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「支える」「支えらえる」を分けると楽。混ぜると幸せ。

早稲田大学のゼミ
「多様性という衝撃、障害者のリアルに迫る」
に登壇させていただきました。

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いただいたテーマ「ちいさな命と社会」に、サブタイトルとして
「医療的ケア児に支えられる社会とは」を付けました。

やはり、伝えたいことの大きなテーマは
支える、支えられる、という 二分された関係性を溶かしていきたい、ということです。


私たちの日々の仕事は、「支える」ことです。
目の前には「支えられる」人がいます。
患者、利用者、お客さん。そんなふうに呼ばれる人たちです。

車で外来に来る人たちのように、私たちの目の前では「支えられる人」になっていても、他の場所では「支える人」をやっている人たちもたくさんいます。

そう、支えたり、支えられたりを、入れ替わりながら生活を送っているのです。
それがいわゆる「もちつもたれつ」、「社会」ってそうやってできています。

一方で、在宅療養患者さんや、施設入所者、医療的ケア児のように、
個人差はあれど、車で外来に来る人たちと比べると
「支えられる」側にいることが多い人たちがいます。

「支える」を仕事にしている私たちにとって、
目の前で「支えられる」という役割を黙々と果たしてくれる人の存在は、とても助かります。こちらも「支える」に集中していればいいから、余計なことを考えなくていい分、とても楽です。

楽ですが、これは「社会」とはやはり言えません。

私たちは、ちょっと「楽」ではありませんが、
支える、支えられる、が二分されてない、持ちつ持たれつな、
社会、と言える、そんな ケア現場・ケアの文化を作っていきたいです。


そのためにどうしたら良いか・・・

専門職と地域の距離感や出会い方を変えていくこと、まずはそれをやっていきたいと思っています。
仲間たちと、いっぱい話をしながら悩みつつも進んでいこうと思います。

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医療的ケア児と、共に生活をしながら、それが子ども達の成長や発達と、自分たちの成長につながる。
それが、オレンジキッズケアラボ、という場所です。支えると支えられるが交差していて、とても複雑で、とてもモヤモヤします。

最近、そのケアラボを辞めて、小児在宅医療専門の訪問看護ステーションに転職したスタッフがいます。

「もっと、小児看護の技術を磨きたい」と彼女は言いました。

支えると支えられるがごった返す、生活の現場「ケアラボ」。

目の前の支えられる人に、支えるを提供する、シンプルな「医療機関としての訪問看護ステーション」。

医療職、として「自分の」成長を目指すことは、良いことです。もちろん心の底から応援しています。

しかしそこは、「楽」かもしれないけど、主語を「支えられる側」にしてるふりをしながら、「支える側」のスピード感でものごとが進んでいく、医療現場。

個人的なケアのスキルは上がるかもしれませんが、「社会」からは遠ざかる。

その一方で、彼女を見送りながら、「共にいる」ことを全うしようと、モヤモヤし続ける方を選んだ、ケアラボの現場のメンバーを、より誇らしく思います。


トップ画像は、立山で出会った、オリジナルカラー満載のコンビニエンスストア。
全国チェーンのような、カンペキ感はなく、どこか脆く、ツッコミどころも満載。でもそれが、優しさになり、笑いになり、こちらも少しほっとする。
「なんで、あれがないんだ!?」とか「サービスが行き届いていない!」なんて怒りの代わりに、「これがあるって面白いね!」「小さな心配りが沁みるねぇ」なんて会話が産まれる。そんなケア集団を目指したいのです。

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立山サンダーバードのオリジナル感爆発のサンドイッチ
「きのこたけのこチョコサンド」 

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