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松橋萌の欧州散歩伝2024其の35


疲れのピークで肌荒れがMAX。話し合いをよくする。昼になる。チョコレートはいつもはいらない。昼間にしかブログが書けない。昨日のブログに書き忘れたある人との緊張感は、忘れてもいいことなのか、忘れない方がいいのか、迷う。

Hiroyuki Masuyama先生のBBQに行く。ワインを持って。展示のオープニングで音楽のなる裏で、準備は始まっている。包丁で野菜を切っている人に話しかける。一度は展示を見たが、あまりすることがなかったので野菜を切る手伝いなどをしようかと思う。Masuyamaさんへの挨拶はそこそこにしておいた。仲良くなる人は、自分なりであることをよくわかっている。野菜を切っている人とは“えぐちくん”という共通の知人がいることがわかった。東京の美大を卒業した人だ。散歩じゃなくて、絵だ。そう思っちゃう人なんだ…その人のInstagramのおすすめ欄は犬で埋められていた。モッチーという犬を見て追いかけて逃げられていた。犬はさりげないから。日本には良い思い出がないですか?捨ててきました。さよなら、友達…さよなら、えぐちくん…。

名前を聞く時に、発音や漢字を聞くと忘れづらくなる。アーティストになりたいという答えが良かった。しかし、どちらも英語が苦手なのでそんなに話せなかった。South Korea

人が増えて来る。少しの間、誰とも話せなくなる。ピアノを弾いている人と会話する。あまり私に興味がないな、と思う。テーブルの食べ物を取り始める。テーブルとテーブルの間は狭くて、“sorry”と言われる。サングラスをかけた若い女の子。日本人かはわからないけど、日本語を話している。その子の友達もいる。私は彼女たちと会話を楽しむことに決めた。

二人は働いている。デュッセルドルフの若い人は初デートも散歩らしい。お金をかけない。よく友達と散歩するらしい。未来を考えないのは私とサングラスの子で、未来は不安だった。

二人の好きなアートは、重たい色とはっきりした色で、でも描く絵はカラフルではなく、入り組んだ、ある種の導かれによって描くタイプだった。途中、トイレでいなくなったり。先に帰った子とはその時に長く話していた。古着屋。壁にポスターを貼る。黄色。青のソファ。600€なら買える値段だという。

千葉県の出身は多い。私の町を知っている人も。

英語を話す時、機械があっつくなるようにほーだと言いながら話すアーティスト。そしてオペラの歌手を紹介してくれる。そして、戻る?と聞かれた。

戻ると、寒そうにしていた。トイレへ行く、と言ってその子は行けなかった、といって暫くして戻ってきてまた寒そうだった。心があったかいのね、とユキさんに言われていた。みんなの手を握って、私もいつも手が冷えていた。

バスへ向かう時、近所の話とか家の話とかをした。え?大丈夫?と言われた。

コンプレックス。大学の先生に言われたこととか、どんな作品を作っているのか話した。

電車が止まってしまった。最初はチケットの確認かと思った。それにすらウキウキした。私のチケットはちゃんと使えるのかな?って。

でもそうじゃなくて、この電車はこの駅で終わりだということで、皆が文句を言うのであともう一駅だけ電車は動いた。“日本人だ”と、彼女は言った。彼女はドイツ語が話せるけれど、日本人に安心する、と言っていた。眼鏡をかけたひょろ長い男性は、さっきいましたよね?と言っていた。そうかも。あまり多くの人とは話せたとは思っていなかった。男性は電車を降りると、僕は線路を歩いて行こうかと思います。と言った。止まっていてもしょうがない、と。彼女は彼がいなくなった暗闇に向かってそれを心配した。あの人轢かれちゃうよ?って。

自転車で帰ろうとなった。スクーターに乗った。楽しそうにしてると言われた。スクーターに乗るのは初めてだった。物凄いスピードが出る。姿勢を良くしてみる。ブレーキがきくのが遅い。泥に捕まって転倒したが、安心の設計になっているのか、無傷だった。“腕、痛くならない?”凸凹のレンガのところが痛かった。信号無視すると罰金だと教わった。公園を突っ切って行った。下手くそな姿勢で。横断歩道でおじいさんに文句を言われた。よく言われてる。彼女のスクーターの光と私の光だけ見える暗さ。音楽がかかっているところで彼女は怖がっていた。アパートの前にスクーターを置いて放置する。(そういうレンタル)

帰るのには一時間くらいかかっている。

しかし、これはストレスの発散になった。翌朝は肌が治った。


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