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ブログ記事タイトルの付け方
多くのブログ担当者が悩んでいる記事タイトルの付け方を解説します。有料noteですが、有料LINEを一番下に設定していますので、気に入った方だけ課金されてください。
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サイト作り 全体の流れ
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私の場合はサイト作成に入る前にあらかじめサイト設計を行い、サイト完成まで何ヶ月で行うなどの計画を立てています。以下が全体の流れ。
コンセプト作り
地域・客層・商品の設定
キーワード設計(その中に記事タイトル付け)→ 今回説明するのはココ
サイト全体の記事構成
記事は、集客記事、基本記事そしてCV記事の3種類に分けて考えています。
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集客記事 ・・・ 主にSEOを意識する
基本記事 ・・・ 主に読者を意識する
CV記事 ・・・ 主に購買率を意識する
サイトによっては、SNSでの集客を狙ったタイトル付けを行う場合もあるだろうし、ファンのための読み物記事を提供する場合もあります。
今回は、上記のうち検索エンジンからの流入をメインとした集客記事の記事タイトルの付け方について解説していきます。
再現性の高い手法なので、ぜひ覚えて帰ってください。
第1章 サイトアクセス数を伸ばす手順
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まずはアクセス数を伸ばす全体手順を把握しましょう。
キーワードの幅を広げる(第2章)
↓
キーワードボリュームが増える
↓
キーワードマッチング率を高める(第3章)
↓
Googleの評価が高まる
↓
全体的に検索順位が上がる
↓
(繰り返し)
最初から1記事ごとにSEOを気にして検索上位を狙うのではなく、記事を追加しキーワードボリュームを増やし、検索意図に対して的確に答えていくことでサイト全体の検索順位が上がり、結果としてアクセス数が上昇する好循環が生まれます。
サイトへのアクセス数を増やすには、検索順位を上げるのではなく
キーワードボリュームを増やす。
この考えがキモとなる。
第2章 キーワードの幅を広げる
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キーワードの幅を広げる :サイト全体に含まれるキーワードの数を増やす
【キーワードの幅が狭い例】
例えば英会話スクール特化サイトを作るとき
(記事1)英会話スクールの選び方
(記事2)社会人が英会話スクールに通うときに注意すること5選
(記事3)小学生のための英会話スクール選び
など、SEOを意識して記事のほとんどにビッグキーワードの英会話スクールというワードを入れることがあるだろう。
しかし
・狙うキーワードがビッグキーワードだと、大手競合に負ける。
・狙うキーワードが同じだと、記事タイトル・本文中に同じ話題を繰り返すことになりサイトに含まれる語句が増えづらい。
とアクセス数が増えない状況に陥る。
【キーワードの幅が狭いと】
・大手と攻めるキーワードが被る
・キーワードボリュームが増えづらい
【キーワードの幅が広い例】
もう一度英会話スクール特化サイトの記事タイトルを再考してみる。
(記事1)LとRの発音の仕方が上手になるトレーニング方法
(記事2)外国人に道を聞かれたときにスマートに英語で道案内できる例文
(記事3)バイリンガルになりたい人におすすめの勉強法
英会話に興味がある読者が検索するキーワードを含みながら、様々なシーンの話題を提供している。
同じような記事タイトルが並ぶサイトよりもずっと魅力があるでしょう?
【キーワードの幅を広げる】
・読者目的に合ったキーワードをたくさん使用する。
・狙うキーワードが思いつきにくいと、競争を避けられる。
・狙うキーワードが多いと、サイトに含まれる語句が増えやすい。
キーワードの幅を広げるコツ
= キーワードツールを使わずに1語目を考えること
キーワードツールは、1語目のメインキーワードを固定してしまうので新しいキーワードを発見しづらくなる。
それにWebサイトを立ち上げたばかりで誰でも発想できるキーワード設定をしていると競合だらけのレッドオーシャンに突っ込むだけです。
すでに長くブログ運営しておりアクセス数が多い場合は、難易度の高いキーワードを攻めるべきだが、Webサイトのアクセスが伸び悩んでいる人は、検索する方の多様なニーズ(つまり検索)に応えるキーワードでなおかつ、SEOをする側の人たちが発想しづらいキーワードを狙わないといけません。
敵とは競争しない この考えを持っておくといいでしょう。
複合キーワードを確認するのにキーワードツールを使用するが1語目の話題の中心となるキーワードを見つけるためにはツールは使わない。
読者にマッチした話題を提供する
いくらキーワードの幅を広げるからといっても読者にマッチしない話題以外は不要です。
キーワードは、地域・客層・商品の設定をして読者の客層と目的に合ったキーワードを自分で考える、自分で調査することが大切。
それでも自分で考えるのは苦手・・・ という人に補助的な役割として使うおすすめツールが、【Googleの関連キーワード】。
検索結果の画面下に出きます。
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他の関連キーワードツールとの大きな違いは、1語目や2語目が全く異なる関連語句が表示されることだ。
この関連キーワードは、サジェストとよく似ていて非なるものなので活用してくれ。
関連キーワードに表示される語句は検索窓のサジェストよりもリアルタイムに変化するのも特徴の一つだ。覚えておこう。
ただしツールに頼ってばかりではつまらない。自分の知識を高める努力は必ず必要だ。
情報は読者ターゲットが読む雑誌や書籍、新聞、ニュースなどから情報を得るのを強くおすすめする。
トレンドを掴むには、日経MJのような新商品情報・マーケティング動向が読める新聞もおすすめだ。(月間2000円程度)
第3章 キーワードのマッチング率を高める

次に大切なのが、キーワードのマッチング率だ。
記事タイトルで狙う複合キーワードと、ユーザーが入力する検索キーワードとのマッチングを高める。
分かりやすくいうと、記事タイトルで狙う複合キーワードをGoogleサジェストを使って1語でも多く設定することだ。
1記事につき狙うキーワードは単体キーワードではなく複合キーワードを狙い、できるだけ長い複合キーワードを設定する。
理由は、読者の検索意図に合ったキーワード設定を行うためだ。
Googleが評価したいページは【検索意図にマッチしたページ】だ。その中でもページタイトル(titleタグ)のキーワードマッチング率は重要である。
私が行なっている複合キーワードの選び方を解説しよう。
検索意図に合った複合キーワードを選ぶ
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複合キーワード選びには、Googleサジェストを利用する。
先程の記事タイトルの例で説明すると
LとRの発音の仕方が上手になるトレーニング方法
を決めるときに、
LとR 発音 という複合キーワードを設定していたとしよう。
実はこの複合キーワードには様々な検索意図が含まれている。
LとR 発音 聞き分け(LとRの発音の聞き分けができるようになりたい)
LとR 発音 違い(発音の違いを知りたい)
LとR 発音 仕方(発音の正しい発音の仕方を知りたい)
LとR 発音 練習(発音の練習方法が知りたい・練習をしたい)
など。
LとRの発音がうまくなりたい人向けにキーワードを設定するのであれば、上画像で最も検索意図が近いのはサジェストの中の赤線の2キーワード。
もしも、LとR 発音 だけを狙っていたらどの検索意図に対して記事を書くか曖昧になる。
記事に設定する複合キーワードの数が少ないと、検索意図が複数存在してしまう。
だから必ずサジェストを使ってサジェスト候補が出終わるまで複合キーワードを設定しよう。
第4章 (新サイト立ち上げ)キーワードのマッチングの数を増やす
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(新サイトを立ち上げる場合)
1記事ずつ狙った複合キーワードがGoogleに評価されているか全ての記事において確認する。
(手順1)サイト設計時にキーワード設計を行う。1記事1KW(複合キーワード) 記事タイトルもこの時に決める。
キーワード設計書の例を置いておく。テンプレートとして使えるので自由にどうぞ。
(手順2)スプレッドシートのキーワード(C列)をコピーして一括でGRCに登録する。
1記事1キーワードなので、記事の数だけGRCに登録することとなる。GRCを持っていない場合は省略。
(手順3)記事投稿
(手順4)Googleにインデックスさせる(フェッチ)。インデックス後に狙ったキーワードの順位計測。
(手順5)狙ったキーワードで100位以内になかった場合タイトルの修正を行う。
順位が付いていない記事を見つけたら
1記事1キーワード1GRC登録なのでGRCを見て順位がついていないキーワードを見つけてそれに対応する記事タイトルを修正する。
狙うキーワードを設定するのと同様に、設定した複合キーワードがサジェストに出てくるかもう一度確認しよう。
(新サイト立ち上げの場合の注意点)
新サイトでは、ページがきちんと認識されるまで時間がかかる場合が多いのいで、記事投稿してサイト内の別ページがランクインしてカニバったように結果が出る場合があるが気にせず放置しておこう。
※(重要)2020/01時点ではサーチコンソールで1記事ずつフェッチすることでカニバリが多く解消されるし、狙ったKWの順位が付きやすい。
第5章 既存サイトの記事タイトルを修正する
次は、既存サイトの記事タイトル修正の手順を紹介する。おそらくみなさんがこちらの手順を踏めばほとんどのブログでアクセス数がアップするだろう。
なので、ここは細かく手順を解説しよう。
(手順1)以下のような記事一覧シートを準備する。記事一覧を作っていない場合は以下のスプレッドシートをコピーして作成しよう。
(手順2)アナリティクスを開き、1記事ごとのアクセス状況を調べる。
メニュー - 行動 - サイト コンテンツ - すべてのページ を選択する。

日付を2〜3ヶ月期間に設定する。

記事のスラッグ(URI:URLのドメイン名を省いた後ろの部分)を入力する。

上の記事のようにアクセスがほとんどない記事の記事タイトルを修正していく。
ページビュー数を昇順に並べてページビュー数が少ないページから修正してもいいだろうが、どこまで作業が進んだか分からないのでスプレッドシートに記載した記事順にチェックする。
アクセスがある記事であればとりあえず修正する必要はない。
もし、ある程度アクセスが発生している記事を修正してさらにタイトルを改善したい場合は、現在どのキーワードでアクセスが来ているのかをサーチコンソール - 検索パフォーマンスで把握して今の流入クエリを失わないようにしよう。

(手順3)記事タイトルを修正する
3-1. 1記事ごとのアクセスの有無をチェック
3-2. 2章、3章の方法でキーワードを再考してスプレッドのC列に入力する。
3-3. 新記事タイトル(E列)を設定する。
(手順4)サイトにログインし実際に記事タイトルを修正する。
(手順5)サーチコンソールでフェッチする。手順4で記事タイトル修正の必要がなく記事タイトルを変えない場合でも100位以内の順位が取れていない場合はフェッチする。
(手順6)手順2〜5を記事分繰り返す。フェッチの上限があるので1日にフェッチ上限まで記事タイトル修正を行う。
(手順7)記事タイトル変更が全て完了したらキーワードをGRCに一括で登録する。
(手順8)狙ったキーワードで100位以内になかった場合タイトルの修正を再度行う。ただしサイト全体の記事タイトル変更を行うとサイト全体の順位が上がり始めるため、2度目の記事タイトル修正は2ヶ月程度時間を置いて実施する。
ワンポイントアドバイス集
順不同に記事タイトル作りに関わるワンポイントアドバイスを。
検索意図を混ぜない
1記事に検索意図を2つ以上もたせることはしない。例えば、
アンメルツヨコヨコの効果と価格、ランキングは?
みたいな記事タイトルにはしない。
ただし
名門私立学校の学費と試験問題は?
といった検索する人がどちらも同じタイミングで知りたいと思うことであれば並列に並べる。
曖昧なキーワード設定をしない
必ず2~5語程度の複合キーワードを想定する。2語よりも3語、3語よりも4語のほうが検索意図がはっきりしてくる。
ライバルよりもキーワード一致率を高めると上位に行く可能性が高まる上に 検索意図に合わせたキーワードを入れることで検索結果画面のクリック率も上がる。
記事タイトルが検索キーワードに一致することは非常に重要だ。新規ドメインでサイトを立ち上げたばかりのときはドメインパワーもないのでライバルに負けてしまうことが多い。そうしたときに重要なのがキーワード一致率だ。
Googleもただ単にキーワード一致率だけで検索意図との一致を見ているわけではなく類義語でも判断しているだろうが、キーワード一致率を高めるのが手っ取り早い。
記事の中でもっともSEO効果が高いとされているのが、タイトルタグ。次にH1タグ、H2~、太字、本文と続く。
GRCに1記事ずつ狙ったキーワードで登録する
狙ったキーワードがいまいちな場合でもとりあえず全記事登録する。
GRCのマーク設定を利用して記事のタイトル修正が必要な場合は赤マークをつけると後から修正しやすい。
どうしてもキーワードが合わない
自分が考えた記事タイトルとキーワード群がサジェストに表示されない場合は読者ニーズと合わない、あるいは読者ニーズがない記事を書こうとしている可能性があるのでキーワードをじっくりと考えたほうがいい。
ただし例外として読ませる記事=キーワード関係なくターゲットに読んでほしいと筆者が思う記事 であればそれはそれでいいと思う。全てキーワード意識したSEO記事だけでなく筆者が提供する読み物があったほうがいいよな。そういう記事を作る筆者は真の読者想いだろう。
全然関係ない別の記事がヒットしてしまう
キーワード設定のキーワード数が1~2語になっていないだろうか? あるいはサジェストと設定したキーワードが合っていない可能性がある。記事を投稿したばかりの場合は、しばらく様子を見る。
インデックス確認を行う方法
記事をアップしたら、Googleに登録されたか確認しよう。狙ったキーワードでインデックスされているか。(100位以内に入っているか)
Googleの検索窓に site:投稿記事のURL または 投稿記事URLのみ を入力するとインデックスされているか確認できる。

インデックスされているのに site: で探すと見つからない場合もあるため、site:で見つからない場合は投稿記事URLのみで探す。
サーチコンソールでチェックする

ページが確実にインデックスされているか確認できるのが、サーチコンソールだ。上記のsite:よりも確実だ。
もしページがインデックスされていないときは、サーチコンソールにサイトを登録しサイトマップを送信、それぞれ投稿URLをURL検査してインデックスリクエストすればOKだ。
キーワードの順番も影響する
例えば、
新宿 渋谷 と検索すると、新宿から渋谷への道順を
渋谷 新宿 と検索すると、渋谷から新宿への道順を表す。
できる限りユーザーの検索キーワード順に合わせよう。
複合キーワードの作り方(別例)
副業の税金の計算方法が分からない人のための記事を書こうとした場合
思いつくキーワードは、副業 税金 計算方法だ。
Googleの検索予測機能を使って複合キーワードの残りを選ぼう。
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もっとも検索ニーズがなければそもそも記事を書く意味がないのでユーザーが検索されているキーワードの中から選ぶ。
それと、半角スペースを開けたとき、スペースを開けなかったときでは予測キーワードが変わるのでグッドキーワードで一括表示させてチェックしてもいい。グッドキーワードを使用する場合は、下画像の通りGoogleサジェストを選択しよう。デフォルトのGoogle/Bingサジェストだと調査量が少ないぞ。

大切なのは、記事タイトルの修正をきちんと行い小さな検索ニーズでも構わないのでしっかりと捉えること。
せっかく書いた記事が読まれないと悲しいだろう。
記事タイトル作りに慣れてきたら
・googleのリッチスニペットを避ける
・広告欄が多い検索キーワードは避ける
・競合が弱い検索結果を狙う
既存サイトで狙ったキーワードの順位が低かったら
検索順位が低い場合は、
STEP1 既存記事で狙っている複合キーワードのキーワードマッチング率を高める
を優先的に行い、続いて
STEP2 投稿数を増やす(サイト全体のキーワードボリュームを増やす)
を行う。
ニッチな市場を狙ったらアクセス数稼げないんじゃない?

こちらは私が運営しているサイトの1つだが、月間6〜8万PVほど。
このサイトのアクセス数を担っているTOPキーワードがこちら。

どのキーワードも大したことのない月間検索数で、複合キーワードが多い。
まさにロングテールが有効だと言うことがわかっていただけるだろう。
ヒントとなる記事を見つけたのでこちらもぜひ見てもらいたい。
流行っている市場の中でニッチなキーワードを狙う これがポイントだ。
運営開始1年目は我慢の年
どんなビジネスでも初めの1〜2年は準備期間で赤字が当たり前だ。リスクを別の収入でカバーしながら運営するのがベターだろう。
今回の記事タイトル付けの手法で集客するまでに随分と時間はかかる。
3ヶ月目で月間1000アクセス程度あれば十分だろう。
それが1年2年と経つと、何ものにも変えがたい立派なサイトが育っているだろう。
やっていることが間違っていないか心配
みなさん失敗するのが怖いのだろうが、PDCAを常に回していこう。
・狙っている複合キーワードがサジェストと一致するか
・狙った複合キーワードで記事が検索にヒットしているか
を確認することが大切だ。
(おまけ)改善例
今回の記事タイトル付け手法を行い改善した例を1つお見せしよう。
一概にこの対策だけで上がったかは限定できないが、aHrefsをお持ちの方はサイトの成長を確認するのにオーガニックキーワードの増減グラフが役に立つのでぜひ活用してくれ。

今回お話した記事タイトルの付け方は、出来ていない方が多くて記事1つ1つが非常にもったいないと感じている。サイト立ち上げ創成期は特に記事タイトルの付け方をチェックすることが失敗を減らす第一歩だろう。
では今回はこのへんで。
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あ、ちょうどよかった。ちょっとそこのハートマークを押してくれるかな。 ん?画面下のハートだ。赤くなった? おぉありがとう。 神のご加護があらんことを。