コロナ禍で野音のライブに行ってみた
※2020年9月28日 著
前回のつづき。
9月20日に開催されたスペアザのライブ、最高だった!
前日にイベント開催制限が緩和されたり、ほんとラッキーバンドだよ。
天気予報では雨マークが一週間前から
出ていたのだけど、
結婚式も前日大雨だったのに
当日晴れた女だし、
私が行くんだから降るわけがない、
とお天気調整した。
そしてこのバンド自体、晴れバンドらしいので、信じていた。
そのおかげか、
ライブ開演2時間前まで小雨が
降っていたのに、日比谷公園に着いた途端、
一滴も降らずに終わったという奇跡。
鈴虫も鳴いてて、
なんなら夕陽まで見れたくらい。すごい。
それと私の席、2列目だと思ったらなんと最前列だった…。
1列目はカメラがあったので、2列目からが最前列だったのだ。
過去に開催された野音のライブDVDを見て
「私はここにいる!」
とイメトレしていたんだけど、
本当にその通りになってびっくりした。
座席の番号もゾロ目だったから
おや?と思ったんだよね。
ガイドさん、いつもありがとう。
コロナ禍でのライブ。
まず、マスクは必ず着用というお達し。
フェイスシールドの人もいた。
あと、集合時間があった。
前列から○時集合と。
ソーシャルディスタンスをとって並んで入場。
入場時に検温と消毒。
チケットのもぎりはセルフ。
物販もなし。
会場のあちこちに
「叫ぶな大声出すな喋るな」
という張り紙。まるで避難訓練。
どんなライブになるのかなとドキドキ。
会場内の売店は営業していたので、
開演前にビールを買って飲んで待つ。
近くの女の子2人組は500mlの缶を持参してた。
別のグループは5~6本並べてたし。
トイレ行くとき他の人を見たら、もう真っ赤になってる人もいた。
うん、自由!
野外だから気温もちょうど良く、
気持ちよかった。
私の周りは2人で来てる人が多かったけど、
見回すと1人で来てる人もたくさんいて、
きっとみんないろいろな想いで
今日来たんだろうなと思った。
この時はまだ9月だったし、
コロナで下手に誘えなかっただろうし。
座席は快適だった。
ぎゅうぎゅうじゃないってすごくいい。
私は一人だったからお隣さんがいなくて荷物おけたし、半分のキャパって主催者側からすると本当に大変だと思うけど、見る側からしたらすごく快適だった。
それにしてもカメラが多い!
撮影をするとは書いてあったけど、
前列つぶしてカメラ4台、舞台上にも4台!
これ配信なりDVDなり出るのかな?
それくらい、すごい数のカメラだった。
開場してから1時間ちょっと。
BGMが変わり、ようやく始まりの合図。
彼らが登場した瞬間、泣いてしまった。
単に嬉しいとか、
見れて興奮とかじゃなく、
コロナの中でたくさんのライブが
中止・延期になり、
メンバー自身もいろんな想いがあっただろうし、
自分を含めてここに来ている人、
行かない選択をした人、
行きたくても行けなかった人、
そういったいろんな想いが
私の中で涙という物質になり、
ポロポロとこぼれ落ちたのだ。
そう、今回のライブは
「行かない」という選択をした人も
たくさんいたから…。
正解、不正解なんてない。
勇気を出して来た人も、
今回はやめたという人も、
みんなみんな音楽が好きで、
音楽はやっぱりなくてはならないもので。
どんなことがあっても、
芸術をなくしてはいけないのだ。
始めの2曲は、
みんなおとなしく座って聴いてた。
その後MCで、
まわりとの距離があれば立って踊っても
いいそうです、と言われてみんな立ち上がる。
それからは身体が自然に動き、
(基本、歌がないインストバンドなので)
痛いくらい手を叩き、
コーラス部分もつい口ずさんでしまったり。
いろんな不安は杞憂で、
みんな拍手したり、
指笛してる人がいたり(おいw)
フゥー!とか言ってる人もいて(おいおいww)
途中、ベースの配線トラブルが発生し、
3人のセッションがあったり。
こういう場面はDVDではカットされるから
ライブならではだなと思った。
舞台もそうだけど、
一公演一公演が一期一会。
生音という、
溢れんばかりのエネルギーを
浴びるために、共有するために、
私たちはライブに行くのだろう。
会場のエネルギーは、
配信ではなかなか伝えにくいし、
伝わりにくいから。
お客さんの反応で
演奏者のテンションも変わるしね。
AIMSからLaurentechの流れは興奮した。
野音で聞きたかったからすごく嬉しかった。
休憩なしで1時間。
アンコール含めて1時間半ぐらい。
もうちょっと楽しみたかったと
思わせるくらいの時間。
それくらいがちょうどいいのかな。
ひたすら、幸せなひとときだった。
ギターで泣いたのは、
このバンドが初めてだった。
それくらい、ヤギさんのギターは心に響く音色。
DVDを見ても泣いてたけど、
生音では号泣してしまった。
彼のギターは本当に泣かせる。
情緒と切なさ、希望と情熱があるのだ。
最後は恒例の記念撮影があり、
私の夏は終わった。
今度は室内でのライブに行きたい。
いつになるか分からないけど、
また生音を聞きに行きたいと
思わせるバンドだった。
セットリスト
1.TRIANGLE
2. Good morning
3. Wind
4. Puzzle
5. PB
6. SERI&RYOTA1
7. WAVE
8. AIMS
9. Laurentech
10. Beautiful Orange
アンコール
BEN