出会う力と、選ぶ力を信じること。キッズケア、親でない大人の立ち位置とは。
両親とは別の大人が家にやってくる。小児在宅医療。
「お母さんと一緒にならないように」
ついついお母さんの受け取る力や感覚を伝授して欲しくなっちゃうけど、お母さんと同じ思いの人が何人にも増えるよりも、いろんな人がいた方がいい。
あの人くると、いっぱい遊びすぎて本人は楽しそうなんだけど、その後疲れちゃうのよねー、って言われてるAさん
あの人、私以上に心配性で吸引ばっかり気にしちゃって遊びが少なめね、って思われてるBさん
あの人、外行こうとか水遊びしよう、とか強引で、体調にも影響あるか心配だから、あの人はあまり来て欲しくないわ、って嫌がられてるCさん。
いろんな大人が世の中にはいるわけですよ。
子どもがたくさん遊びたがってるのかも?って気づいたママはAさんに電話したくなるし。体調不安定で不安な時はBさんと話したくなるかもしれないし。子どもがママを振り切って遊びたい気持ちの時はCさんと繋いだ手を離さないだろうし。
子どもとママが、困った時や嬉しい時に、手を伸ばしたくなる選択肢がたくさんあること。
それを、選べる人だ、と信じること。
だから、医療や看護の理論や知識だけではなく
人と人として繋がる雰囲気づくりだったり
自分の中にこみ上げる感情を見つけるトレーニングだったり(感情フィードバック)
それを言葉にする時間だったりが
生活のケアではとても、大切なのです。
ぜひ、軽井沢キッズケアラボでは定番だった1日のフィードバック。
「今日、あなたが一番心が動いた瞬間はいつですか?その感情はなんですか?」
を、やってみるのもいいですよ。
いろんな大人がいるわけですよ。そして、いろんな大人が、君のこと大好きなんだよ。って伝えよう。
選べる人だ、と信じること。について
病院では、弱者たる患者は、選ぶ力を失っている、のが前提なので
全員がガイドラインに則った一律のケアを、狂いなく提供することを求められるのです。
(看護学生、とかが、絶妙にその隙間でケアのバランスを整えてたりもするわけです)