見出し画像

サッカーは社会の写し鏡~今こそチルドレンファーストのコロナ対策を~

あけましておめでとうございます!

元日から埼玉県代表のHONDA陸上競技部がニューイヤー駅伝で優勝し、非常に機嫌の良い大宮けんです。

HONDAのエース、設楽悠太選手は寄居町出身で武蔵越生高校OB。武蔵越生高校は体育コースも有する県内屈指のスポーツ強豪校です。

陸上では設楽啓太・悠太兄弟、野球では近鉄バファローズを逆指名した中川隆治氏、そしてサッカーでは元日本代表で大宮アルディージャでも活躍した安藤正裕氏。さまざまな競技で人材を輩出している学校です。

僕が学生時代に打ち込んできたテニスでも武蔵越生高校は関東大会、全国大会の常連。僕の高校3年生最後の夏も、武蔵越生高校の生徒に敗れて終わりました。

選手権を観に行きました

全国高校サッカー選手権大会が非常に盛り上がっていますね。埼玉県からは、そんな武蔵越生高校も下した西武台高校が代表として出場。僕の母校と同じ新座市内にある学校で、西武台OBの友人もたくさんいます。

初戦は地元のNACK5スタジアム大宮で開催されるとのことでしたので、現地へ応援に行ってきました。

残念ながら三重県代表の三重高校に0-1で敗れ初戦敗退となってしまいましたが、非常に締まったゲームで最後まで目の離せない展開でしたね。テレビ埼玉でも生中継されていたので、ご覧になったという方も多いのではないでしょうか。

思い返せば、前回大会は無観客での開催でした。昨年の今頃は新型コロナウイルス第三波の真っただ中でしたっけ。

昨年はコロナに始まりコロナに終わった一年でしたね。春ごろに一度は下火になったものの、夏にかけて再び感染が拡大。1年越しでようやく開催された東京オリンピック・パラリンピックも無観客での開催を余儀なくされました。

オリンピックと入れ替わるようにして、8月には全国高校野球選手権大会(夏の甲子園)が開幕。昨夏の甲子園は一般客こそ入場できなかったものの、各校のブラスバンドや控え選手、保護者らの観戦は学校ごとに人数を制限したうえで認められました。

サッカーでも昨夏はクラブユースサッカー選手権、全国中学校体育大会(全中)、全国高校サッカーインターハイ(総体)が開催され、全中と総体は甲子園と同じように、条件付きの有観客開催に踏み切りました。

クラブユース選手権は群馬、全中は山梨、総体は福井での開催。無観客ないしは条件付きの有観客開催とはいえ、感染者数が非常に多かった7月から8月にかけてこうした全国規模の移動や宿泊を伴う大会を、大きなトラブルもなく開催できたことは、今後のスポーツ大会開催という非常に大きなことだと感じていました。

全く根拠のない国体中止

9月に入ると感染者の数もどんどん減ってきます。ワクチンの効果なのか、他に要因があるのかについては専門家の間でもさまざまな見解があるようですが、我が国の感染状況は間違いなく好転していました。にもかかわらず、9月下旬から三重県で始まるはずだった三重とこわか国体・三重とこわか大会はまさかの中止となってしまいます。

リリースを見ると緊急事態宣言を理由として挙げていますが、緊急事態宣言のさなかの東京に世界中から人を集めてオリンピックを開催したのはどこの国だったでしょうか。

海外からの入国もなく東京と比べて感染状況も良好な三重県での国体と、全世界から東京に人が集まるオリンピック。どちらが安全かは火を見るよりも明らかでしょう。

感染者数は下火も下火。9月いっぱいで緊急事態宣言およびまん延防止等重点措置も解除ないし緩和となり、Jリーグでもアウェイサポーター向けの座席が10月の試合から解禁されました。僕もスマートフォンの履歴を見返したところ、10月はカンセキスタジアムとちぎとフクダ電子アリーナのアウェイゴール裏に足を運んでいました。

中国・武漢から世界中にウイルスがばら撒かれてからかれこれ2年が経とうとしていますが、この国体中止という極めて残念な事案こそが我が国のコロナ対応の酷さを象徴しているように思えてなりません。

チルドレンファーストの対応を

責任を取りたくない大人が何でもかんでも中止にしてしまう。そこに統一された基準や科学的な根拠、法的な根拠などなく、行き当たりばったりの対応しかなされない。そのような光景を我々はこの二年間嫌になるほど見せつけられてきたのではないでしょうか。

ここからは、有料公開にさせていただきます。旅とサッカーを紡ぐWebマガジン・OWL magazineでは毎月700円(税込)で個性あふれる執筆陣による記事を毎日読むことができます。2019年2月以降のバックナンバーも含め、基本的に全ての記事が読み放題で楽しめます。この機会に是非ご登録ください!

ここから先は

3,470字
スポーツと旅を通じて人の繋がりが生まれ、人の繋がりによって、新たな旅が生まれていきます。旅を消費するのではなく旅によって価値を生み出していくことを目指したマガジンです。 毎月15〜20本の記事を更新しています。寄稿も随時受け付けています。

サポーターはあくまでも応援者であり、言ってしまえばサッカー界の脇役といえます。しかしながら、スポーツツーリズムという文脈においては、サポー…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?