アンダーカレント
2023/10/6 新宿バルト9にて。
「人をわかるってどういうことですか？」劇中のこの台詞をずっと反芻している。銭湯を営む夫婦。夫が謎の失踪をしてから銭湯を閉める。その銭湯を妻が営業再開をするところから映画は始まる。そこに謎の男が突然やってきて銭湯で働き始める。失踪した夫を探すべく探偵に協力してもらう。そういう日々を通じて自分の心の奥底にある気持ちに気づかされたり、わかっているつもりだった身近な人の本当の姿を知ったり。自分の正体も、他者の正体もきっと一生よくわかんないままに人生を終えていくんだろうな。そんなことを考えさせてくれる作品だった。寒くなってきたし、近所の銭湯に行って最初に記した台詞についてぼんやり考えてみようかな。