第10回IVR認定放射線技師試験問題 Ⅱ医用機器
IVR認定放射線技師の過去問はありますが、答えと解説が掲載されていないため作成しました。あくまでも自分で調べ答えや解説を導きだしたものなので自己責任でお願いします。
問題 1. X 線管装置の用語で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. X 線管電圧は陽極と陰極との間の電位差を表し、ピーク値を〔kVp〕で表
示する。
2. X 線管電流はターゲットに入射する電子ビームの電流で、平均値を〔mA〕
で表す。
3. 陰極エミッション特性はフィラメント加熱電圧および管電流などの変数
に対する管電圧依存性をいう。
4. 最大対称照射野の大きさは空気カーマ率分布の基準軸上での空気カーマ
率の分布が 70 %以上低下してはならない。
5. 固有ろ過測定用 X 線管装置は被測定用装置と同じターゲット物質の X 線
管で、管電圧リプル百分率が 13.4 %以下の X 線装置を使用する。
解答 2、4
1.ピーク値を〔kV〕で表示する。管電圧値の誤差は10%を超えてはならない。
2.管電流値の誤差は20%を超えてはならない。
3.陰極エミッション特性(管電流特性)はフィラメント加熱電圧および管電流などの変数
に対する管電流依存性をいう。
5.リプル10%以下の装置を使用。
問題 2. 患者照射基準点の位置で正しいのはどれか。2 つ選べ
1. C アーム式 X 線装置は,アイソセンタから焦点方向へ 30 cm。
2. X 線源装置が患者支持器の下にある X 線装置は,患者支持器から
5 cm 上。
3. X 線源装置が患者支持器の上にある X 線装置は,患者支持器から
15 cm 上。
4. C アーム式 X 線装置で焦点受像器間距離が 45 cm 未満の装置は
最小限の焦点皮膚間距離を表している点。
5. C アーム式 X 線装置でアイソセンタのない装置は製造業者が定義
した X 線ビーム軸に沿った患者表面と X 線ビーム軸との交点。
解答 4、5
1.アイソセンターから焦点方向へ15cm
2.患者指示器から1cm
3.患者指示器から30cm
問題 3. 放射線防護について正しいのはどれか。2 つ選べ。
1. 自動露出制御では管電流時間積が 1 回の照射につき 300 mAs を
超えてはならない。
2. 小児用と指定した IVR 用 X 線装置では散乱線除去グリッドは
工具を使用せず容易に着脱可能でなくてはならない。
3. 小児用と指定した X 線装置は 0.2 mm Cu 又は 7 mm Al 以上の
付加フィルタを配置する手段を備えなければならない。
4. 透視用積算タイマは積算透視時間が 5~10 分に至るまで警告を
出さず,X 線照射される構造でなくてはならない。
5. 基準空気カーマ率、積算基準空気カーマおよび積算面積線量の表示値の
測定値に対する誤差は±35 %以下でなくてはならない。
解答 2、5
1.管電圧、管電流、照射時間の積が、1回の照射につき60kJを超えてはならない。又は管電流時間積が600mAsを超えてはならない。
3.0.1mmCuまたは3.5mmAl以上の付加ろ過。
4.5分に至るまで警告を出さない設定。5分より短い時間に設定してもよい。
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