なぜ、山に登るのか。
登山キッズケアラボ
いま、明日の3003m雄山を目指すため、2045mの室堂山荘にチェックインしたところです。明日は晴れてくれそうですが、今日は視界が真っ白。でも、この「なぜ、山に登るのか。」という問いに、登る前に答えておきたい。
登山キッズケアラボは今もクラファン実施中、プロジェクト詳細はそちらのページをご覧ください。
医ケアキッズと山に登る・・・
子ども二人とその家族が初めての登山、それだけっちゃそれだけ。
そこにケアスタッフが10人、一緒に行きたいと手を挙げて、
酸素業者さん2人が、酸素を持って一緒に登る。
山岳会のベテラン3人も加わって、
クラウドファンディングには60人以上の応援者から58万円が集まっている。
発信や運営に関わるメンバー、SNS見て応援してくれている人たちも合わせたら、びっくりするくらいたくさんの人が、繋がっていて、実現する、登山。
子ども二人とその家族が登山に挑戦、それだけなのに。
おおげさっちゃおおげさ。
だけど、
この子たちの初めての経験、つまりゼロイチ体験を
応援したくて、間近で見たくて、一緒に困ったり笑ったりしたくって、
すごいエネルギーに満ちている。
挑戦してるのは、2家族だけの話じゃない、びっくりするくらいたくさんの挑戦が渦巻いている。
しかも、歯を食いしばって睨みを効かせるような挑戦ではなく、
みんなニコニコ、ワクワクして、ドキドキしてる。
無事登れたかどうかよりも、このエネルギーにこそ価値がある。
変な話、
明日の室堂から雄山の登山道には
酸素ボンベを担いだ医療者のパーティが、楽しげに、子どもたちとの登山を楽しんでいる。
もし、同じ登山道で、具合が悪くなった人がいたって安心してもらっていい。
ちょっと話の展開は強引に感じるかもしれないけど
こういうことだと思う。
医ケアキッズ、つまり医療的ケア児が
街に出て、旅に出て、山に登る。
学校に行き、社会に出て、世界に羽ばたく。
地域や世界が、未来が、
楽しく、優しく繋がっていく。
医療的ケア児、と僕が関わり続けたいと強く思っているのは、
彼女らが弱者で、両親も困っている人たちで、ケアを受ける立場で、
僕が医者で、僕らが医療チームで、ケアしてあげる立場、だから。では、全くなくて、
これだけの未来を創るエネルギーを持っている彼女たちと一緒にいられることが、ワクワクしてたまらない。
未来を創る現場を砂被り席で見ていたい、そんな気持ちなんです。
「室堂に到着!こちら,立山の絶景!!・・・のはず! 笑」
今回のプロジェクトリーダー、野崎は大の登山好き。
子どものために、と子どもだましな企画をするのではなく、
大人が本気で自分の好きを発揮するのだ。
在宅酸素や呼吸器のフクダライフテックからは普段から
福井のキッズのサポートをしてくれている2人が参加。
酸素が必要になるかもしれないキッズが3003mのところに向かうんですが、
酸素ってそこまで届きますかねー?なんて軽く尋ねたら、来てくれました。
支えと繋がりが連鎖していく、とても嬉しいサポーターです。