My Favorite Games 100(その6・PC-88編②)
先週は、PC-88について語りました。今週は第二弾となりますね。
私はファミコンを買ってもらえなかった家庭で育ったため、小学生から高校生までのゲーム成分はアーケードやらPC-88で補充することになりました。多感な時期にPCゲームにどっぷりとはまったのは、私の現在のマイノリティ的な思考に通じている気がします。
言うなれば現状においても、良くも悪くも長いものには巻かれずに生きているのは、このときの経験が大きいんでしょうね。
ドラゴンスレイヤー
天才・木屋さんが作ったドラゴンスレイヤーシリーズの元祖ですね。自分が動かないと敵がほぼ動かないという不思議なシステムであり、敵を倒すと徐々に強い敵が出てくるという設定は、今考えてもものすごい良いゲームシステムだな、と感じます。まずは剣を取らないとどうにもならないという設定も見事ですし、経験値を貯めると魔法を覚えていくのも面白いです。
自宅システムや各種アイテムを駆使してダンジョンを進んでいくのはとても面白く、何度も夢中になって遊びましたね。ちなみにテープ版で遊んで、後にディスク版を遊びました。テープ版は1面しか遊べませんでしたが、それでも楽しかったですね。
版権無視のキャラ(他社のゲームキャラや芸能人)が出てくるなど、現代ではとても発売できない作品でもありますね。
ローグ
「@」マークが「,」を探すという名作ゲームであり、ローグライクなんて言葉が現代にも残っているくらいには、あらゆるゲームの元祖ともいえるゲームですね。
単純なグラフィックで、かつ英語メッセージのゲームでしたが、攻略本片手に夢中になって遊んだ記憶がありますね。アルファベットで敵を表現するというのは、とても斬新でしたし、様々なアイテムや多彩な敵がいて、本当に遊んでいて飽きないゲームでした。
なお、結局、「,」は手に入らなかったですね。この悲しみを後の「トルネコの大冒険」でリベンジすることになります。
ザナドゥ
ドラゴンスレイヤーの続編ですが、ガラリと作風を変えてくるのが木屋さんの天才の性のなせる技でしょうか。キャラクターメイキングを経て、隠しアイテムショップを経由するまでがお約束で、あとは様々な要素がパズルのように組み合わさっており、普通に遊んでいるとラストまでクリアできず、なんども遊び続けることでようやくクリアの道が見えてくるというシステムは本当に斬新でした。
方眼紙にダンジョンマップを書いたのも良い思い出です。自力でクリアは無理で、攻略本片手にクリアするのがやっとでしたが、それでもクリアしてメッセージが流れた時はとても感動しましたね。
同時期に出たハイドライド2は正統進化という感じでしたが、ここまで違うゲームに化けさせることが出来るのは本当にセンスがあるなぁ、と今考えても思います。
イース1
ハイドライド2やザナドゥが割とハードコアなゲームだとすれば、イースはとても簡単なゲームでしたね。簡単だからと言ってゲーム体験が薄くなると言えばそういう事もなく、半キャラずらしで敵を倒しつつ、経験値を上げたり、アイテムを集めていくのがとても楽しかったですね。
各種ダンジョンやボスに特徴が有ることや、なによりBGMが最高に良く出来ていました。また、簡単にクリアできるが故に、何度も遊んだゲームでもありますね。
イース2
イースの正統続編ですね。ストーリーとしてもきちんとつながっており、なによりオープニングで全てを持って行くのはすごかったです。時代は後になりますが、バーチャファイター2を初めてみた衝撃と、似たような衝撃を受けました。
グラフィックや音楽も正統進化しており、続編で魔法の概念がつくというのもファンタジーゲームとしては王道の展開ですよね。ラストに至る鐘つき台のシーンは未だに覚えているくらいに印象深いですね。
後にPCエンジン版でリメイクの1.2が出た衝撃も忘れられないですね。良い方向での正統進化したアレンジや、CDを生かしたアニメーションや音楽等がが出来ていてとても素晴らしいと感じました。
ウィザードリィ
RPGと言えばこの作品が至高ですね。文字通り寝食を忘れて遊び倒したゲームでもありますね。方眼紙にマップを書いたり、授業のノートにパーティー構成を書いたりしたのも良い思い出です。ゲームをしてないときも楽しいと感じたゲームは、後にも先にもこのゲームくらいですかね。クラスチェンジを含めた理想パーティーを考えるのが本当に楽しかったです。
悪のパーティーを使ってニンジャを入れるのが好きでした。現代においても続編が発売されるほどに、人々の心に刺さっているゲームだよな、と思います。
余談ながら、版権がグチャグチャしすぎて、現在も移植版が出てない作品でもありますね。どこかの誰かが版権をひもといてくれて、いつの日か移植版が出てくれないかなと、よく考えます。
フラッピー
横1画面のアクションパズルですね。敵を眠らせることが出来るキノコが重力で落ちるというのが印象深いですし、この重力を活用しないとクリアできない面があったりして、なかなか面白いパズルでありました。
友人宅で遊んでいて、5面毎に出てくるパスワードをメモして、コツコツと進めていき、200面をクリアしたときはとても嬉しかったのを未だに覚えています。メーカーにパスワードを送ると認定証が送られてきたのも印象深いです。まだ実家の引き出しに眠っていると思います。
エメラルドドラゴン
こちらも王道RPGですね。このゲームはストーリーがとても良かったですね。パーティーメンバーがストーリーに応じてコロコロと入れ替わるのも印象深いですし、自動戦闘だけど、キャラクター達が思い通りに動いてくれないのもとても味がありました。ダンジョンがとにかくでかくて面倒という印象が未だにありますね。
後年にPCエンジンでリメイク版が出ましたが、ダンジョンや戦闘の冗長性を取り除き、音声もついて、非常に良いアレンジがされた移植でとても良かったです。夢中になって遊びましたね。
大戦略88
確か98で「現代大戦略」という作品が出て、その簡易版として出たのが大戦略88だったと記憶しています。マップが小さくなったり、兵器が少なくなったりしたアレンジだったと思うのですが、ゲームとしてはとても面白くて、様々な面を遊んだ記憶があります。対人戦も出来るのですが、膠着しやすくて面白くなかった記憶も。
大戦略も様々なハードに移植されていますが、個人的には任天堂の出しているシリーズの方をよく遊びましたね。
スナッチャー
「小島秀夫」という名前が脳裏に焼き付いた作品でもありますね。世界観の構築がとにかく緻密で、オープニングのストーリー展開でプレイヤーの心を一気にゲーム世界に連れてくるのは本当に見事です。
様々な遊び心があり、アクション要素も心地よく、ストーリーも二転三転して先が見えず、夢中になってクリアしましたね。あと、ゲームとしての出来がとてもよいため何度も何度もクリアした記憶があります。ただ、ストーリーが完結せずに途中で終わってしまったのが残念でした。
もちろん、その後のストーリーを含めた完全版のPCエンジン版もハード毎、購入して遊んだのも記憶に深く残っています。このPCエンジン版は好きすぎて、未だにソフトを持っているくらいには好きな作品です。
小島監督といえば、最新作のデス・ストランディングもPS4でトロコンするくらいまで遊びました。今後発売するであろう作品についても期待したいですね。
という感じで、PC-88については、2週間にわたって書いてきました。20作品紹介しましたが、これ以外にも本当にたくさんの作品を遊びました。
RPGで言えばウィザードリィは2や3も遊びましたし、エグザイルや破邪の封印や英雄伝説シリーズもとても印象深いです。木屋さんゲームの集大成であるソーサリアンは別途、エントリを作って語りたいくらいに遊びましたし、近年出たPC復刻版も確保するくらいには愛がありますね。ボコスカウォーズやロードランナーもありました。上海もサルの様に遊んだ記憶が。
あとは、大戦略の進化版のスーパー大戦略や、モンスター版であるマスターオブモンスターズもとても長い時間遊びました。光栄でいえば、大航海時代や維新の嵐や提督の決断もありましたね。シミュレーションゲームが個人的にはすごく好きでしたし、本当に良く遊びました。
余談ながら、近年はあまりシミュレーションゲームを遊んでないので、たまには何か買って遊んでみても良いかも知れません。変化球ですが、最近Switchでリメイクが出た太閤立志伝シリーズは遊んだことがないので、買ってみても良いかもです。
アドベンチャーもたくさん名作がありますね。琥珀色の遺言が特に大好きで、近年、iPhone版の移植作を遊ぶくらいには好きです。88では発売されませんでしたが、続編の黄金の羅針盤も良いゲームでした。
そうそう、88はアクションが苦手なハードではありましたが、グラディウスが移植されたのも印象深いです。グラフィックはスケルトン、スクロールはカクカクでしたが、ボーナスやワープなど、独自のアレンジがされており、アレンジされた音楽はとても良かったですね。バトルチェスであるアーコンもよく遊びました。
あとは、ロマンシアがクリアできなかったのも良い思い出です。無理ゲーが多かった印象がありますね。
...ははは、語り出すと止まらないですね。無理に2週にしないで3週書いても良かったかも知れません。まぁ、上記作品群は記憶も大分薄れているので、タイトルを思い出して、懐かしむくらいで丁度良いかも知れません。
という感じで、PC-88編はこれにて終わりです。来週はいよいよスーパーファミコン編になります。
スーパーファミコンも本当にたくさんのゲームを遊びました。この時代は人生で一番ゲームを遊んだ時期でもありますし、本当に幸せでしたね。