【大事なお知らせ】
エイプリルフールですが関係なくガチの大事な長文を書きます。
電気海月のインシデントプロデューサーの個人的な投稿であり、製作委員会としてのオフィシャルな投稿ではありません。
映画電気海月のインシデントが来月から劇場上映がスタートします。
僕はプロデューサーという立場で関わってきました。
映画のプロデューサーとは会社で言うところの社長です。
プロデューサーの下に監督が付いて映画を製作します。
監督は映画本編の制作責任者、プロデューサーは映画全体の上映や広報や経営などの製作責任者です。
企画は約1年前、ハッカーの映画撮りたいよね、くらいからトントン拍子に進みました。
元々は萱野監督に映画を外注する、というくらいの意識で進めていました。
テイストとかのプロデュースをする、という程度の意識でした。
その頃は映画製作の組織構成もよく知らなかったので。
そしてITeens Lab.の代表古林と僕のプロデュース作品ということで製作する流れになりました。
脚本やオーディションもドンドン進みキャストやスタッフも集まってきた時期、事件は起こりました。
元々決まっていたスポンサーが下りることになりました。
その時は頭が真っ白になりました。
これは詳しくは言えないことではありますし、自分のミスだと思っています。
仕事が甘かった。
相手を責めるつもりはありません。
バジェットは約1000万で既にプロジェクトは進んでいます。
しかし大幅に資金が足りない。
とりあえずトラブルのことは数人の関係者以外には口外しないことになったので、このことはほとんどのキャストやスタッフも知らないことです。
この時の話し合いでは映画の製作自体を白紙にする線も濃厚でした。
これは本当に撮れるのか?
進めば進むほど経費はかかっていきます。
引き返すなら今しか無い。
しかしその時既にいろいろな方に動いてもらっていました。
それはその人達の信頼を使って動いてもらった仕事です。
僕は元々映画業界の人間では無いのでその界隈での信頼や実績というのはあまり関係無かったのですが、ここで全てを白紙にしたら僕以外の関係者が長年培ってきた信頼を失ってしまう、そうなっては顔向けが出来ないと思いました。
もしかしたら乗ってくれた萱野監督が次回作を作る時の汚点となってしまうかもしれない。
このプロジェクトの言い出しっぺというか起点となったのは僕だったのでここは腹をくくるしか無いなと思いました。
映画の製作は続行、僕はフルコミット、で行く。
ネガティブな理由だけでなくもちろん俺もやってみたかったのも大きいです。
僕がフルコミットするタイミングでITeens Lab.からほぼ抜けるので、そちらを支えるためにコバさんには製作委員会からは抜けてもらってITeens Lab.側にフルコミットしてもらいました。
映画を作っている間、ITeens Lab.を支えてくれたコバさんやその他のスタッフには本当に感謝しています。
今となってはフルコミットして良かったと思っています。
弊害はもちろんいろいろなところに出ていますが(笑)、外野みたいなポジションから監督に映画を作らせるだけより本気で映画作りの現場に尽力したことにより、作品のクオリティももちろん上げることが出来たと思いますし、何よりこんなエキサイティングな経験が出来たのは大きいです。
本気でやらなきゃ見えないもの、成長しないものはあると思いました。
外から見るとなんか好き勝手面白そうなことやってるな、くらいに見えたかとは思いますが完成までの道のりはそんな簡単なものではありませんでした。
もちろんお金が無い。
スタッフの人件費を浮かすために僕が全ての撮影現場でカメアシをやりました。
テレビ局でのカメアシのバイトが活きました(笑)
映画のスポンサーの取り方も分からないし、そんなこんなしてるうちにドンドンスケジュールは進んでいくし。
脚本の完成は間に合うのか、主演女優を決めるのは間に合うのか、ロケ地も決まってないぞ、小道具も用意しないと、スタッフ足りてなくね?、んでこれどこで上映出来るの?という風に次から次へとハードルがやってきます。
ちょ、ちょっと待って…!ってずっと思ってました(笑)
正直割とがっつり借金もしました。
回収出来るとイイなぁ(笑)
トラブルはありましたが、キャストやスタッフなどには出来る限りのギャラはお支払いはしています。
もちろんもっと十分に払えるなら払いたいと思っています。
ロケ地や物品協力やエキストラやスタッフなどなど、もういろんなところにお願いしまくったし、かなり無理を聞いてもらいました、すいません。
出世払いと言うしか無いです(笑)
紆余曲折ありながらも奇跡的に何とか完成し(笑)、劇場上映まで決まりあと一歩のところまで来ました。
あの頭が真っ白になった夜からなんとかここまで来ました。
ホントに奇跡的です。
もしも台風が1日ずれたり、ロケ地が見つからなかったり、キャストのスケジュールが合わなかったり、機材が壊れたり、データが飛んだりしたら、と思うと今でもゾッとします。
もうこんな危ない橋は渡りたく無いです(笑)
ネガティブな話が多くなってしまいましたが、苦労した・頑張ったから応援して・観て、というわけでは無くかなりイイものが出来ちゃったので観て欲しいと思ってます。
追い詰められて追い詰められて、ひねり出した作品にはどことなく凄みがあるものだと思ってます。
もしトラブルが起きてなくて、片足を突っ込む形で作っていたら、こうはならなかっただろうと。
どちらにせよ萱野くんは生粋のクリエイターなのでもちろん本気の作品は作ってくれていたと思いますけどね。
同じ目線で作品を作れたのは大きな経験です。
この2人じゃなければ作れなかった作品なはず。
僕はこの作品以降映画を作るつもりは無いので映画に関しては最初で最期のタッグにはなるでしょう。
彼はガチクリエイターなので本作を踏み台に駆け上がって欲しいです。
僕は今年の9月で30歳になります。
落ち着きが無さすぎるとよく言われます(笑)
電気海月のインシデントを作ることは20代最後のデカい勝負じゃないでしょうか。
(8月のエクサキッズもデカいんだけどね)
たくさん身投げして挑戦して失敗して楽しんできた20代ラスト、最後まで挑戦し続けたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
そしてこの投稿はこちらの挑戦への想いでした。
ハッカー映画『電気海月のインシデント』を全国に広めたい!
https://camp-fire.jp/projects/view/141059
もし応援していただける方は支援や拡散などをお願いします。
僕にとってクラウドファンディングへの挑戦は3度目となります。
ITeens Lab.でやって、エクサキッズでやって、今回は電気海月のインシデント。
正直何回もやるもんじゃないです。
クラウドファンディングは期待値貯金や信頼貯金を使い果たします。
そしてこれはそんなに簡単に貯めれるものではありません。
複数のクラウドファンディングプロジェクトをやってきたし、かなりたくさんのプロジェクトの支援もしてきたし、その結果プロジェクトの相談を受けることもよくあります。
みんなが思ってるほどクラウドファンディングって簡単なものじゃありません。
ぶっちゃけもうマジでやりたくない。
やったことある人はこの精神のすり減り方が分かるはず。
でもやらなきゃいけないと思ったんです。
まずは関わったみんなにしっかり成果を返してあげなけりゃいけない。お金も含めて。
そしてこの映画をしっかりと拡げなければいけない。
思い出作りで終わらせないために映画業界に殴り込んで一つでも多くの首取ってこなきゃいけない。
関わった人間が誇れるものにしなきゃいけない。
これがプロデューサーの仕事なので。
そして映画業界の人間じゃない僕がプロデューサーをやるにあたって俺が持ってるものを活かさないと意味が無い。
それをやらないなら、ただの経験の無い素人プロデューサーで終わってしまう。
映画はこれまで培ってきたものの総力戦だった気がします。
バンドマンの音楽の経験、カメアシの経験、PAの経験、いろいろな小説や映画や漫画のインプット、ITeens Lab.やエクサキッズやHackerz Lab.博多やフクコンや明星和楽や成人フェスなどなどで繋がった人々の協力。
数えきれない点が繋がっています。
子どもプログラミング教室ITeens Lab.
ITキッズフェスティバルエクサキッズ
ハッカー映画電気海月のインシデント
スクール→イベント→映画
20代の挑戦はこのIT教育の長編3部作で終了です。
他にも短編はたくさん作っていますが。
一旦これでひと段落させようと思います。
この3部作が社会に必要とされるのか、必要とされないのか、委ねようと思います。
この前先輩が言っていました。
俺が社会から必要とされていないなら殺せ、必要なんだったら生かせ、と。
さて、僕は必要とされているのでしょうか。
変えは効かないと思いますけどね(笑)
とても長文になりましたがぜひぜひ僕の関係者になってください。
https://camp-fire.jp/projects/view/141059
予告編もバチクソカッコいいので見てね
https://youtu.be/kdzn7I5IBTU
劇場上映予定
5/10(金)〜イオンシネマ大野城(福岡)
5/24(金)〜イオンシネマ港北ニュータウン(横浜)
ハッカー映画『電気海月のインシデント』HP
https://jellyfish-movie.jp/