2020年劇場観賞映画
映画のプロデューサーをやってた割には映画を見る本数が少ない僕ですが2020年に劇場で見た映画に10段階で点数を付けて簡単にレビューを。
点数は作品の出来というより僕の気に入った度合いです。
大した深い考察や解説は無いです(笑)
1.ミッドサマー
9/10点
これは最高でしたね!好きなジャンルか、と言われれば全然そんなことないんですがなんかこう、満腹感というか、人生の中に刻まれる作品でした。
割とホラー映画、みたいな扱いを受けてますがそれはかなり表面上の表現なのでそう見てる人はもったいないなーという感じです。
ちょっと表現はグロ目なんですがテーマとしては民俗学、文化人類学、宗教とかがしっかり入っててその辺の知識がある程度あると楽しめるんじゃないかなと。
社会の文化ってのは地域とか時代によって全然異なっていて、自分たちが当たり前だと思っている社会常識なんてのはほんの一部分でしか無い、という恐怖を感じることが出来ます。
中国では犬を食べる習慣がある、というのを日本人が聞いた時に引いてしまう、そういった構造ですね。
グロとかホラーは好きじゃ無い僕も楽しめた文化的な一本でした。
2.AKIRA 4Kリマスター
9/10点
言わずと知れたAKIRAのデジタルリマスター版が劇場で上映されていたのでこれは行くしか無い!ということで。
漫画も全部持ってますが映画を見るのはかなり久しぶりでした。
1988年の作品なんですが圧倒的クオリティですね。
いつ見てもバイクチェイスのシーンのバイクがカッコ良すぎる。
そして音楽が最高。
漫画版ももちろん良いんですが劇場版もしっかりまとまってて甲乙付けがたいです。
3.パラサイト
7/10点
まぁそれなりに面白かった記憶はあるけどそこまで自分的にヒットではなかった印象です。
どんな作品がヒットするか、というのはその国の社会情勢とも密接に関わっているので韓国では格差社会が顕在化してるんだろうな〜と感じました。
上流階級に対するヘイトみたいなものが空気としてあるんじゃないかなと思います。
作品としてはこちらの解説記事がとても面白かったです。
4.劇場版パトレイバー 4DX
10/10点!!!
もうこれは完全に趣味ですね(笑) 今年一番良かったです。
こちらの作品も1989年(僕の生まれ年)の作品の再上映です。
小学校の頃にパトレイバーにがっつりハマってたのでとにかく懐かしいという思いもありつつ、改めて見るこちらの作品のクオリティの高さに感動しました。
AKIRAにしろパトレイバーにしろこの時代のアニメ良すぎません?完全に思い出補正入ってますけど(笑)
本作は押井守監督作となっていて、かなりリアルな未来予測モノとなっています。
産業用ロボットが広まることによってそれらを取締るためのロボット警察が主役なのがパトレイバーの設定ですが、この映画ではそこにサイバー犯罪が入ってきます。
Win95もまだ発売されていない時にコンピューターウイルスにより産業ロボットが暴走する、というシナリオはかなり攻めてるなーと思います。
現代ではIoTや自動運転などのハードウェアが広まってきていて、今見るとよりリアルに感じるテーマです。
全く色あせない名作だと思います。
あとは趣味の問題だと思いますがロボット物の中でもパトレイバーシリーズの造形美がかなり好きです。SFすぎず、でもスタイリッシュ。
そして音楽が名曲。
5.インセプション
9/10点
クリストファーノーラン監督の代表作ですね。2010年作品ですが今年新作のTENETの上映に合わせて劇場再上映が行われました。
かなり大好きな作品で何回も見ました。
とにかくラストシーンのカタルシスが最高ですね。後味最高と言える作品だと思います。
再上映ばっかり見てますね(笑)
あんまり攻めてないですね〜(笑)
6.TENET
9/10点
なんか点数適当だな〜って思ってきましたが(笑)
クリストファーノーラン監督最新作、これは見ないわけにはいきません。
感想としては、
長い!
難しい!
金かかってる!
派手ぇ!
頭フル回転!
監督のやりたいこと詰まりまくり〜!
って感じですね(笑)
要は大満足です。
説明的なセリフとかも無くてとにかく省きまくった上でのこのボリューム感なので相当内容が詰まっております。
これぞ映画!という満足感が良いですね。
劇場で見るべき作品とビデオオンデマンドサービスで見るべき作品とあると思うんですが本作は確実に前者だと思います。
これだけ本気で作り込まれてる作品も、日本の変な漫画原作実写化も同じ値段で見れるのはお得だなー、と思いました(笑)
ノーラン監督が次作ってくれるのとかいつなんだろう、これくらいのレベルの作品もっと出してくださいお願いします〜!と思っています。
2020年に劇場で見たのは6本ですね。全然少ないです(笑)
もしかしたら忘れてるやつあるかもですが。
最後に一応宣伝。
僕がプロデューサーを務めたハッカー映画『電気海月のインシデント』がAmazon Primeで会員なら無料で観れますのでぜひ。
その他有料でU-NEXTやYoutube映画でも観れます。