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#10 J1で戦えるチームへさらなる成長を

悔しかったですね。えのきどいちろうさんは新潟日報のコラム「新潟レッツゴー!」で、負けたショックで「寝込んだ」と書いておられました。私と同じく、似たような感じだった方も少なくなかったのではないでしょうか。この悔しさを忘れることなく、さらに成長し続けて、J2優勝、そしてJ1で戦えるチームになるという目標を達成しましょう。

アルビレックス新潟は7月3日、敵地で磐田と対戦し2―3で敗れました。J2はこれで前半を終え、アルビは4位で折り返すことになりました。首位に立った磐田との勝ち点差は6、昇格圏の2位・京都との勝ち点の差は3です。まだまだ悲観することなどありません。まずは11日のホーム栃木戦に勝って、後半戦のいいスタートを切りましょう。

それにしても磐田戦は、前半で3失点という思いもよらぬ展開となってしまいました。試合開始早々の6分に先手を取られたのが痛かったですね。この失点場面はオフサイドに見えました。このゴールが認められていなければ、試合は全く違うものになっていたかもしれません。でも結果が覆ることはありません。切り替えて前を向くしかありません。

前半に3失点したとはいえ、そこまで7試合連続無失点だった磐田から2得点できたことは評価できるでしょう。新潟日報には「しかし後半は、持ち味を発揮。一丸となって前に向かう力強さ、攻撃力を見せた。敵陣内でボールを動かし、2ゴールを奪った。アルベルト監督は『後半見せたメンタリティーを表現すれば、どんな相手にも勝てる』と評価する」とありました。磐田相手にボール支配率は67%でした。DAZN観戦でしたが、後半は同点、そしてひょっとしたらとワクワクしました。

中でも最も大きく、うれしかったのは福田選手の復帰ですね。8か月ぶりの復帰戦とは思えないほど攻守で存在感を示し、「前に向かう力強さ、攻撃力」の原動力となっていました。大中祐二さんのニイガタフットボールプレスで成岡翔さんが「どんどんボールを受けてはスパンと縦パスを入れていました」とおっしゃっていました。次々と「スパン」と入る縦パスにはしびれました。ロメロ・フランク選手も、けがから復帰3戦目で完全復調のパフォーマンスでした。チーム内の競争もさらに激しくなることでしょう。楽しみですね。

チームは開幕から5連勝を飾り、13試合負けなしでした。ただ14節の町田戦で初めての黒星がつくと14節の京都戦で連敗してしまいました。そこから連勝がありません。11日のホーム栃木戦に続き、17日の敵地での京都戦を終えるとリーグは五輪のため約3週間中断されます。前半戦では栃木には引き分け、そして現在2位の京都には0―1で惜敗しました。リベンジして2連勝して中断期間に入りたいですね。

    ◇      ◇

ここからは簡単に前半戦を振り返ってみます。アルビは12勝5分け4敗でした。このうちホームは6勝2分け2敗、アウェーは6勝3分け2敗です。得点は40点で22チーム中の最多、失点は19で少ない方から3位タイです。

得点  ①新潟40 ②琉球36 ③磐田35 ④甲府35  ⑤京都、町田32

失点  ①京都15 ②山形17 ③新潟、琉球、千葉19 ⑥甲府、町田20

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もうし詳しく見てみましょう。失点19のうち、ホーム(10試合)では計4失点だったのに対し、アウェー(11試合)では15失点しています。ホームでは無失点試合が6試合あり、複数失点した試合はありません。平均失点は0.4です。一方でアウェーでの平均失点は1.36。11試合中、無失点試合は3試合しかなく、6試合で複数失点しています。

得点ではどうでしょうか。意外なことに、平均得点はホームの1.6に対してアウェーが2・18と上回っています。アウェーでは敗れた町田戦以外の10試合が複数得点しています。ところがホームでは無得点試合が4あり、複数得点したのは4試合しかなかったのです。

ホームの無得点試合は、13節の松本戦(0―0)が初めてで、15節・京都戦、18節の岡山戦、そして20節の水戸戦でした。ずっと首位を走っていたことで研究され、さらには新潟のホームでは勝ち点1でも十分といわんばかりに、がっちりと守られることが多かったからともいえるかもしれません、

0―0で終わった6月26日のホーム水戸戦は放ったシュートの数が少ないなと感じたのですが、公式記録では7本でした。アルビが打った1試合当たりのシュート数の平均は、ホームは9・4本、アウェーで8・54本ですので、最近は少し少なくなっている感じでしょうか。今季、二桁以上シュートを放ったのは7試合ですが、5勝1分け1敗と勝率は高くなっています。ミドルも含め、もう少し積極的にシュートを打ってもいいかもしれません。

今シーズンは4チームがJ3に自動降格となるため、後半戦からは残留争いがし烈になっていきます。このため下位のチームは、上位チームとの戦いでは「負けない」ことを重視し、守りを固めて来ることも予想されます。

しかし勝っても負けても、そこから学び成長し続けているチームのことです。さらに連係を高め、試合を支配し、多くの決定機をつくり、そしてたくさんのゴールを決めてくれることでしょう。

先ずは後半戦のスタートをホームで楽しみ、きっちりと勝って、みんなでプラネタスワンをやりましょう!

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