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パグセグロ・デジタル(PAGS) 2024年2Q 決算&カンファレンスコールまとめ


会社概要

会社名:
パグセグロ・デジタル($PAGS)

業界:
金融技術(フィンテック)

本社:
サンパウロ、サンパウロ

上場年:
2018年(NYSE)

概要:
パグセグロ・デジタルは、ブラジルを拠点とするフィンテック企業で、個人消費者、個人事業主、マイクロマーチャント、中小企業向けに金融および支払いソリューションを提供しています。
2006年に設立され、2018年にニューヨーク証券取引所に上場しました。
同社は、UOLグループの一部であり、オンライン決済およびデジタルバンキングサービスを提供することで知られています。

事業内容:
幅広い支払いおよび金融サービスを提供しています。
これには、デジタルバンキングソリューション(預金、デビットカード、クレジットカード、プリペイドカードなど)、オンラインおよびPOS支払いソリューション、保険サービス(アカウント、カード、ホーム、ビジネス、ヘルスアシスタンス、生命保険など)、投資サービス(投資アドバイザリー、ブローカレッジ、ファンドマネジメント)などが含まれます。
また、PagBankというブランドのもとで、無料のデジタルアカウントを提供し、顧客が銀行口座を持たなくても日常的な金融取引を行えるようにしています。

類似企業:
Square(米国)、GMOペイメントゲートウェイ(日本)

公式HP:
https://pagseguro.uol.com.br/

決算

*修正分
⭕️EPS:実際$0.31 予想$0.28
⭕️売上高:実際$830.58M 予想$764.12M
前年同期比売上高成長率:5.9%

Memo:
売上総利益率:39.9%
純利益率率(non-GAAP):11.9%

当四半期末時点の総顧客数は3,160万人で、2023年第2四半期比で7.4%増加。
総顧客ベースの56%を占める1,770万人がアクティブ顧客。
この増加は主に、アクティブ顧客の64%(2023年第2四半期は60%)を占める消費者の浸透率の高まりを背景としたバンキング顧客の成長によるもの。

総決済件数(TPV)は1,244億レアルとなり、2023年第2四半期と比較して34.2%増加。

MSMBのTPVは前年比で27.8%増加。
MECのTPVは前年比49.6%増加。
アクティブな加盟店は、バンキング+ペイメントクライアントとペイメントクライアント(単独)で構成されており、当四半期は合計640万で終了。
その結果、2024年第2四半期の加盟店1社あたりの総取引額(TPV)は1万9,200レアルに達し、2023年第2四半期と比較して42.0%増加。


カンファレンスコール

要約

1.冒頭のコメント
CEOリカルド・ドゥトラは、第2四半期の業績が非常に好調であり、売上高や純利益などの主要な財務指標が過去最高を記録したことを報告している。
全顧客セグメントでの売上成長により、粗利益率も前年同期比で向上している。

2.戦略と取り組み
PagSeguroは決済事業の拡大に加えて、銀行業務への投資を強化している。新たに運転資金貸付や当座貸越を導入し、特に中小企業向けの金融サービスの提供に注力している。
また、eコマースやクロスボーダー取引の成長も促進しており、全セグメントでのシェア拡大を目指している。

3.市場の動向とマクロ経済要因
ブラジル国内の経済基準金利が予想よりも高く、今後の下落が見込めないため、金融費用の管理に注力している。
市場全体の成長率11%を大きく上回る成長を維持しているが、金利の影響が業績に与えるリスクを注視している。

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