エンドロールでもドキドキした「劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:Re:」
すげー良かった。基本的にはアニメ版を総ざらいしている感があった。言わずもがなライブのシーンは臨場感あって最高だし、あと、前編と比べて、ぼっちちゃんの表情豊かな変顔 (with 変な声) のバグり方に拍車がかかっていた。何より「いいな」と思ったのは、喜多ちゃんの心の動きがクローズアップされていたことだ。
前編クライマックスの、ぼっちちゃんが覚醒したシーンで心を動かされた喜多ちゃんは、少しでもぼっちちゃんに近づこうと、山田にレッスン料を支払いながら練習を重ねていく。このシーンが結構丁寧に描かれていたからこそ、あの文化祭ライブのぼっちちゃんのピンチを咄嗟に救けるシーンにより説得力が生まれてた。アニメを視聴した当時は、「ぼっちちゃんを今度は他の三人が助ける構図アツイなー、あと、窮地を脱するぼっちちゃん格好よすぎるなー」くらいに思っていたんだけど、より喜多ちゃんの心の動きにフォーカスされていたから、「ぼっちちゃんを目指した努力が、ああいうアツい結果に繋がったんだ」と思えて、新しい発見だった。ああいう、基本的には主人公中心で話が進みながらも、その裏で他の主要人物が努力して成長してるみたいな話の流れってどうやって作ってるんだろう。。。
そんなこんなでライブの二曲目が無事に終了し、ぼっちちゃんが伝説を残した後の保健室でのシーンでの、喜多ちゃんの独白も印象的だった。詳細な台詞までは覚えてないんだけど、「私はぼっちちゃんのような演奏はできないけど、皆に合わせるのは得意なようだから」的なニュアンスだったように思う。喜多ちゃんなりに努力をした結果の、ぼっちちゃんにはなれないという決して嬉しくはない現実に対する諦めというか、そういう折り合いをつけた喜多ちゃんの気持ちがよく表れていた台詞でめちゃくちゃよかった。今まで喜多ちゃんは、陽キャで、いいヤツで、山田に盲目でみたいな、そんなラベルが付けられた、誤解を恐れずに記すと没個性的なキャラという認識だったんだけど、結構、自分の中で喜多ちゃんのキャラが立ったシーンで嬉しかった。
あと、エンディング曲のファンサ本当に助かる。正直、結構期待しちゃってたんだよな。劇場版ぼざろのタイトルで匂わせてくるし、アニメ版の最終話でも、ぼっちちゃんがアジカンの曲をカバーしていたし。エンディング直前の、アニメ版の最後のシーンの後にちょい足しされた謎のシーンに困惑しながらも、内心結構ドキドキしていた。いや、結束バンドの新曲でも全然よかったんだけど。「今、僕、アンダーグラウンドから」も、結構お気に入りだし。ただ、アジカンの「Re:Re:」は、高校の頃に文化祭ライブでカバーした曲でもあったから、結構思い入れがあったんだよな(隙自語)。エンディング曲が流れ始めて数秒は「これ、Re:Re:じゃない?……イントロの感じそれっぽいし……いや、あのギターリフを聞くまでは………………うおおおおおおお!!!!!!!!」って感じでした。本当にありがとう。