コロナ禍の中で、今妊婦ができる事〜コロナにかかった妊婦さんが自宅で早産してしまい、新生児が亡くなった事件から考えられること〜
✴︎コロナにかかった妊婦が受け入れてもらえず一人で自宅出産。新生児が死亡してしまった事件から
17日にこのような衝撃的な事件が起きました。
ありえない事件ですが、これが現実で起きています。
先日、妊婦がコロナにかかってしまった際の事や、妊婦のコロナワクチン接種についての記事で詳しく書かせて頂きましたが、
妊婦はコロナにかかると非常に重症化しやすいですし、お腹の赤ちゃんも流産や早産になるリスクがかなり高いです。
こちらの記事に詳しく書いてありますので、ご覧ください↓
海外ではそのような事例もあり、わかっている事なのに日本はいつも後手後手で、
何かが起こってからでなければ動こうとしない、あるいは起こっても動かなかったりすることが多く感じられます。
特にこのコロナに関して、強くそのように感じます。
今回の辛い事件で、妊婦でコロナにかかっても優先して入院させてもらえないという事実、病床がここまで逼迫(ひっぱく)して空きがない状況だということも広まったと思います。
この妊婦さんは29週だったそうですが、36週にならないと優先対象になるプラスの点数にならないようですね。
29週というと、もう妊娠後期にあたります。
妊婦の重症化、早産、流産もさらに確率が上がって来るという後期にもかかわらずこのような対応になっているのは非常におかしいです。
悲しいことですが、今現在、私達妊婦はそれに従うしかありません。
今まで、周りの妊婦さんやTwitterで呟いている妊婦さんの言動は、
「まだ良くわからないからワクチンはとりあえず打つのやめとこう」
「赤ちゃんに何か起こったら大変だからワクチンは打たない」
というものが多く感じましたが、
先日の新生児死亡の事件以来一転。
「コロナにかかったら赤ちゃん早産になっちゃう!受け入れてもらえない!とにかくワクチン早く打たなきゃ!」
「ワクチン打つつもりなかったけど、怖いからやっぱり打っとこう」
というような言動が増えました。
何かが起きてから動き出すのは正直遅いんですが、
それでも今回の事件が広まった事によって、妊婦さんに
「自分が本当にコロナになったらどうするか?」という事を考えるきっかけになったように感じました。
それでは、私達妊婦に今できる事は一体なんでしょうか?
✴︎コロナに備えて妊婦に今できること
・出産する産院に、もし自分がコロナになってしまった場合に受け入れてくれるのか、分娩してくれるのかどうかを確かめる。
私の出産する大学病院では、
「当院における新型コロナウイルス感染症(疑い)妊婦の分娩の対応について」
という説明が書面であり、
コロナに感染した場合は、原則帝王切開で分娩を行うけれども、
速やかに分娩が進行し、分娩終了が見込まれる場合には経膣分娩が選択される場合もある。
など、しっかりとした記載がありました。
今回の事件では、コロナ妊婦、コロナ妊婦の分娩、を受け入れてくれる病院がなかったという事ですが、
そのようなことにならないように、自分の出産する産院がどのような対応になっているのか、事前に確かめることが大切だと思います。
いざコロナになってから調べているのでは、手遅れになる可能性があります。
もし、出産する予定の産院がコロナになると分娩してもらえない、受け入れてもらえないという状況の時は、その場合はどうしたら良いのか産院に相談したり、
周りに相談したりしてしっかり対策を考えましょう。
・コロナワクチン接種について、まだ打ってない人は今一度考えてみる
妊婦のコロナワクチンについて前回詳しくお話しているので、再度同じことを言ってしまうかもしれませんが、
この状況下で、自分の環境などを考え、家族と相談し、本当に今接種しなくても大丈夫なのかなど、今一度考えてみて欲しいと思います。
・極力外出しない。
妊娠中は免疫力が低下しているので、様々な感染症にかかりやすくなります。
コロナの特に、デルタ株の感染力は非常に強く、マスクをしていても感染する可能性は大いにあります。
それなので、私は極力外出を控えています。
たまたま夫婦で在宅勤務なので、運良くそれは実現できていますが、
在宅できないお仕事の妊婦さんもいると思います。
その際は、産休を早めに取るとか、電車ではなく車で通勤、
違う仕事に回してもらう・・・など
かなりハードルが高いかもしれませんが、できるだけの回避策を考えて実行できることは実行してみるのが良いかなと思います。
私は買い物は週に1度、平日の閉店間際の人が少ない時間に行く事にしています。
それ以外の外出は病院への通院のみにしています。
通院も極力旦那さんに車で送り迎えをしてもらい、電車は使いません。
保育園の送り迎えも、今は旦那さんになるべくお願いしています。
・家族(子供)にも協力してもらう。
家族全員でなるべく家にこもる生活をしていますが、息子には私が妊娠してから保育園でマスクを着用するようにお願いしました。
幼稚園では比較的マスクをつけている子は多いように思えますが、
基本的に保育園に通っている子供達はマスクをしていません。
0〜2歳児は特にマスクをすることに危険があったり、幼稚園とは違い、長時間保育をしていく中でマスクをずっとつけさせる事に限界があるために、保育園ではそのような対応になっているのだと思いますが、
うちの保育園では、親の希望があればマスクは子供につけさせても良いことになっています。
息子は4歳なので、熱中症に気をつけながら、外で遊ぶときは外し、
涼しい室内では着けるようにしています。
私の妊娠前から誰よりも赤ちゃんを強く望み、赤ちゃんが産まれてくるのを楽しみにしている息子なので、赤ちゃんが無事に元気に産まれてくるようにと、
本当はあまり着けたくない気持ちもあるとは思いますが、頑張って着けてくれています。
・義親、実親含め人に会わないようにする
ワクチンを打った打ってないに関わらず、会うのは控えましょう。
お盆があったので、実家に帰った人も多くいたかもしれませんが、とにかく今は少しでもコロナに感染するリスクがある「人」との接触はやめましょう。
私は妊活をしていた事もありますが、去年の3月にコロナが勃発してからもう1年半ほど、一人も友人、知人にも会えていないですし、親とも極力会っていません。
緊急事態宣言などが出ておらず、どうしても自分の体調が悪い時などは義理の母などに来てもらったこともありますが、ここ数ヶ月それも控えています。
両親くらいの年齢になると、ワクチンを打っている方も多くいらっしゃると思いますが、ワクチンを打っているからといってコロナにかからないわけではなく、症状がなくてもうつしてしまう可能性もあるので、注意が必要です。
・マスクは必ず紙マスク(不織布マスク)にする
いまだに産院や、テレビの妊婦さんがインタビューに答えている映像を目にしたりすると、ウレタンマスクや布マスクの妊婦さんが目立ちます。
ウレタンマスクにコロナを防御する効果は殆ど無いに等しいです。
テレビでも「ウレタンマスク、(布マスク)は効果が無いのでやめて下さい」
と医師が訴えています。
ウレタンマスクは、吐き出し飛沫量も多く、他人にうつしてしまう可能性も高くなりますが、同時に吸い込み飛沫量も不織布マスクでは70%カットできるところを、ウレタンマスクは30〜40%しかカットされません。
医療用の高性能のマスクなども売られるようにはなってきていますが、
なかなか手に入らない事も多いので、その場合は紙マスク(不織布マスク)を着けましょう。
そしてよく鼻を出してマスクをしている人もいますが、あれも全くマスクでの予防ができていないので、マスクはしっかり着用するようにして下さい。
ただ熱中症の心配もあるので、屋外の人がいないところなどでは適度にマスクを取って水分補給をしたりして、熱中症にも気をつけてください。
・手洗い、うがい、消毒などの徹底
これはもう皆さんやられていると思いますが、これがやはり一番大事かもしれませんね。
あとは家族と食器を共有しないとか、そういう細かい部分もさらに注意していくという事でしょうか。
しかしながら、気にしすぎて怯えながら日々生活していると、非常にストレスが溜まりますし、テレビでは毎日のようにコロナに関してネガティブなニュースで溢れています。
妊娠中はただでさえストレスが溜まるというのにこれでは正直参ってしまいます。ストレスもまた病気になる原因になりますので、
時にはテレビやネットをシャットアウトして、楽しいことを家の中でして過ごすということをやってみるといいのかなぁと思います。
私は元々精神疾患もあるので、ネガティブモードに入りやすくうつ状態にもなりやすいので、気をつけています。
なるべく不安なことを考えすぎないように、読書をしたり、ゲームをしたり、
何か集中できるもの、楽しめるものがあればなんでもいいので、気分転換してください。
せっかくのマタニティライフを楽しいものに(するのは今の状況ではかなり難しいですが)
なるべく持って行けたら、妊婦さんにとっても赤ちゃんにとっても良いと思います。
とはいえ、もう正直限界に来ている方も沢山いらっしゃると思います。
私ももう、ここ1年半の自粛生活で正直限界ですが、でもこのコロナもいつかはきっと終わりが来ると信じて、元気に赤ちゃんを産み、母子共に健康に出産、産後を迎えられるように、今は耐えましょう。
そして辛い時は誰でもいいので、吐き出してください。
旦那さん、親、友達、地域の保健師さん、通っている産院の助産師さん。
誰でもいいので、話して見てください。
少しでも話を聞いてもらえるだけで、かなり違うと思います。
孤独な生活が続いているかもしれませんが、一人で抱え込まずに、
SNSでもいいです。どこかに吐き出して、言葉にして話してみてください。
何年後かに、今お腹にいる子供に
「あなたの産まれた時は本当に苦しくて、不安で大変だったけど、今はこんなに楽しい日常がまたやって来てよかった」
と、言える日がくるときっと信じて私は頑張ろうと思います。
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