
    複雑なセグメントを瞬時に生成。

  • Email AI： 
    キャンペーン目標に基づいたメール作成。

  • Forms AI：
    ウェブフォームを最適化し、コンバージョン率を向上。

新機能：(2024年第2四半期決算スライドより)

  • Review Sentiment AI:
    顧客レビューから感情を分析し、戦略的なマーケティングインサイトを得ることが可能になります。
    これにより、顧客がどのように製品やサービスを感じているかをリアルタイムで把握し、適切な対策を講じることができます。

  • Flows AI:
    マーケティングフローを自動化するためのAIツールです。
    これにより、顧客の行動に基づいて適切なフロー（例：カート放棄後のリマインダーなど）を迅速に設定できます。
    マーケティング担当者は、顧客の状況に応じた適切なメッセージをタイミングよく送信できます。

  • Personalized Campaigns:
    マーケティングキャンペーンのパーソナライズと最適化を容易にし、収益性を向上させる機能です。
    顧客ごとの行動に基づいて、最も効果的なメッセージやタイミングでの配信を自動化します。

その他の機能:

  • 予測分析：
    次回の注文日、顧客の生涯価値などを予測し、パーソナライズされた体験を提供。

  • 製品レコメンデーション： 
    消費者に最適な製品を推奨し、数分でメールに挿入。

  • パーソナライズベンチマーク：
    競合ブランドと比較した主要指標を提示し、戦略機会を特定。

  • ガイド付きウォーミング： 
    メール送信インフラを最適化し、スパムフォルダを回避。

  • A/Bテスト： 
    自動で最適なキャンペーンを選択し送信。

実績：
Every Man Jackは、Klaviyo AIを使って予測分析を行い、12.4%の収益が予測インサイトによって生み出されました。

Klaviyo AIの新機能 (2024年第2四半期決算スライドより)


課題やリスク

Klaviyoが直面している課題の一つは、市場における競争の激化です。
特にマーケティング自動化ツールを提供する企業は多数存在し、価格競争や機能面での差別化が求められています。
また、プライバシー保護に関する規制強化により、データの取り扱いに関する法的リスクが増しています。
Klaviyoは、これに対処するため、データプライバシーに関する厳格なポリシーを導入し、AIや機械学習を活用したデータの匿名化技術を採用しています。
また、技術革新により、他社との差別化を図り、競争優位性を維持しています​。

業績(Non-GAAP)

売上高

2024年第2四半期：2億2220万ドル(前年同期比 35%増）
2023年通期：6億9810万ドル(前年比 47.7%増）

直近5四半期の売上高

売上総利益(率)

2024年第2四半期： 1億7470万ドル(売上総利益率 78.6%）
2023年度通期： 5億2130万ドル(売上総利益率 74.7%）


営業利益(率)

2024年第2四半期：3430万ドル (営業利益率 15.4%）
2023年度通期：マイナス3億2270万ドル 


純利益(率)

2024年第2四半期：4340万ドル (純利益率 24.8%）
2023年度通期：マイナス3億820万ドル 


営業キャッシュフロー(率)

2024年第2四半期：4090万ドル (営業キャッシュフロー率 18.4%）
2023年度通期：1億1940万ドル (営業キャッシュフロー率 17.1%）


フリーキャッシュフロー(率)

2024年第2四半期：3710万ドル (フリーキャッシュフロー率 16.7%）
2023年通期：1億1000万ドル (フリーキャッシュフロー率 15.8%）

指標

顧客(Total Customers)

2024年第2四半期:
総顧客数は、15万1,000以上で、前年同期比16%増。
ARR 5万ドル以上の顧客数は、2,386で、前年同期比64%増。

総顧客数(左) / ARR 50万ドル以上の顧客数(右)　2024年第2四半期


NRR

2024年第2四半期ドルベースのNRRは112%でした。
*2024年第1四半期：114% 2023年第4四半期：117%

2024年第2四半期

NRRとは?
NRR（Net Revenue Retention）は、既存顧客からの収益が時間と共にどれだけ維持されているかを示す指標です。
この率は、新規顧客の獲得やアップセル、クロスセルを含めた収益の増減を反映します。
高いネットレベニューリテンション率は、顧客の満足度が高く、ビジネスの安定性があることを示します。

例えば、あるクラウドサービス企業が前年に1000万円の収益を上げ、その後、既存顧客からの収益が1200万円に増加した場合、NRRは120%となります。
この数字は、顧客が前年よりも多くのサービスを利用していることを示しています。


国際展開

アメリカ以外での売上も上がっており、国別構成比も変化があります。

国別の売上構成比率の比較(2023年第2四半期 vs 2024年第2四半期)

  • 2024年第2四半期のEMEAでの成長は、前年同期比45%でした。第1四半期は43%で成長が加速しています。
    英国、アイルランド、イタリア、ドイツで好調な伸びを見せました。

  • 特にフランスでの成長が顕著で、第1四半期から65%以上増加しました。
    期中に、フランス語版の製品をリリースした結果、新規顧客数と利用数が大幅に増加しました。
    新規顧客の中には、ワインサブスクリプションサービスを提供するLe Petit Ballonが含まれています。


事業運営費

売上高に対する事業運営費の割合は63%で、前年同期(65%)と比べて減少。

  • G&A（一般管理費）:
    国際税のリザーブの解放によるレバレッジが効いています。

  • R&D（研究開発費）:
    ソフトウェアの資本化の増加による影響でレバレッジが効いています。

  • S&M（販売とマーケティング）:
    強力なユニットエコノミクスと成長を促進するためのマーケティング投資が行われています。

事業運営費の売上に対する割合と費用別割合の変化の比較(2023年第2四半期 vs 2024年第2四半期)

ESGへの取り組み

環境面では、クラウドベースのプラットフォームを使用することで、データセンターのエネルギー消費を最小限に抑える工夫をしています。
社会的責任としては、顧客データのプライバシー保護を最優先事項とし、GDPRやCCPAなどの規制に準拠したデータ管理ポリシーを導入しています。
また、従業員のダイバーシティやインクルージョンを促進し、公平な雇用機会を提供することにも力を入れています​。

主要な競合他社

  • HubSpot:
    マーケティング、営業、カスタマーサービスの統合プラットフォームを提供しています。
    Klaviyoと同様に中小企業向けのツールが強みかつCRM機能も強力で、広範な機能を提供している点で競合します。

  • Mailchimp:
    Eメールマーケティングに特化したツールで、特に中小企業に人気です。
    Klaviyoの高度なパーソナライゼーション機能と競合する部分があります。

  • Salesforce Marketing Cloud:
    企業向けの高度なマーケティングオートメーションツールを提供しています。
    大企業を対象に、Klaviyoよりも広範な機能を持ちますが、コスト面での競争優位があります。

現在の株価(2024/9/23(期中) 現在)

2023年9月20日のIPOからの現在までのチャート

株価は年初来で約24％増となっています。

まとめ

  • 企業概要と成長の背景
    Klaviyoは、2012年に設立されたマーケティング自動化プラットフォームを提供する企業です。
    EメールやSMSを通じて、顧客データに基づいたパーソナライズされたメッセージをリアルタイムで提供し、リテンション向上や収益増加をサポートしています。
    特に中小企業や成長中のeコマース企業をターゲットに、パーソナライズ機能とリアルタイムのデータ分析を活用したサービスが特徴です。

  • AIとパーソナライゼーションの強み
    Klaviyoのプラットフォームは、AIや機械学習を活用し、顧客データに基づいた予測分析やパーソナライズされたメッセージの送信が可能です。
    これにより、顧客体験を向上させ、ROIの最大化を支援しています。

  • ユーザーに優しいインターフェース
    Klaviyoは使いやすいユーザーインターフェースを提供しており、専門的な知識がなくても高度なマーケティングキャンペーンが簡単に実施できる点が評価されています。
    特に中小企業に向けた柔軟な料金プランも魅力です。

  • 競争優位性と市場展開
    Klaviyoの競争優位性は、主要なeコマースプラットフォームとのシームレスな統合と、リアルタイムでのデータ駆動型マーケティングにあります。
    国際展開も進んでおり、特にフランス市場での成長が顕著です。

  • 業績
    2024年第2四半期の売上高は2億2220万ドルで、前年同期比35%増となっています。
    売上総利益率は78.6%、営業利益率は15.4%であり、フリーキャッシュフローも3710万ドルに達しています。
    NRRは112%と高く、顧客の継続利用率が高いことが特徴です。

以上となります。
良いねと思ったら、好きまたはフォロー、をしていただけると凄く励みになります☺️
また、ご支援いただけると非常に嬉しいです🥹

前回の決算とカンファレンスコールをまとめています。
今回も参照した用語集なども記事として貯めております。
宜しければご覧ください！


ここから先は

0字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか？