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医ケアキッズフライト✈️ボーイング737編
日本トランスオーシャン航空 小松発、那覇行。JTA037便。
また、帰りは那覇発、小松行。JTA036便。
使用機材はボーイング737-800。
ストレッチャーを設置してもらい、搭乗するのは、あすかさん(18)。気管切開・人工呼吸器、加温加湿器、酸素ボンベ、サチュレーションモニター、胃ろう、吸引、導尿、電気毛布、カフアシスト、アンビューバッグ、吸入、などの医療処置やケアが必要です。これら全てを持ち込んでのフライトの細かい実際をまとめて行きたいと思います。
ストレッチャーが設置されたのは、機内最後方。シート28-30のABC席、合計9席部分が特別仕様になっています。28-30×AB席の6席分に作られたストレッチャーは、思ったよりも高い位置に設置。乗客の誰よりも高い位置にあすかさんの顔があります。眺め良好!カーテンまで付いてます。
ストレッチャーの設置の関係か、29Cと30Cは席はあるけど着座不可席。シートベルトで固定すれば荷物を置くことはできます。
機器は、通常、飛行機に乗るときに荷物を置ける場所。つまり、前の座席の下。着座した人の膝の上。空き座席に乗せてシートベルトで固定。すぐに必要なものでなければ、上の荷物入れ。
それらの場所に機器を安定して収めつつ、モニターの画面が見えるか、それぞれをつなぐコード、呼吸器の回路(ホース類)の距離が十分か、など、工夫が必要でした。
上手に描けず、分かりにくいですが、配置図は以下のような感じです。うーん、頑張ってわかってください笑。
呼吸器の回路や、足元の設置はこんな感じです↓
離陸時の揺れやGは、初めは不安でしたが、特別なシートベルトがしっかり固定してくれていて、安定していました。
離陸の瞬間を映している動画です。
ただただ揺れてる様子が映っているだけですが。動画43秒のところで離陸します。
安定飛行になり、シートベルトサインが消えている間に、吸引、胃ろう注入、気管カニュレのカフエアの調整、など行うことも問題なくできました。普段、サチュレーションが97-98%のあすかさんですが、上空でもほぼいつも通りで安定していました。一時的に95-96%くらいになることがあり(普段の活動時でもそれくらいに下がることはあるけど)安心のために、酸素(呼吸器につないで)を0.5-1ℓ使用した時間もありました。
乗り降りの時は、乗り降り用のストレッチャーも準備されていましたが、乗り換えを繰り返す手間と、あすかさんの使用機材や身体の側弯にも配慮すると、姿勢の工夫も必要なので、いつもお馴染み、人間担架・ヤマニシ(オレンジPT)があすかさんを運びました。そこに人工呼吸器を持って気管切開部を確認する役割の僕(Dr)と、加温加湿器を持ち、回路全体を確認するナース・モリオカの3人が、回路の長さの範囲内でぴったりくっついて移動しました↓
あすかさんの体勢・医療機器の配置についての事前の心配と解決について。普段からケアラボや自宅でのケアに関わっている、オレンジナース・モリオカのインタビューはこちら↓
なんども繰り返しますが、やはり、普段のお出かけの経験が、行けるところもやれることもどんどん増やしていくのだな、と噛みしめました。
準備万端で離陸に向かうスタッフ。この写真は最後のフライト。つまり4回目。準備のポイントもわかってきて、きっちり準備ができて、納得のサムアップ!ドキドキハラハラの4フライトでしたが、4回目は、航空会社スタッフから「手慣れてますね。いつもお出かけしてるんですか?」と尋ねられるほどでした。
今後、医ケアキッズでフライトチャレンジを予定している方、ご質問などいただければ、わかる範囲で、経験の範囲でお答えします。また、分かりにくい点をご指摘いただければ、追加記載したいと思います。よろしくお願いします!
今回のプロジェクト“久米島キッズケアラボ”は、イベントとしては終了していますが、久米島町のふるさと納税を通じた寄付の受付は継続しています。今回の体験を形にして次に繋げていくためにも、ぜひ応援をよろしくお願いします!↓↓