「すべての人が楽しめるように」って難しいけどやっぱり嬉しい
10年ぶりに、某アイドルグループのコンサートに行きました。
歴史の長いそのグループは、私が小学生の頃から存在していて、昔からの憧れでした。それはもう周りの友だちもみんな大好きで。
私の家族も好きだったので、学生時代はたまにコンサートに連れていってもらったこともありました。
メンバーの卒業と加入を繰り返し、変化しながらもそこにあり続けるそのグループ。その間、私の生活にも多くの変化がありました。
学生から社会人になり、難病をもち、体が少し不自由になった私。学生の頃は立って跳ねて元気にペンライトを振っていたけれど、今はそれが難しい体になりました。もうあの頃のようには楽しめない。
そのグループの事務所のコンサートには、「ファミリー席」という、着席で鑑賞できる席種がありました。体が不自由な方や、お子さん連れ、ご高齢の方、「立ち見だといつも埋もれちゃうんだよな」「座って観る方が好きなんだよな」という方など、どのような方にも優しい席です。(案内は会場にもよると思いますが、車椅子スペースはまた別のようです)
「これを活用したら、今の私でも観に行けるじゃん!また行きたい!」と思っていたところで、ちょうどよく、私が住む街にツアーで来てくれることになりました。
そしていざ、初めてのファミリー席でのライブ鑑賞。「あの頃」と全く同じ楽しみ方ではないけれど、体の状態が変わっても、それに合わせて快適に楽しめるようにサービスを提供してもらえるのはとても有難いことだなと実感しました。
このグループが所属する事務所のコンサートイベント以外にも、このような着席指定席で楽しめるイベントが少しずつ増えてきているなと感じていて、そういうのはやっぱり嬉しいし、「いつもありがとう、もっと応援するね」という気持ちになります。
「すべての人が楽しめるように」というのはなかなか難しいことだとは思いますが、どのような状態になっても、好きなことをその人なりに楽しみ続けられるような世の中になっていったらいいな~と思うオタクでした。