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こんなにエッチだったっけ「その着せ替え人形は恋をする」|作:福田晋一

漫画をゲオかどこかで借りて読んだことがあって、なんとなく面白かったなーという記憶があったので、アニメも観てみた。

エッチすぎる。こんなエッチだったっけ……?と思う。五条くんは誠実な高校生で、喜多川さんはオタクで優しいギャルで、この二人がタッグを組んでコスプレ界隈に殴りこんでそこで仲間ができてラブコメがある……みたいな話だっだと記憶していたんだけど。喜多川さんがあり得ないレベルで恥じらいがなかった。いい意味で。

喜多川さんはいわゆるオタクに優しい系のギャルで、且つ自身も重度のオタクで、読モになるくらいにすげー美人なJKでピュアな部分もあるイイヤツである。三次元であれ二次元であれ、そういうオタクに都合がよすぎるキャラが "存在" していることって、オタクにとって救いだよな、と思う。今まで頑張って生きてきてよかったなと思う。

主人公を揶揄ったり振り回したり……といった、オタ優ギャルの責務をしっかりと果たしているのも偉い。助かる。喜多川さんはあんまり自分の身体の暴力性に理解している節がないから、結構マイルド目ではあるんだけど……あ、でも、逆に理解をしていないからこそ、五条くんを照れさせるシーンが頻発しているのか……それはそれでいいのか。。確かに。。。アニメの、喜多川さんの身体の採寸をするシーン、すごかったもんな。。。。すごすぎたもんな。。。。。

少しリアルなことを考えると、どのような人生の過ごし方を過ごして来たら、ああいうオタクの妄想の結晶みたいなキャラが爆誕するのだろう、と思う。知り合いが以前、「アニメとか漫画って、人生が満ち足りていない人が摂取する傾向にあるよな」と言っていたことを思い出す。一理あると思う。だって、人生が楽しくて仕方がない人は、ワンピースとかぬる女とかを楽しむ必要がないはずだ。一方で、人生を退屈だと思っている人は、その退屈な時間を、アニメやラノベで埋めることができる。そういう意味で言うと、喜多川さんは圧倒的に前者の人間だと思う。垢ぬけていて、男女から好かれそうなタイプの大雑把さを持っていて、すげー顔面偏差値が高い。そんな人が、どういう経緯でぬる女と接点を持つことになるのか。兄や姉はいなかったはずだから、その影響でとかはないもんな。喜多川さんは、物語の解像度も高いけど、キャラ推しの傾向があるから、そのあたりから考えていくのが糸口になりそうな気がする。考えて結論が出なかったので、また機会があったら考えよう。公式から供給があるかもしれないし。



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