フレー、フレー、夢へと!
今年も、ケアラボの卒園式が行われました。
ケアラボ卒園式名物の、しっかりメッセージがこもった長い卒園証書、卒園児オリジナルソング。
今年の卒園生は1名。
じっくりたっぷり“おめでとう”と“ありがとう”が積もっていく素晴らしい時間でした。
キッズのママから、これまでを振り返った言葉をもらい
僕たちはたくさん、ハッとしました。
僕たちはある時間の一部のお預かりをしているのではなく
長い人生のとても重要な時間の一部を一緒に歩んでいる、進んでいるのだ、と。
オレンジキッズケアラボ、通称ケアラボ、は医療的ケア児の居場所。0歳から、大人までいつだって使える。家と病院にしか居場所がなかった子どもたちに、地域や社会につながる一歩目の、第3の居場所として利用されています。ケアラボに来ることで、つながることで、病院ではこれ以上成長しない、と言われた子たちが、どんどん成長して行く。友だちが増え、山へも海へも遊びに行く。安心と自信を持った子どもとその家族は、二歩目、三歩目。地域の保育園へ、学校へ。
病気や処置や親や医療者が主語になってしまうことが多い子どもたち。ちゃんと自分に主語を戻した時、ケアするされるの関係を超えて行く。
小学校に上がっても、放課後や夏休みなどに来れる場所。その小学校に上がる前に、大切な成長の、子育ての大きな一区切りとして、卒園式、を行っています。
ケアラボのスタッフは一時の預かりをしているのではなく、
人生の一部を一緒に歩んでいるんです。
ちょっとの違いに思えるかもしれないけど、大きすぎる違いです。
ケアラボのメンバーが、彼にかける言葉や目線は、当たり前のように過去も今も未来も見つめてます。
ママからの感動的な言葉の抜粋です。
ケアラボとの出会いで、不安と心細さは減って行き、私たち家族の生活は色づきました。
思い出はたくさんありますが、その中で印象に残っていることは
初めて預けた日
初めて公園で遊んだ日
初めてプールに入った日
初めて海に入って大泣きした日
初めて雪遊びをした日
初めて軽井沢に旅行した日
このどれもが、
私にはできないことだと思っていました。
ケアラボの方々と
オレンジの先生方のドクターゴーのおかげで、
私たち家族は様々なことを体験することができました。
この、大きな、大きな一歩を一緒に歩んでくださることにより、
家族だけでも二歩目、三歩目と歩むことができるようになりました。
ケアラボの皆さんは、
いつも笑顔で
いつも全力で、
子どもと向き合ってくれました。
僕らも、初めてのこと、新しいこと、いっぱい一緒に一歩目を踏み出せました。
彼は地元の保育園にも通っていたので、2回目の卒園式。
2ヶ所に友達や先生、仲間がたっくさんいるのだ。
病気や障害は、繋がりを減らす原因になったり、避ける理由になったりする。
でも彼は、病気や障害、なんて呼ばれるものをきっかけに
繋がりを増やし、沢山の人に繋がりを与えている。
すごいなぁ、ありがとう!
パパからも翌日、メッセージが届きました。
昨日は素晴らしい式をありがとうございました。
本当に感謝しています。息子は、この世に生を受けた日から、ずっと病院に入院したまんまで、日々、生きるか死ぬかと言われ、検査と手術を繰り返す日が続きました。
福井の病院を転々として、大阪の病院にも入院しました。
ずっと妻と息子と離れ離れで、独りぼっちの孤独な期間を終え、ようやく我が家に帰れる事になりました。
まだ今でも入院している、お友達も居る中で、家に帰って来れると云うのは、とても素晴らしい事です。
しかし、家に帰って来たら、これまで病院の医師や看護師さんがして下さった医療的ケアは自分達で行う事になり、
それはそれで、私達夫婦の日常の生活に影を落としてしまうのでは?と危惧していました。
そんな中、妻がケアラボの存在を知り連絡をして、戸泉さんが快く受け入れて下さいました。
ケアラボが無ければ妻は仕事を辞め家に引きこもって、息子の世話をするだけの日々を過ごしていたでしょう。とても、悲しい事ですが…
私達は、奇跡的な出会いでケアラボさんと、オレンジさんと繋がり、公園に行き、海に行き、軽井沢に行き、卒業式を迎える事が出来ました。
改めて沢山の人に支えられて、今があるのだと思いました。
スタッフの方々にも感謝しかありません。
決して楽ではない仕事なのに、皆さん常に笑顔で受け入れて下さり、沢山の挑戦をして頂き、息子は眼を見張る成長を遂げたと思います。ありがとうございます。
最後に、これからも増えるであろう医療的ケア児と、その家族にとって光になる様な存在であり続けて下さい。
きっと必要とする家族は無くならないでしょう。
ケアラボがある限り、救われる家族は増え続けます。
我が家の生活が色づいた様に、沢山の家族に光を灯してくださる様に願って止みません。
今後の活動の発展を祈願しております。
看護?介護?お手伝い?支える?
僕らがやってるのは、一緒に歩くこと。そして応援すること。なのに応援されたりもすること。
ケアラボ卒園式では、保育士でもありミュージシャンでもあるスタッフの作詞作曲でその子に作ったオリジナルソングをみんなで歌います。
おめでとう、とありがとうがたくさん行き交う、素敵な時間です。
大きく揺れるハンモック 大声で笑ってた
よく食べ よく泣き よく遊び 腕の中眠ってた
月日は流れ少しずつ 大きくなって行った
いろんなことがあったけど この日を迎えます
玄関のドアが開いて お母さんの声が
笑顔 笑顔 僕は何もかもわかっているよ
さあ 今 飛び立て
さようなら ありがとう
さあ 今 飛び立て
まだ見ぬ 世界の果て!
君を 忘れない
ありがとう さようなら
応援してるよ
いつでも 君の味方
フレー フレー 夢へと
フレー フレー 夢へと
「夢へと」作詞:柳沢 耕平
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