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【番外編】ハウステンボス/長崎(2009年9月) ~経営再建直前、古き良きオランダの完コピ時代の記録

ユトレヒトの旅行記を書いていて、そういえばと思い出しました。2009年は春にオランダ、秋にハウステンボスに行ってたんですね。

表題のとおり、2010年4月のHIS社による子会社化半年前の2009年9月の訪問記です。それ以前に訪れたのは2002年10月。経営破綻(2003年2月)のやはり半年前です。経営陣には大変申し訳ないのですが、2009年は人が本当に少なくて、写真にほぼ人が入らない状態で撮れてありがたかったです。

ハウステンボスの建物はすべてオランダ本国にオリジナルがあり、それを忠実に再現しています。バブルでなければこんなに費用をかけられなかったと思います。結果的にはバブル末期のオープンとなってしまい、何かと経営難の話しかきかなくなってしまいました。

子会社化以降オランダ色がなくなってテーマパーク然としてからは行っていません。2009年の写真の一部をログとして掲載します。今はないものもあるかもしれません。写真記事なので表示に時間がかかる場合があります。



ネイエンローデ城

ハウステンボスの入口にいちばん近い建物。オリジナルはビジネス系の大学になってるようです。

見た目16世紀な感じがします。

テディベア博物館の建物ですが、博物館の中に入らなくても1階は通り抜けできます。その通路には鎧と矛槍が。ここにある巨大テディベアが撮影スポットのようだったんですが、そちらは撮りませんでした。


ドム塔とユトレヒト大学本部

こちらドム塔。

ユトレヒト中心部にあるランドマークのコピー。ドム塔と大学のオリジナルは隣り合っていますが、ハウステンボスではこの2か所は離れています。

台座がかなり低いです。

ヤン六世の銅像もオリジナルとフォントまで同じです。台座の高さが違うので、ハウステンボスのほうが身近な感じがします。

ほんもののオランダと違うのは後ろの方に見える山ですね。

夜にドム塔の上から。2009年時のカメラなのであまり夜景の写りはよくありません。

ユトレヒトについてはこちら。


パレスハウステンボス

ハーグにある現オランダ王家の住居のひとつ。オリジナルは17世紀半ば、オランイェ公フレデリク=ヘンドリクの妻アマーリアが建設させました。これを完全に再現してありますが、「オランイェザール」という円型の部屋の壁画だけは許可が下りなかったため、別の壁画になっています。

オリジナルの壁画の中でいちばん大きいのがこの『フレデリク=ヘンドリクの勝利』

園内バスを降りて入るとこちら側から。

これが入口正面の写真で、トップの見出し画像が裏側(庭園側)からの写真です。

噴水のあちら側に回ると、見出し画像の写真が撮れます。

建物を突っ切って裏側に出ると庭園です。ふつうに営業日の昼ですが人がいません。

上に電球があるので夜もきれいに撮れるかも。

庭園の両脇は『秘密の花園』感のあるトンネル。


ハウステンボス美術館

パレスハウステンボス内は美術館になっています。9000点もの所蔵品があるそうなんですが、所蔵品一覧サイト等はなく、企画展をやってもほとんど図録も発行されません。1990年代の図録を3冊(うち1冊は完全に本国からレンタルした絵画のみ)持っていますが、所蔵品はほんの一部しか載っていません。2000年代に入ってからの図録はエッシャー展くらいではないでしょうか。

実は踊り場のところにスタットハウダー4人の像があったりします。写真はマウリッツとフレデリク=ヘンドリク。

これももう少しうまく撮りたかった。今もあるんでしょうか。

オリジナルは下の1899年の写真というところまでは突き止めたんですが、この像があったハーグの屋敷は第二次大戦で破壊されているので、このオリジナルたちが今どこにあるのかまではわかりませんでした。


アムステルダムのVOC本部

真ん中の円に「A VOC」と書いてあります。Aがアムスのこと。

VOCとはオランダ東インド会社のこと。教科書にも出ます。7つの支部があってアムステルダムがいちばん大きいです。

いい天気です。

その近くにあった建物の上の石像。元帥杖持ってるのでどう見ても司令官です。着ているものが16世紀後半寄りなので、ウィレム一世かマウリッツかどちらかな気がします。


「観光丸」

乗る前に撮らなかったので船全体の写真がありません。

19世紀・幕末の帆船の復元船。当時はハウステンボスでクルーズをおこなっていました。現在は「新・観光丸」の名前で、長崎港で観光ができるようです。

右がホテル「デン・ハーグ」、左奥に見えるのがパレスハウステンボス。

当時は30分程度の大村湾クルーズでした。ホテル前から乗って、小さく一周して戻ってきます。

ハウステンボス以前の旧オランダ村では、17世紀の「プリンス・ウィレム」の復元船があったそうです。このウィレムはウィレム二世のことです。残念ながら「プリンス・ウィレム」はいったんオランダ本国に戻され、ちょうどこの2009年に燃えてしまいました。


おまけ:デニックス社の模造マスケット

カベに立てかけたのをファイル横にしてます。

管理人が購入した自分用おみやげ。スペイン製、デニックス社の模造銃です。デニックス社でも17世紀のマスケットはなかなか売っていないのでほぼ即決でした。これ持ってたら飛行機に乗れなそうと思ったので自宅配送にしてもらいました。

当時2万円しなかったと思うんですが、今見ると倍くらいするものが多いですね。

調べてやっと店名思い出せました。「マリンショップ フィギュアヘッド」さんです。経営会社のサイト見つけました。割と最近(令和2年)までパーク内でも営業していたようです。


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