第12回IVR認定放射線技師試験問題 Ⅲ放射線防護
問題 1. 透視用 X 線装置の医療法施行規則で誤っているのはどれか。
1.総濾過は 2.5 mm アルミニウム当量以上とする。
2.通常透視の入射線量率は 50 mGy/min 以下とする。
3.高線量率透視の入射線量率は 100 mGy/min 以下とする。
4.焦点皮膚間距離を 30 cm 以上に保持する装置又は 30 cm 未満で照射することを防止するインターロックを設ける。
5.利用線錐中の受像器を通過した X 線は受像器の接触可能表面から 10 cmの距離において空気カーマ率 150 μGy/h 以下とする。
解答 2
高線量率透視制御装置の空気カーマ率は 125 mGy/min 以下である。
問題 2. ICRP Publication 85 において繰り返される IVR 手技の場合に被曝記録を保管すべき患者の推定最大皮膚線量はどれか。
1.0.1 Gy
2.0.3 Gy
3.1.0 Gy
4.3.0 Gy
5.10.0 Gy
解答 3
最大蓄積吸収線量が1Gy(繰り返されることのある手技について)以上,又は3Gy 以上(いかなる手技についても)に近づくか又は超える場合には診療記録に記載。
問題 3. 放射線防護の基本三原則で正しいのはどれか。2 つ選べ。
1.防護の最適化は線量の最小化である。
2.正当化は害よりも便益を多くもたらすことである。
3.防護の最適化は緊急時被曝状況には適応されない。
4.線量限度は患者の介護者または介助者の被曝にも適応される。
5.線量限度は心臓専門医とスタッフなどの職業被曝にも適応される。
解答 2、5
1.防護の最適化とは正当化された放射線利用において、種々の要因を考慮しながら、線量を合理的に達成可能な限り低く抑えることである。
4.医療被曝に分類されるため線量限度はない。
5.職業人の実効線量の限度は5年間で100ミリシーベルト、特定の1年間に50ミリシーベルト
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