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ウェルズファーゴ(WFC) 2024年3Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:
Wells Fargo & Company(WFC)

業界:
金融サービス

本社:
カリフォルニア州、アメリカ

上場年:
1962年(NYSE)

概要:
ウェルズ・ファーゴは、アメリカを代表する金融サービス企業の一つであり、消費者および商業銀行業務、証券取引、投資管理、保険などの広範な金融サービスを提供しています。
1852年に創立され、その歴史は長く、ステージコーチ(馬車)を用いた運送業務から始まりました。

事業内容:
個人および企業向けに様々な金融サービスを提供しています。
主要な事業分野には、消費者金融、商業銀行業務、投資銀行業務、資産管理、保険、住宅ローン、信用カード、キャッシュマネジメント、取引サービスなどが含まれます。
特にアメリカ国内での広範な支店網と強力なオンライン・モバイルバンキングプラットフォームを活用しています。

類似企業:
バンク・オブ・アメリカ (アメリカ)、三菱UFJフィナンシャル・グループ (日本)

公式HP:
https://www.wellsfargo.com

前回決算

決算

⭕️GAAP EPS:実際$1.42 予想$1.29
❌売上高:実際$20.37B 予想$20.46B
前年同期比売上高成長率:-2.4%

Memo:
貸倒引当金は10億7,000万ドルで、Visible Alphaのコンセンサス予想13億4,000万ドルを下回り、Q2の12億4,000万ドルおよび前年同期の12億ドルから減少。
純金利収入は117億ドルで、Visible Alphaの予想119億ドルを下回り、前四半期の119億ドルおよび前年同期の131億ドルから減少。
非金利収入は86億8,000万ドルで、前四半期の87億7,000万ドルから減少し、前年同期の77億5,000万ドルから増加。
非金利費用は131億ドルで、前四半期の133億ドルから減少し、前年同期比では横ばい。

平均貸出額に対する純貸倒償却率は0.49%で、Q2の0.57%から減少し、前年同期の0.36%から増加。
第3四半期の平均貸出額は9,103億ドルで、Q2の9,170億ドルから減少。
平均預金額は当四半期に1.34兆ドルで、前四半期の1.35兆ドルと比べて減少。
自己資本利益率(ROE)は、前四半期の11.5%から11.7%に上昇し、前年同期の13.3%から低下。

事業別
コンシューマーバンキング・融資部門:
売上高は91億2,000万ドルで、前四半期比1%増、前年同期比5%減。

商業銀行:
売上高は33億3,000万ドルで、前四半期比7%増、前年同期比2%減。

企業・投資銀行部門:
売上高は49億1,000万ドルで、前四半期比2%増、前年同期比ではほぼ横ばい。

ウェルスマネジメント・投資管理部門:
収益は38億8,000万ドルで、前四半期比1%増、前年同期比5%増。
総顧客資産は22兆9000億ドルで、前四半期比4%増、前年同期比18%増。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント
CEOのチャーリー・シャーフが、全体的に堅調な業績を強調。
第3四半期の純利益は51億ドルで、ROEは11.7%、ROTCEは13.9%と前年を上回った。
また、リスク管理と効率化の推進に注力し、従業員数が減少している。

2.戦略と取り組み
クレジットカード事業の拡大に成功し、新たにエクスペディアとの提携カードを発行。
また、フォルクスワーゲンとの提携で自動車ローン市場へ参入。既存顧客との関係強化も進展中。

3.市場の動向とマクロ経済要因
商業用ローンの需要は経済の不透明感と金利上昇を受けて低迷しているが、個人消費は堅調で、労働市場の回復や賃金上昇が後押ししている。

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