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1年経ったので新NISAの積み立て設定を見直した(その2・国内債券投資の難しさ)

先日の記事から引き続き、国内債券・先進国債券(為替ヘッジあり)についても見直します。

国内債券というカテゴリーの難しさ

国内債券というカテゴリーは長らく続いた金融緩和政策の結果として、まともな投資先が全くないという状況が続いており、どのような選択肢を選んでも利回りがほぼ0かマイナスといった状況が続いていました。そのため、苦肉の策として為替ヘッジ付きの外国債券を組み入れて運用してきました。

しかしながら、日銀の政策変更によるYCCの廃止と短期金利の利上げによって、ようやく国内債券にもまともな金利が発生するようになりました。これで安心して国内債券に投資できると思いきや、債券特有の大きな問題を抱えることになります。それは、債券価格と金利は逆相関の関係にあるという事です。

つまり、金利が上がれば既存の債券価格は安くなってしまう。逆に、金利が下がれば既存の債券価格は高くなるという事です。私が外国債券にハイイールド債を組み入れたのは、アメリカの金利が下がってハイイールド債の価値が高くなることを想定していたからです。したがって、このタイミングで日本の既発債券を買ってしまうと、利上げに伴い価格が下がってしまって損をしてしまいます。

そこで目を付けたのは、物価連動国債でした。これは物価が上昇すると債券価格が上昇するという商品です。当然、物価と金利は異なるものですが、金利が物価を大きく上回ることはないという想定で組み入れています。

前回の記事では、為替ヘッジ付きの外国債券が占めていた部分に、不動産投資を組み入れることを検討しました。投信という縛りが無ければ最近流行りの不動産STを組み入れてたいところですが、同様の効果を得られるものとしてREITを組み入れました。

しかし、それでもポートフォリオの枠がまだ余っています。コモディティを組み入れようかと思いましたが、国内で投信の対象となっているのは金くらいで、為替ヘッジを付けるのか否かでまた悩ましい問題を抱えてしまいます。

最後に検討することは、投資対象の比率を変更するという事です。国債・物価連動国債・REITのうち物価連動国債とREITの両方の比率を高めたいところですが、今回は投資カテゴリーの趣旨に従い、物価連動国債の比率を高めて枠を埋めることにしました。

OUT
・国内債券・先進国債券(為替ヘッジあり) 6.25% → 0.00%

IN
・国内債券・物価連動国債  6.25% → 13.50%

以上

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