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マンドローネをどう弾いているか

いしかわけんじ / マンドローネ

※本エントリは マンドローネ Advent Calendar 2024 の12日目の記事です

何年やってもマンドローネ初心者のいしかわです。
今日のネタは「え、そんな感じなん？？」 と言われそうな内容です。

あくまでも僕はこんなにも適当に弾いているという話であり、マンドローネ奏者がみんなこうなわけではないです。というか多分違います。

ヘッダ絵はいつもの生成AI絵です。これはゴッホ風


◆知識不足編

ポジションの名前を知らないまま使っている

教則本があったりレッスンに通ったりするとおそらく最初の方で知ることになるのでしょうが、どの指をどこに置いたら第何ポジションなのか、最近まで正直知りませんでした。

第2フレットに人差し指を置くのが第1ポジションらしいですね！
（まあ名前を知らなくても指示はできるから…）

◆奏法編

どの指で弾くかその時の感覚で決めている

皆さんおそらくどの指で弾くか決めて練習されてますよね。
自分は特に決めず、弾くたびに違う運指をしている気がします。

忙しい曲の場合は概ね固定されてくるのですが、ゆっくりした曲の場合はまだ疲れていない指で押さえていることが多いです。

どの弦で弾くかその時の感覚で決めている

前の項と似ていますが、例えば開放弦で弾くのか、第5フレットを押さえるのか（マンドローネは4度調弦）、これも固定できていません。

弦が新しいときは開放弦を避けることが多いですが、弦がくたびれてきたらあまり気にしなくなります。あと、メロディらしきところではできるだけ移弦したくない、とかもあります。

前項と合わせ、自分がトップをやらせていただいている団体のローネメンバーの皆様には毎回違う弾き方をして多大なるご迷惑をおかけしている自覚はあります。ほんとスミマセン。

トレモロよりピッキングを多用しがち

マンドローネは弦が長くボディがデカいので、左手の押弦がしっかりしていれば余韻をかなり長く保てます（と思ってます）。

また、弦が太いためトレモロの回転数に限度があります。余韻が長いから回転数をむやみに上げる必要がない、ということもありますが。

これらを総合し、短い音価であればトレモロしなくてよいのでは？ という結論に至っています。個人的な閾値は、ダブルノートになるくらいならピッキングしよう、くらいの基準です。

コントラバス譜を弾くときに arco指定 → トレモロ！ と昔は思っていましたが、最近はとりあえずピッキングして様子を見ることが多いです。

お察しの通り、大曲の終盤に右腕のスタミナが足りずやむなくピッキングに変更して乗り切るみたいなケースもちょいちょいあります。弾かんよりええやろ〜

雑感

なんて適当なんだ！と思われる方もいらっしゃるでしょうが。
特にマンドローネは一点ものばかりで個体差も大きいのもあり、弾き方を統一するメリットよりデメリットの方が大きいと考えています。

楽器と自分のコンディションに合わせて、その瞬間に一番いい音を鳴らすにはどう弾くべきか、常に楽器と対話しながら演奏しているのだなあと思いました。いいこと言った。

「一番いい音」の方向性や基準が周囲とズレている？
そういうこともあるかもしれませんね（反省）

◆効率編

トレモロのときにヘッドを揺らさない

…というのを目指しています。

トレモロをしているときにヘッドが揺れる ≒ エネルギーが逃げている、そうならんように楽器を固定しなければいかん、と思っています。

マンドローネはローネ棒があるから固定しやすいんですが、マンドロンチェロとか、楽器を固定するの難しそう。尊敬します。というか棒を付けてみませんか？

サウンドホールの前に譜面台を置かない

これは以前パイセンが書いてくれた記事を読んで「なるほど！！」となり、それ以来実践しています。

譜面台を真っ正面に置かず、少し横にズラして置いてください。

理由は「音が出る楽器ホール部分を譜面台で遮らないで！！」です。単純明快。これはどのパートにも言える話しですね。（１ｓｔは楽器ホールが自然に客席に向くからそうでもない？）

ローネの音を届かせるために（1.5） by かとうさん
マンドローネアドベントカレンダー2019 より

ピックはあらかじめ削っておく

過去にカレンダーでピックの話を書いたかどうか記憶が怪しいですが、自分は大学時代から（若干の浮気もしつつ）パイセンにおすすめされた JIM DUNLOP GATOR GRIP STANDARD 1.5mm（通称 緑ワニ） を愛用しています。リンクしたサウンドハウスさんで送料無料になるくらいまとめ買いしています（前は2,000円以上で送料無料だったけど、今見たら3,000円以上になっとるな… しかたない）。

もともと厚みがあり先端が丸っこいのでそのままでは演奏に適しませんので、事前に弦への接点を斜めに加工します。

加工には紙ヤスリを使うことが多いですが、実は踏みしめられた絨毯に高速で擦り付け摩擦熱で溶かすのが一番効率が良いです。たまに床に座り込んで怪しい動きをしていると思ったら、そういうことです。

家に使用済みのチビた緑ワニが大量にあります。
どなたか記念品にいかがですか？

◆SDGs編

弦の再利用

現在流通しているマンドローネ弦は以下の2種類です。
サロット様のオンラインショップで購入可能です。

ドーガル弦はヴィナッチャでの弾き心地を最優先にチューニングして制作されたという裏話があります。ラベラの方がコスト面では有利ですね。いずれにせよセット買いすると一線を越えた金額になってしまうわけで、1試合ごとに交換、というわけにもいきません。結構いってましたが。

完全にヘタった弦は一切の粘りがなく、末期には打ち込むたびに調弦がズレるようになります。そうなる前に弦を交換し、外した弦をメンテナンスして一定期間休ませることでしばらく性能が戻ります。

具体的には、押弦で汚れが溜まった部分に FINGER EASE や Stringlife Liquid Polymer なる液体を弦に塗布してからクロスで念入りに拭いています。
参考サイト貼っておきますね

演奏会本番まで間のあるときに古弦をメンテナンスして、いざというときに備えてはいかがでしょうか？

ムダ毛の処理方法

糸巻きから余った弦、正式名称は何ていうんですか？

1弦・2弦は残して巻いておき、縛りプレイ（参考記事）に備えておきます。
3弦・4弦は… 多分切れないだろうということで、バッサリ切ってます。

0:02現在）0:00 過ぎてしまったのでここまで… 気が向いたら追記するかもしれません。

8:40追記）追記完了

コメント・罵倒など、なんでもお待ちしております！

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