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#18 待ってました新潟L初勝利

WEリーグ初勝利おめでとうございました。ホームで初白星を掴み取るという強い思いがひしひしと伝わってくるナイスゲームでした。最後まで諦めずにプレーする姿、そして試合後の弾けるような笑顔から元気をもらいました。ありがとう。目標の「トップ3」へ、ここから白星を一つ一つ積み上げていきましょう。

アルビレックス新潟レディースは、WEリーグ第3節の9月26日、デンカビッグスワンで、ちふれASエルフェン埼玉と対戦し2―1で勝利しました。後半ロスタイムの決勝点で激闘を制した前日のJ2アルビレックス新潟に続き、こちらも後半40分に勝ち越し点が入るという劇的な展開でした。

村松大介監督は、「90分通して苦しい時間もありましたが、選手たちが最後まで諦めずに頑張ってくれたことは評価したいですし、この結果は次節に向けていい刺激になったと思います。来週の1週間は良い気持ちで過ごせると思うので、次節に向けてまた準備をしていきたいです」とコメントしていました(新潟L公式ホームページ)。

「来週の1週間は良い気持ちで過ごせる」のはサポーターも一緒ですね。特に今回は、男女のホーム連勝で喜びも倍です。私は2試合とも仕事で行けなかったのですが、「この街にサッカーのある幸せ」を、満喫することができました。

さて試合ですが、先制ゴールを決めたのはFW道上彩花選手でした。後半19分、GKからパスを受けた相手DFに鋭いプレスをかけてボールを奪うと、GKを冷静にかわしてゴールに流し込みました。これで2試合連続の得点です。

道上選手は試合後、「前半は全体的に受け身になっていて、相手のプレーに合わせていたので、ハーフタイムの時に前から当たれるところは当たっていこうと話していた。なので、得点シーンの時は相手DFに迷いなくプレスをかけられたし、GKの位置も落ち着いて見て流し込むことができた」とコメントしています。まさに攻守にわたって頼れる存在ですね。新潟に来てくれてありがとう。ゴール量産、期待しています。

その12分後に同点に追いつかれてしまいましたが、後半40分に歓喜の瞬間が訪れます。左サイドバックのDF北川ひかる選手がアーリー気味に上げたゴール前へと斜めに入っていくクロスに、ニアサイドで道上選手がつぶれ役となると、MF滝川結女選手が「153センチの体を目いっぱい伸ばして」(新潟日報)頭で押し込みました。

滝川選手はこのシーンを「道上選手もゴール前にいたが、ボールが流れるかもしれないと思って自分も飛び込んだ。飛び込んだ瞬間は何も考えずにただボールに向かって走っていったが、普段からあのようなクロスの場面は練習していたのでそれがうまく決まってよかった」と振り返っています。ゴール後、ともにピッチに倒れていた2人が、ゴロリとうつ伏せになって互いの顔を見合い、両手を力強く地面と平行に突き上げていた姿が印象的でした。

この試合の「本日のヒロイン」は北川選手でした。開幕戦のゴール、前節に続いて2試合連続のアシストです。この日も、左サイドを積極的に駆け上がって何度も好機を演出していました。文句なしでしょう。北川選手はツイッターで「ようやく勝ち点3を掴むことができました。応援ありがとうございました!!これからもチームに貢献できるように頑張ります」とつぶやいていました。次も期待しています。

次節は10月2日、敵地でサンフレッチェ広島レジーナと戦います。相手は1勝2敗の勝ち点3で、順位は一つ下の7位です。次こそは無失点に抑え、連勝を飾ってほしいですね。

選手たちはツイッターで「やっと勝てました。 積み上げ!継続!気持ち! 連勝目指して来週も頑張ります」(DF三浦紗津紀選手)、「たくさんの応援ありがとうございました!WEリーグ初勝利。ここから積み上げていけるように、 観てくださる方がワクワクするようなサッカーができるよう取り組んでいきます」(FW石淵萌実選手)なとと、感謝や決意を語っていました。

「パスミスの多さや守備の連係など課題はある」(新潟日報)のは事実です。「それでも『苦しくても勝てたのは次につながる』と道上。チームは汗を惜しまない戦いで少しずつ成長している」(同)のも間違いないでしょう。

選手に新型ウイルスの陽性者が出た影響で活動を約2週間休止し、9月5日に全体練習が再開できてからようやく1か月近くになります。初勝利で得た自信を胸に、連係をさらに磨き上げて、上昇気流に乗ってくれると信じています。

    ◇      ◇

一方で、EL埼玉合戦で残念だったのは、観客数が1,004人と第3節で行われた5試合の中で一番少なかったことです。開幕戦は1,423人でしたから、平均で1,213人になります。

滝川結女選手は「正直同点になった時は焦ったが、会場の皆さんの手拍子が力になりました」とコメントしていました。ホーム戦には、もっと多くの人が応援に訪れてくれるといいなと思っています。

      □第3節の結果と入場者数□

N相模原 0―0 AC長野(ギオンス) 1,900人

東京NB 2―0 S広島R(味フィ西) 1,720人

I神戸  2―0 千葉L (堺S1)  1,387人

マイ仙台 0―0  大宮V (ユアスタ) 1,103人

新潟L  2―1 EL埼玉(デンカ)  1,004人

ビッグスワンでは前日にJ2アルビレックス新潟の試合がありました。J2アルビのサポーターの方で2試合とも行かれた方も少なくないと思います。でも、レディースの応援に行きたいけれど、土日のうち1日はゆっくり休んで仕事の疲れを取ったり、用事を済ませたりしたいという方も多かったのではないでしょうか。

今後のホームでの日程を見ると

6節・10月17(日)  マイ仙台(デンカ) 男子は前日にA長崎

8節・11月6(土)  千葉L(新潟市陸)  男子は翌日にA松本

11節・12月4(土) 浦和 (新潟市陸)  男子は翌日にH町田

残り3試合はいずれもJ2新潟の前日か翌日開催で、6節と8節の2試合はJ2新潟が敵地での戦いですから、集客増も期待できるかもしれません。一方で12月4日の試合は、翌日にJ2新潟の今季最終戦を控えています。WEリーグの前半戦の最終戦とはいえ、12月初旬の、屋根のない新潟市陸上競技場では、天候によっては多数の来場は見込めないでしょう。

WEリーグの後半戦は約3カ月の中断を挟んで来春に始まり、最終節は来年5月21日か22日ということです。J2新潟のファン、サポーターで女子サッカーには興味がないという人でも、一度でも見に行ってその魅力に触れていただけたらと思います。

地域としても、もっと盛り上げたいですね。新潟には「アルビレックス」というチームが多くあります。いずれも地域に根差し、スポーツを通じて新潟を元気にしたいと活動するチーム同士です。それぞれのチーム、クラブがもう少し連携して他チームの情報発信をしてもいいのではないでしょうか。

難しいかもしれませんが、それぞれのサポーター、ファン、ブースターが他競技の試合を見る際の割引制度とか、サッカー男女、バスケ男女、野球の5試合を巡る特典付きのスタンプカードとかができれば、それぞれの競技の面白さ、楽しさを知るきっかけづくりになり、集客増につながるかもしれません。

10月2日にはバスケB1リーグの新潟アルビレックスBBがアオーレ長岡で開幕戦を迎え、女子Wリーグの新潟アルビレックスBBラビッツの開幕戦は10月16日、阿賀野市ささかみ体育館が会場です。これもまた楽しみです。

B1アルビの会場のアオーレ長岡は長岡駅と隣接していて、新潟からは新幹線を使うと便利です。B1の試合や、J2やWEリーグのある日には長岡―新潟間の新幹線の往復割引があったらなあと思ったりもします。

個人的には、子供のころは色んなスポーツを経験してほしいと思っています。「アルビレックス」が連携して、気軽に多くの競技を見に行けて、指導が受けられる環境ができて、いくつになってもスポーツをしたり応援したりして楽しめる。スポーツ通して新潟県がもっともっと輝いてくれるといいですね。

最後は少しまとまりが悪くなってしまいました。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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