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ザ・ヒューマン(NHK BS1)に出演します。2022年6月25日(土)21時〜

「病気でもあきらめないで! ▽在宅医・紅谷浩之 子どもたちとドクターGO」

こんなタイトルがつきました。半年以上にわたって取材を受けてきまして、本日夜、放送とのことです。


取材を受けながら、結局自分は今何をしているのか。一言で言うと自分は何者なのか。をじっくり考える機会になりました。

これまでの出会いや経験が自分の中にぐるぐると溜まっていて、今、地域と向き合おうとした時に、特に地域のこれからを考えた時に、目の前にいてくれる一番大きな存在が、この子たちなんだな、とも気づきました。

ただ佇んで、日々悩んでいるのですが、それが客観的にはどう見えるのか、不安ながらも楽しみにしています。

よろしければご覧ください!

ザ・ヒューマン 2022年6月25日21:00

紅谷さんは結局、何が専門なんですか?

最近、よく聞かれます。

最近の講演会や取材を受けるときのキーワードは
「医療的ケア児」以外にも「人生会議」「死生観」「ポジティヴヘルス」「障害者のリアル」「地域包括ケア」「在宅医療」などなど。
幅広い、いろいろやりすぎ、バラバラ、なんて言われることもあります。

いろいろバラバラに見えるけど、見方を変えるとひとつだけ

でも、僕にとってはやってることはひとつだけ。なんです。

現場で出会う人と話をしながら、困りごとがあれば何かいい方法はないか考え、うれしいできごとがあればそれがもっと拡がらないか考え、考えながらでも行動すること。そしてそれをずっと続けること。

それを、医療者がやっているのを「地域医療」と呼ぶ。と、僕は思っています。

だから、地域医療、をやっているだけ。

既存の枠組みやルールに照らし合わせると、いろんなことに見えてしまうようですが、僕は地域医療一筋なのです。


今回の取材でも、いろんなシーンにカメラがついてきました。

高齢者の在宅医療、まさに人生会議を行う現場、子どもたちのポジティヴヘルスな健診、勉強会や研修会。

今日の放送内容はまだ見ていないのでわかりませんが、タイトルやサムネイル写真などを見ると

「子ども」「医療的ケア児」が中心になっているようです。

それは、僕の活動のひとつの側面です。

ですが、僕の活動の中で大切にしていることを、いちばん表現している活動とも言えます。


地域のこれからを考えた時に、医療的ケア児と呼ばれる子たちに、どう向き合うか悩みながら行動し続けているプロセスが

僕の今の、姿勢、そのもの、だからです。


この子たちと一緒に佇んでいる場所が、地域が優しく繋がっていく幸せな未来を見渡せる場所だと気づいたから。


僕は、医療的ケア児が、弱くてかわいそうだから活動しているんじゃない。

彼女ら彼らの強さが、社会を変えていく、よりよく幸せな未来に導いてくれている、それに気づいちゃったから、

最前線で、砂被り席でそれを見届けたいのだ。

こういうことだと思う。

医ケアキッズ、つまり医療的ケア児が

街に出て、旅に出て、山に登る。

学校に行き、社会に出て、世界に羽ばたく。

軽井沢に行く、応援してくれてる人たちと出会う。

好きなものを好きだと思える、やってみたいことに挑戦できる。

気球で空を飛んでみたりする。

地域や世界が、未来が、

楽しく、優しく繋がっていく。

誰もが、傷ついたり、動けなくなる時がある。

人生には弱くなる局面だってある。そんな時、彼女ら彼らの存在に支えられるのだ。

この子らの持つエネルギーと輝きで社会を照らして、進んでいきます。

状態をゴールにせず、ベクトルをゴールにする。 つまり、 悩み続けるのがゴール。悩みを解決するのがゴールじゃない。 成長し続けるチームであるために。


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