第10回IVR認定放射線技師試験問題 Ⅲ放射線防護
IVR認定放射線技師の過去問はありますが、答えと解説が掲載されていないため作成しました。あくまでも自分で調べ答えや解説を導きだしたものなので自己責任でお願いします。
問題 1. 透視用 X 線装置の使用について誤っているのはどれか。
1. 通常の透視用 X 線装置の空気カーマ率は 50 mGy/min 以下である。
2. 高線量率透視制御装置を備えた透視用 X 線装置の空気カーマ率は 125
mGy/min 以下であり作動中連続した警告音を発する。
3. 移動型透視用 X 線装置は手術室において術中・術後の確認などの場合、
一時的な管理区域を設定し記録すれば使用可能である。
4. 移動型透視用 X 線装置は、特別な理由で X 線診療室への移動が困難な患
者を透視するため、一般病室や集中強化治療および心疾患強化治療室等
で使用可能である。
5. 移動型透視用 X 線装置は CT 装置を備えた X 線診療室において、アンギ
オ CT を行うために移動して使用する場合、X 線診療室で使用する旨を届
ければ使用可能である。
解答 4
「一般病室や集中強化治療および心疾患強化治療室等」では使用できない。移動型透視用X線装置が使えるのは、特定の条件のもとオペ室、CT室、診療用高エネルギー放射線発生装置使用室、診療用放射線照射装置使用室、診療用放射線照射器具使用室。
問題 2. 放射線防護の目的において誤っているのはどれか。
1. 個人の確定的影響の発生を防止する。
2. 確率的影響の発生を制限するために、あらゆる合理的な手段をとる。
3. 線量限度は計画被ばく状況にのみ適用されるが、患者の医療被ばくには
適用されない。
4. 防護の最適化は合理的に達成できる限り低く保つべきで、線量の最小化
をもたらすものである。
5. 利益をもたらすことが明らかな行為が放射線被ばくを伴う場合にはその
行為を不当に制限することなく人の安全を確保する。
解答 4
最適化はできる限り低く保つが線量の最小化をもたらすわけではない。
問題 3. 患者の放射線被ばく低減策で誤っているのはどれか。
1. グリッドを用いる。
2. 透視保存を用いる。
3. 付加フィルタを用いる。
4. ラストイメージホールドを用いる。
5. バーチャルコリメーションを用いる。
解答 1
グリッドは散乱線除去のためであり、画質を低下させないためには線量を増やさねければならない。
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