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#23 一つ一つ上を目指して

状況はさらに厳しくなってしまいました。それでも、最後は昇格ラインに届くと信じて、一つ一つ上を目指して戦っていくしかありません。11月3日のホームでの首位・磐田戦をいいムードで迎えるためにも、岡山戦を勝利で飾りましょう。

J2アルビレックス新潟は第36節の31日、敵地で岡山と対戦します。30日に1位の磐田と2位の京都がともに勝ったため、アルビが勝利しても昇格圏との勝ち点差は縮まりません。逆に勝てなければ、順位が5位から6位に下がる恐れもあります。

アルビは前節、ホームで秋田に1―2で敗れ今月は●〇△●と1勝1分け2敗となってしまいました。岡山は失点29と京都と並んでリーグ最少タイです。アルビは、ここ3試合のシュートが8、5、7本と少なくなっています。積極的にゴールを狙って堅守を崩し、10月の最後は白星を掴んでほしいですね。

最近のアルビの試合を見ていて、「勝たなければいけない」という気持ちが先に立ちすぎて、プレーが慎重になり過ぎたり、躍動感を欠いたりしているような感じを受けています。長崎戦ではリードした上に数的優位になったことで慎重になりすぎ、秋田戦ではほんの一瞬の判断の遅れ迷いのせいでしょうか、シュートが相手にブロックされるケースが何回かありました。

そんな感じを抱いていたら、モバアルZの【モバゼコ】秋田戦の試合後選手コメントで、矢村健選手が次のように語っていました。

「勝つことが上に向かって行くための絶対条件だが、それに執着し過ぎて固くなってしまうのも違う。サッカーの原点である楽しむことが大事。今シーズンの最初の頃は、ボールを保持しつつサッカーを楽しむことの延長に試合があった記憶。常に勝たなければならないというプレッシャーはあるが、サッカーを楽しむ原点の気持ちを忘れてはいけない。楽しむことによっていい意味でリラックスができ、いいサッカーができると思っている」。

全く同感です。岡山戦では「サッカーを楽しむ原点を忘れず」に、いいサッカーをしてほしいと願っています。そうすれば、結果は自然とついてくるはずです。

この秋田戦後の【モバゼコ】では、田上大地選手のコメントがとても心に響きました。少し長くなりますが、引用させていただきます。

「最近、場内一周をしている時に思っていることがある。初めてビッグスワンに来たという人がいるだろうし、友人に誘われて久しぶりに来た人もいると思う。そういう方々にも、記憶に残るプレーや、また来たいと思ってもらえるようなゲームを絶対にしなければならないと」。

「試合後であっても、場内一周のときには目線を上げて手を振る。負けてしまった試合だとしても、選手が下を向いてうな垂れて歩くのと、感謝を込めて手を振るのでは、絶対に違うと思う。そういう姿を見ている人も絶対にいるし、試合で結果が残せなくともそういう振る舞いは大切にしたいと思っている」。

矢村選手や田上選手だけでなく、アルビの選手はホント素晴らしくリスペクトできる選手ばかりです。秋田戦後、一部でスタジアムの雰囲気が悪くなったと聞きました。暴言や誹謗中傷については「#20 道が開ける事を信じて」で書いたので繰り返しませんが、選手へのリスペクトの気持ちは忘れないでほしいと願っています。

ともあれ、31日の岡山戦を含め、今季は残り7試合です。えのきどいちろうさんは27日の新潟日報のコラム「新潟レッツゴー!」を次のように締めくくっておられました。

「さて、ここから残り7節の主題だ。もちろん可能性がゼロでない以上、J1昇格を目指して戦う。勝負事は何があるかわからない。勝利を積み重ねるのみ。ただ、もう一つ目指してほしいものがあるのだ。もう一度、あの有機的なサッカーを見せてほしい。僕はアルベルト監督の美しいサッカーにほれ込んだ。たぶん多くのファン、サポーターもそれを望んでいるだろう。あのサッカーをやり切ってほしい」。

「あのサッカー」を見たいですね。期待しています。

    ◇        ◇

同じく31日は、WEリーグのアルビレックス新潟レディースは敵地で日テレ東京Vと対戦します。相手は東京五輪の代表メンバー6人を擁する強敵ですが、臆することなく戦い男女そろって敵地で勝利し、新潟に戻ってきてほしいですね。

日テレ東京Vは、リーグ戦では現在、新潟Lより1試合多い6試合を消化し3勝1分け2敗の勝ち点10で4位につけています。前節はホームでEL埼玉と対戦し、五輪代表メンバーだったMF北村菜々美選手の2得点などで4―1と快勝しています。

日テレ東京Vとは、新潟Lは5月30日のプレシーズンマッチで対戦し0―4で敗れています。その際は北村選手に2ゴールを決められています。北村選手をはじめ能力の高い選手がそろいますが、一丸となって戦い2勝目を挙げてくれることを期待しています。。

うれしいニュースもありました。アルビレックス新潟レディースU―18に所属する白沢百合恵選手と田中聖愛選手が、トップチーム登録されました。「育成組織TOP可選手」として、クラブの育成組織に所属しながらWEリーグ公式戦に出場できるというのです。

MFの白沢選手は新潟市出身で17歳の高校2年生です。FWの田中聖愛選手は15歳で、こちら高校1年生で、J2新潟の田中達也選手の娘さんですね。2選手とも年代別の日本女子代表に選ばれてきました。試合に出る事があるのでしょうか。楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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