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ホーキング青山について

ホーキング青山が亡くなっていた。

俺がホーキング青山を知ったのは、ビートたけしのTV番組に出演されたときだった。学生の頃だったと思う。それからTV、書籍、動画などを通して、彼が芸人なので笑わされることは多々あり、落語や漫談も面白かった。トークも引き込まれた。俺は好きだった。

それと同時に「障害者×お笑い」「障害×性」など、明らかにタブーとされてきた分野に、ガシガシとツッコミされてきた。ときどき共感することもあったり、自分の常識をガシャーンと叩きわられることもあった。

時代はダイバーシティやインクルーシブなどのカタカナ語が声高に語られるようになってきた。声高に叫ばなければ、闘わなければ得られないこともあるのは百も承知だが、『笑い』に変えられる人物のほうが、俺はかっこいいと思っている。だからこそ、いよいよ、ホーキング青山の出番だった。やっと時代が彼に追いついてきたはずだったのだ。

今回、ホーキング青山が亡くなったことをニュースで知り、「悲しい」と感じたが、勝手ながら「悔しい」とも感じた。いや、「くそったれ!」と思った方が強いかもしれない。50歳、あまりに早い別れと感じている。

落語が好きという部分で、勝手に共通する部分があると思い込んでいた。実際に演者として芸人として働く彼に尊敬していた。田んぼ・畑・海などで働く人が1番えらいと考えているが、人の前に立つ仕事もすごいからだ。

ホーキング青山が切り拓いた道のあとを続く芸人も出てくるだろう。おれは常識を疑い、心理・福祉の現場で、「タブーなんかクソくらえ」というマインドを持って働きたいと思う。

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