分担して、任せる
宙ぶらりんな立場がしばらく続いています。
担当ではないけれど、責任はある。
いろいろ考えはあるけれど、私が主導で動くわけにはいかない。
いっそのこと全部任せてもらえればいいのに、そうはいかない。
なら全部丸投げすればいいのに、放っておくこともできない。
中心になっている方が、全部自分で進めようと頑張りすぎていたり、上の立場の人とコミュニケーションが十分取れていなかったりで、うまく回らなくなっている部分がでてきています。それがわかっていながら、立場上気がついたときにサポートすることしかできないという状況。
ちゃんと関わるなら関わるで、しっかり意見を言ったり自分が動いたりすればいいのだろうけど、変に気を使っているところがあります。自分の意見を引っ込めてしまうことだけはしないように、いろいろな手段で伝えているつもりではいますが、それでうまくいっているのか否か自分ではよくわかりません。この体制はあと1ヶ月ほど続くので何とか乗り越えたいです。
一方で、自分が主導で動かしている仕事はだいぶ軌道に乗り、いい感じに回るようになってきました。忙しさは増すばかりですが、先が見えているのでストレスなくやっていけています。自分が主導でと書きましたが、準備と根回しを中心に行っているだけであって、私以外の人が動けるようになってきたのです。その人たちの動きを褒めていただけることが私の何よりの喜びになっています。
「人に仕事を分担して、任せるということが委員長の一番の仕事だ」
20代半ばで初めて大きな仕事の長を任されたとき、当時の上司に教わったことです。経験がないことばかりで、自分じゃ何もわからなくて、人に助けてもらってばかりで、何もできないことに落ち込んで、小さなことを悩んだり気にしたりしていた私にかけてくださった言葉。人に頼むほうが大変で時間がかかる。でも、それが私の仕事だと。自分一人でやろうとしないことが大事だと。そんな風におっしゃっていました。
今思えば、自分に任された仕事を自分が精一杯やることが一番大事だと思っていた私に、違う立場から物事を見ることを教えてくださった大切な言葉でした。そして、自分の立場が少しずつ変わり始めていることに気がついた瞬間でした。仕事を振って、いろいろな人にそれぞれの役割で力を発揮してもらい、それをフォローするという関わり方を学びました。そして、その経験が私を成長させてくれたことは間違いありません。せっかくこんな経験をさせてもらったのだから、何か少しでも力になれるようあと少し頑張ってみようと思います。