接触恐怖症の僕が人に触れられることよりしんどいこと

 文章を書くことがだいぶ少なくなったなぁ、文章書く練習がてらnoteでも始めるか! と思ったのは確か去年の今頃だったような気がします。時が流れるのが早すぎです。季節はいつだって僕を置いていく……。

 というわけで一年の時を経て書いてみようと思います。テーマは僕が抱える「接触恐怖症」というものについてです。

接触恐怖症とはなんぞや

 そもそも接触恐怖症とはなんぞやって話です。

 まあ言葉通りなんですが、接触恐怖症とは人から触れられること、自分から人に触れることに対して極端な不快感や恐怖感を持つことです。僕も接触恐怖症という言葉を知ったのは最近なのであまり詳しくないのですが、自分が感じている不快感はこれが原因か~と納得いきました。詳しくは下記に書いてあるので興味があったら是非。

 結構マイナーな恐怖症らしく、詳しくはまだ解明できていないようです。人によっては痛みを伴ったりするみたいですが、僕は特にありません。原因も性的暴力のトラウマが原因という説もあるそうですが、まあそんなもの僕には当てはまらないので人によってなんでしょうかね。

 わからないことも多いですが、僕が感じるものにきちんと名前がついて概念があるっていうことに少し安心します。

僕が接触恐怖症になった原因

 僕は昔からあまり人と触れ合ったりするのが得意ではなかったのですが、明確に嫌だなと思い始めたのは上京してから、特にここ2~3年はその不快感が強くなったと思います。

 性的虐待のトラウマが原因という説があるという話はしましたが、じゃあ僕はいったい何が原因なんでしょうか。それはたぶん人間が気持ち悪い、中でも自分が最も気持ち悪いという感覚なんじゃないのかと思います。

 基本的に僕は自分が汚い、気持ち悪いものと感じています。他人からしたらめちゃくちゃめんどくさいやつだなって思うかもしれませんが、実際にめんどくさい人間です。

 自分を汚いものとして認識し始めたのは、人に触れられることが明確に嫌だなと感じるようになったのと同時期です。そもそもなんでそうなったかというのは性格の変化としか説明できないのでアレなんですが、その兆候自体は中学の時からありました。

 僕は中学2年の途中くらいから人と会うときはほぼ必ずマスクをしています。それは自分のこの顔が相手に不快感を与えるかもしれないと思ってしまうからです。慣れてくればある程度平気になってくるのですが、出会ってから日が浅い人とかは、慣れるまではご飯を食べる際にもマスクをずらして口に食べ物を入れ、すぐに戻すということをしています。まあまあ変な奴です。

 とまあ僕は自分が相手に不快感を与えるかもしれないという気持ちが人一倍強いのです。それが行き過ぎて自分が汚いと感じ、これが原因で接触恐怖症になったのだと思います。

実際に触ったり触られたりするとどんな感じなん?

 僕から人に触ることはほぼないです。どうしても相手に触れなくてはならないとき、本当に俺なんかが触っちゃっていいんですか!? みたいになるので握手とかワンテンポ遅れます。これがあるので僕は大好きな南條愛乃さんの接近イベに行けません。単純に緊張で死ぬってのもあるけど。

 人に触られる場合はすげぇびっくりします。急に触られると自分でもおかしいんじゃねぇんかと思うくらい過剰に反応してしまいます。変な声が出ることも多いので結構恥ずかしいです。

 急じゃなくても肩に触られるのは本当に苦手です。もの凄く気持ち悪く感じてしまい、寒気がするレベルです。横腹とか足とかもすごく気持ち悪いのですが、まああまり触られることはないのでセーフです。肩は何気なく触りやすい場所でもあるので、きついです。

対策的なこと

 人と接触があるたびにいちいち過剰反応していたら疲れます。相手にも悪いですしね。なので僕は対策的なものとして、心の準備を怠りません。

 例えば、どうしてもボディタッチが多い人っていうのはいます。そういう人と一緒にいるときは、触られるものとして心構えをしておきます。そうすれば触られても、はいきたー! みたいになってびっくりしないですみます。

 お酒の席でも、ボディタッチが増えがちです。僕はお酒が好きなので、そういう場によく行きますが、こういうときもちゃんと心の準備をしていきます。覚悟が決まっていれば恐れるものはないです。準備、大事。

 急に触られることは交通事故みたいなもんだと思うことも大切です。防ぎようのないものを嘆いても仕方ないです。その瞬間は嫌な気持ちになりますが、すぐに切り替えていきましょう。人生諦めが肝心。

接触恐怖症であることよりもしんどいこと

 ようやっと本題です。大切なことは後回しにしがち、あると思います。

 人に触られることは、まあまあしんどい。でもそれ以上にしんどく感じてしまうのは、相手に気を使わせてしまうことです。

 僕が触られるのが苦手ということを知っている人はそこそこいます。でもついつい触っちゃうことってあります。ボディタッチってわりと普通なことなので、当たり前のことです。僕も別に怒ったりはしません。でもほとんどの人は「ごめん!」と謝ってくれます。しかしそれが結構しんどいのです。

 本来謝らなくていい場面で、なんともないはずのことで、謝らせてしまうことが、僕はとても申し訳なく思ってしまうのです。本当は、相手に少しでも沈むような気持を与えてしまいたくはないのですが、どうしても僕の接触恐怖症であるという事実がそれをしてしまうのです。それがたまらなくしんどいのです。ほんとこっちがごめんって気持ちになります。

 また、今後しんどいかもしれんってこともあります。

 それは好きな人相手でも接触恐怖症が出てしまうのではという懸念です。実際、好きな人相手でも急に触られるのはめちゃくちゃ嫌です。それが今後急じゃなくても嫌に感じてしまうのはないのかと、少し不安です。僕が触ってもいいのか? という気持ちもたぶん抱えることになると思います。

 本音を言えば、手をつないだりとか好きな人と触れ合うのはしたいと思うのですが、それでも心のどこかで嫌だと思ってしまう自分がいるかもしれないと思うと、すげぇしんどいです。それで相手を傷つけたりとかあるかもしれないと思うと、結構怖いです。好きな人相手でも受け入れられないことがあるって、個人的には結構絶望する。

 まあそんな相手いないから杞憂かもしれんけどな!

折り合いをつけて生きていくしかない

 結局のところ、自分の気の持ちよう次第な気がします。しんどいと思うも思わないも、絶望するもしないも自分次第。折り合いをつけていくしかないと思います。でもまあ、こういうのを抱えている人もいるってことを知ってほしかったので書きました。

 自分も人から触られるの苦手かもしれんとか、接触恐怖症じゃなくてもほかにも自分はこういうの嫌だなぁって思うことがあれば、調べてみたらどうでしょうか。似たような人がいるかもしれませんし、原因とかがわかるかもしれません。そういうのが分かれば、楽になる部分もあると思います。実際自分もそうでしたしね。

 結構重い話をだらだらと書いてしまいましたが、今度書くときは少しは楽しい話題を書きたいですね。まあまた書くかは知らんけど。

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