「バル街」という飲み歩きの文化
毎年、4月、9月と言う北海道観光の閑散期に「バル街」というイベントが行われている。もともとスペインで「バール」と言われる立ち飲みイベントがあり、それを函館でもと始まったものだ。そこから、これは面白いと前項に広がった。
残念ながら、2020年は春、秋と共にすでに中止が決まったが、大行列ができて、函館西部地区と言われる場所のお店に、ぎっしりと人が集まり、ドリンクとピンチョス(おつまみ)をいただき、周りの人たちとの会話を楽しみ、また次の店に移動する。
飲むのは決まってお父さん、というわけではなく、この日は夫婦連れや女性同士、久しぶりの函館を懐かしむ人も大勢訪れる。何と言ったって、この日は狭い西部地区に大勢の人が集まるから、次々に人に会って、1日いれば、土地と人に触れ合うことがいっぱいだからだ。
お店のシェフたちが企画し、補助金に頼らない自立したイベント経営をする「バル街」。主催者も含めて大人の楽しむ場であり、それがずっと続いて入り要因だ。新しい日常になって、このバル街の文化がどう変わってゆくのか気になるところだが、また再開して欲しい文化でもある。