リーダーは中学2年生
世の中には様々なリーダーがいます。
帝王学を学んでいるような圧倒的なリーダー、威圧的なトップダウン型リーダー、とにかく能力が高くて背中を見せるプレイヤー系リーダー、クールなリーダー、とにかくアツいリーダー....などなど
僕が何かを代表して行う時はどういうタイプなのかはまだよく分かっていません。
威圧的で恐れ畏怖されるタイプではないのは間違い無いですが。
マネジメントをしっかりやって人をうまく動かすのがいいのかとにかく自分でどんどんやって行って付いて来れる人だけでいいのかなどよく悩むポイントです。
現在僕は「こどもばんぱく」というイベントの運営に携わっています。
こどもばんぱくとは、こどものためのこどもによるイベント、です。
運営の中心や当日スタッフやワークショップの出店や遊びに来るお客さんも全てが子供中心です。
そしてこのイベントの主催者は中学2年生のけんとくん。
彼は今年の3月に自らホームレス小谷さんのトークイベントを企画し成功させたり、それより以前には中島バオくんの本を自ら手売りで200冊売ったりとかなり尖った行動力を見せる子供です。
彼は脳性麻痺と不登校。
でもやりたいことがいっぱいあって、それをどんどん行動に移しています。
前回のトークライブも運営を少し手伝った(けんとくんから依頼を受けて)んですが、その直後にこどもばんぱくの原案をやりたいと言い出し、もうそれは僕もワクワクして前のめりに運営に立候補させていただきました。
数人のメッセンジャーグループで運営は進行しています。
もちろん彼には足りない経験や知識はもちろんありますし、中学生ということでいろいろと障害があったりもします(電話で会場の受付の人が取り合ってくれなかったりw)。
ですがとにかく自分と向き合いながらどんどんイベントの骨子を固めていきます。
基本的に運営メンバーはアイディアの壁打ちをしたり抜けている部分のサポートをしたりけんとくんが出来ない部分を補ったり。
僕はいろんなイベントを運営してきましたがけんとくんというリーダー像がとても面白いと感じています。
組織マネジメントや運営ノウハウとかがあるわけではないけど運営の雰囲気がとてもいい感じなのです(ざっくり)。
しかもメッセンジャーグループでやりとりが行われているだけで一回もみんなで顔合わせもしていないのにみんなが前のめりにモチベーションを持って取り組んでいます。
これはなかなかすごいことだと思います。
彼のリーダー像は
・一人の熱狂
・ビジョンを信じている
・オープンな弱点
・アイコンになり集合場所になる
といったところでしょうか。
一人で全て出来ないことを分かっていて、でも覚悟と行動力と想いは誰にも負けない"弱いリーダー"。
そして弱さを知っているからこその圧倒的感謝!
テクニックではないリアルな想いが人を動かしている。
泥臭くてカリスマとも違う。でもそこに人が集まり前に進んで行く。
失敗もオープンにしながらそれでもビジョンのためにどんどん行動し、協力を惜しみなく仰ぐ。変なプライドでカッコつけていない。
出来ないけどとにかくやってみるのでわからないところは助けてください、という潔さ。
現代のリーダー像としてとても合っていると感じます。
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