マンドローネをメジャーにしたい
※本エントリは マンドローネ Advent Calendar 2019 の1日目の記事です。
※カバー写真を追加しました。2019/07/13(土)のコンコルディア第47回定期演奏会の際、同会場別ホールのオルフェウス マンドリン アンサンブル第28回定期演奏会に出演されたローネ奏者2名と合流して撮影したローネ6台の貴重な写真です。
タイトルは釣りでした。正確には「エキストラとしてマンドローネ奏者を呼ぶことを当たり前にしたい」くらいの内容です。
はじめまして。マンドローネという楽器を嗜んで今年で25年目となりました石川と申します。絃楽合奏団B-oneという小さな団体に所属しております。
下の写真は先日開催いたしました 関西ローネベースサミット2019(※1)にて持ち込みいただいた某大学クラブのマンドローネを掲げる僕です。喜びのあまり顔面が崩壊していますが、それなりに気に入っています。
マンドローネ(Mandolone)って何?という方には Wikipedia: マンドローネ を見てもらえば…と思っていたのですが、掲載されている写真がなんというか特殊すぎて「違う、そうじゃない」という感じなので、まずはあれをなんとかしたほうが良い気がしてきました。近日中に有識者()でなんとかしたいです。
なお、その筋ではマンドローネのことを「ローネ」と呼びます。本記事では両表記が混在しておりますが、ご了承ください。同様にコントラバスのことを「ベース」と書くこともあります。
ローネ奏者が居ないのにローネ譜がある
マンドローネパートのある合奏団のために用意された曲には、しばしばマンドローネパート譜が存在します。しかしながら、再演する合奏団にマンドローネパートがあるとは限りません。
そんなときはいくつかの選択肢があります。
選択肢1. ローネ譜の音を弾かない(!)
悲しいことに、ローネ譜にしかない音がカットされてしまうことがあります。近年では「日本スケッチ(貴志康一/石村隆行編曲)」や「シンフォニア(マネンテ/中野二郎編曲)」でそういった演奏を耳にしました。パーカッションを省略するような感覚なのでしょうか?
1曲だけでも弾きに行くので呼んでもらってもいいんですよ?
選択肢2. 他のパートでローネ譜の音を弾く
他のパートでローネ譜の音を弾くことがあります。わざわざエキストラを呼ぶほどでもないと考える合奏団にとっては最適解かと思われます。コントラバスで弾くかマンドロンチェロで弾くかは工夫のしどころですね。
でもローネを呼んでもらってもいいんですよ?
選択肢3. エキストラでローネ奏者を呼ぶ
ベストな手段は、エキストラとしてローネ奏者を調達することです。知り合いにヒマそ…もとい、演奏活動にアクティブなローネ奏者がいる場合は迷わず声をかけましょう。
知り合いにローネ奏者がいない場合、あるいは声をかけた知り合いに断られた場合(ローネ奏者にも都合があるものです)、どうすべきでしょうか?
そんなときにはマンドローネよろず相談をご利用ください。
マンドローネよろず相談とは
マンドローネよろず相談では、以下のようなご相談を受け付けます。
◆演奏会へのエキストラ出演依頼
ローネ互助会(※2)および Facebookのマンドローネグループ にて広報し、エキストラ出演可能な奏者を紹介いたします。演奏会情報や練習日程、曲目など合わせて Twitter @mandolone までDMにてご連絡ください。
とはいえ予定の空いている奏者が見つからなかった場合はごめんなさい。
◆マンドローネに関する匿名での質問
マンドローネの質問箱 にどうぞ。
軽い質問は中の人の独断と偏見で回答します。
興味深い質問は Facebookのマンドローネグループ にて公開ディスカッションしたりするのも面白いかもしれません(未定)。
とはいえ片手間での運営となりますので反応速度はベストエフォートということでよろしくお願いいたします。
エキストラ出演するローネ奏者の立場より
僕がエキストラ出演させていただくときに考えることを書いておきます。
気にする点は人によって違うかと思いますので、参考程度に。
◆コントラバスパートは存在するか
稀にある「コントラバスなし、マンドローネのみ」という編成の場合、オケの最低音を任されることになるため、責任重大です。音域が足りないときの小細工(※3)もコントラバスがある時よりも慎重になります。指導者や指揮者の方ときっちり相談しておきたいところです。
◆パート譜だけでなくスコアも見せてほしい
過去に演奏したことのある曲はともかく、初めて弾く曲については事前にスコアを読み込んでおきたいです。長い休符(※4)をどうカウントするか、ローネが独自の動きをしている部分はあるか、どのパートと連携が必要か、などを考えておくことでなるべく合奏団に迷惑をかけないように心がけています。
◆どうせなら皆さんと仲良くしたい
指揮者以外の方は皆シャイで全然お話できずに終わってしまうような時もありました。僕は短い期間でも合奏団の一員として一緒に曲を作り上げたいと思っているので、なんでもいいので絡んでもらえるとありがたいです。飲み会も大好きです。
おわりに
いかがでしたでしょうか。まとまらない文章ですみません。
マンドローネにお困りの際はお気軽に @mandolone までお問い合わせください。
《注釈》
※1 関西ローネベースサミット2019
2019/10/19(土) に開催されたベースローネサミット。1~2次会で述べ36名(ローネ10名、ベース21名、コンダクター枠5名)参加。来年も多分やります。サブイベントも多分やります。
なおサミットの定義は「社会人団体3団体以上の同パートのトップが集まって飲む会」くらいの雑なものなので無意識のうちにサミットが開催されていることもあります。
※2 ローネ互助会
2018/07/16(月祝) に開催されたマンドリンオーケストラ コンコルディア第46回定期演奏会にて @lonehiki 氏の呼びかけにより東西よりローネ奏者5名が集結した際に爆誕した単語です。なお爆誕したきり内輪でしか流通していないので皆さんどうか気軽にお使いください。以来エルマノ・マンドリン・オーケストラ、静岡マンドリン愛好会などでも発動しています。
通常のエキストラと何が違うのかというと… 指揮者の要望より先にローネパートが勝手に増強を図るあたりでしょうか…
※3 音域が足りないときの小細工
ご存知の通りローネはベースより弦1本分音域が高いため、通常の調弦ではベース譜に書かれたAより低い音が出せません。出ない音(を含むフレーズ)をオクターブ上げる、4弦をドロップチューニングして頑張る、出ない音は弾かない、などの小細工パターンがあります。
※4 長い休符
いや曲によってマジ気が狂うほど休符が長い。たまにベースはなんか弾いてるのにローネ休みとかあるし油断できない。やっぱりスコア必須。
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