ケアする、ケアされる、の関係を超えて
オレンジキッズケアラボでは、子ども一人ひとりにパートナーがつきます。「担当」でも「プライマリ」でもなく「Lover」と呼んでいます。
3ヶ月以上の入院を乗り越えて、昨日、久しぶりにケアラボに来てくれたキッズ。Loverの谷口、3ヶ月の遠距離ケア(物理的、社会的に遠方でしたが、入院中も関わりを継続しました)を経て、帰って来てくれた彼女と、お話が尽きないようです。
病院では「患者」と呼ばれ「ケアを受ける」という役割が全てになりますが、地域に帰ってくれば、それ以外の役割がたくさんあります。
ママが仕事に行けるようにケアラボに通って応援したり、
笑顔とアラームで、大人をドキドキさせたりほっこりさせたり、
家族のまとめ役だったり。
地域で生きていく、ってことを支えていきたいと思います。
オレンジキッズケアラボ、通称ケアラボ、は医療的ケア児の居場所。0歳から、大人までいつだって使える。家と病院にしか居場所がなかった子どもたちに、地域や社会につながる一歩目の、第3の居場所として利用されています。親や医療者に守られる立場だけでなく、友達や居場所を手に入れた子どもたちは、守られるだけの時には発揮できなかった、もともと持っている強さや優しさを発揮し始めます。
弱いところが目立ってしまい、守ってあげたくなるくらい可愛いキッズたちですが、
強いところにしっかり向き合って、こちらを守ってもらいたい、そんな気持ちになってもいいんだと、思うんです。
ケアラボの卒園遠足にて。
キッズたちの笑顔と視線をゲットするために必死の大人たち