世間体が全てじゃない。

新たな御代となり、早くも約2週間が過ぎようとしている。人に寄り評価は割れるが、よくもわるくも10連休という前代未聞のロングバケーションが終わった。

10連休と聞いて思い出したのは、大学生の頃の自分だ。毎日が休暇と言われる文系大学生は毎日を謳歌している。私を含め大学において真っ当に勉強したと言える人は少ないのではないだろうか。俗に言う「就職予備校」とでも呼ぼうか。

そんな中、周りが始めだした「就職活動」に私も参加した。日本では諸外国とは異なり新卒向けの一括採用を行う。いいのか悪いのか別として、効率的な採用であるのには違いない。というのも会社側としては「一度にいい人材を比較して採用できる」「同じスタート地点から始めさせて、競争させながら育成ができる」などのメリットがある。学生側にも「みんな一緒で安心」「どこかで採用してもらえるだろうという安堵感」など双方にメリットがある。

私自身は何かしたいという強い気持ちがなかったために、就職ランキングや世間体を基に就職した。もちろんご縁があったという事もあるだろうが、最終的な判断は世間体からくる評価であり、どう見られて生活するかにあった。

しかしそのような基準で入った会社に長くいることはできるのだろうか。本当に自分のやりたいことはなんだろうか。という疑問がかなり多く生まれてくるようになった。心境の変化とかいう生易しいものでもなく、自分に対する絶望感を頭の中でよぎるようになった。働くことに対しての熱意こそ仕事に向き合う時に必要なことではないだろうか。今している仕事はなんのため、そして何になるのか。わからない日々の中、もともと興味のあった別会社の採用試験を受けることになった。

面接はスムーズに進み、採用が内定した。面接は自分の興味のある分野であったため、比較的質問にも熱意を込めて回答することができた。自分なりに必死に考え、調べ、これでいいのかと何度も何度も頭の中で整理を行い、転職を決めた。転職先は世間体やランキングから決めたものではなく、自らの意思で決めたものである。

自分で最後まで決めて、納得した答えには必ず満足のいく結果になると考えている。努力が全てではないが、努力した分は結果に上積みされるものだと確信している。就職活動を経て社会人一年目は悩みに悩み、「仕事とは何か」と自問自答していた。こうした悩みはできるなら大学時代にしっかりと研究し、解決しておくべきである。

社会人と大学生の差はほぼない。お金を稼ぐか否か。ただそれのみだ。今悩んでる方がいれば、転職をするのもよし、興味のあることからトコトン探ってみよう。自分にしかないもの、自分しかできないものが必ずある。自分を信じるのは自分のみ。悩んだ答えがでたなら、心配はない。ただ前を向いて日々の仕事に打ち込もう。


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